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◆ ゆったりと、癒される古きよき温泉 ◆
★本日の一枚☆ ![]() -太宰が愛した喜久乃湯温泉- ![]() ![]() :: 文豪も浸かった甲府の温泉::: おはようございます。 季節は秋真っ盛り!甲府市内の紅葉が見ごろを迎え、 ルンルン気分の主婦レポーターのみっちゃんです。 ![]() さて、前回は「源泉湯 燈屋」を取材させていただきましたが、 今回は太宰治が通っていたことで有名な「喜久乃湯温泉」と 「旅館明治」にお邪魔してきました ![]()
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ★入浴料金:400円 ★定休日:毎週水曜 ★営業時間:午前10時~午後9時30分 ★泉質:カルシウム、ナトリウム-硫酸塩泉 ★連絡先: ![]() ★甲府駅から徒歩約12分、駐車場有 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 太宰治が『新樹の言葉』の中で、「シルクハットを倒(さか)さにし、 その帽子の底に、小さな小さな旗を立てると、甲府になる」と 表現したのは有名な話ですが。 そんな太宰と私には、ある共通点があります。 それは、新婚時代を甲府で過ごしたということ。 ![]() そして奥さんの名が、"みちこ″であったということ。
昭和14年、太宰は井伏鱒二の仲人で美知子と結婚しました ![]() 美知子の回想によると、太宰は毎日午後3時頃まで執筆した後、 「近くの銭湯『喜久乃湯』へふろを浴びに行く。夕方から飲み始め、 夜9時ごろまでに6、7合は飲む。ごきげんで『お俊伝兵衛』を語ったり、 歌舞伎の声色を使ったりしながら飲みたいだけ飲んで寝てしまう。 そんな毎日だった」そうです。 太宰が愛し、足繁く通った「喜久乃湯」は創業以降、 80年以上、地元の人に親しまれてきました。 現在では3代目の美人な番台さんが、懐かしの湯処を守り続けています。 下駄箱に木製のロッカー、籐製脱衣かごに手書きの看板。 そう ![]() あの懐かしの銭湯そのものなのです。 ![]()
あの頃にタイムスリップしたような感にひたりながら 湯船に浸っていると、開店からまだ30分も経っていないのに、 みるみる人が2桁代に! 喜久乃湯は昔も今も、根強い人気を誇っています。
泡風呂で身体を温めた後は、ジエットバスでマッサージ! 気分は最高です。 陽光が柔らかに差し込むお洒落なサウナも付いているのが 女性には嬉しいですね ![]() のんびり寛いでいると、ふとサウナの横に加熱していない 源泉があることに気が付きました。 源泉の温度は28度。 水とほとんど変わりません。 ![]() 一体皆さん、どんな風にこの冷たい源泉に浸かるのだろうと思い、 暫く様子を窺っていますと、常連客と思われる人生の先輩が 颯爽とサウナから出てきました。 そのままザブン、と源泉の中へ沈むセンパイ。 全く動じません。さすがセンパイです。 しかし寒がりの私にはとても真似ができそうにありません。 いったいこの温泉にはどんな効能があるのかしらん、と 隣にあった温かい湯船に浸かり、昔同じ温泉に浸かっていたであろう 太宰に想いを馳せてみます。 思い出すのは『美少女』のくだり。 ![]() 「甲府市のすぐ近くに、湯村といふ温泉があって、そこのお湯が 皮膚病に時効を有する由を聞いたので、家内をして毎日、湯村へ 通わせることにした。……(中略)……家内の話に依れば、 その湯村の大衆浴場は、たいへんのんびりしていて、浴客も農村の じいさんばあさんたちで、皮膚病に特効があるといっても、 皮膚病らしい人は、ひとりも無く、家内のからだが一等きたないくらいで、 浴室もタイル張りで清潔であるし、お湯のぬるいのが欠点であるけれども、 みんな三十分も一時間も、しゃがんでお湯にひたったまま、 よもやまの世間話を交わして、とにかく別天地であるから、 あなたも一度おいでなさい」 何と現在に通じる小説でしょう。 冬場は連日の水仕事で手荒れのヒドイ私。 甲府の源泉を「ぬるい」と評した太宰の言葉に納得しながら、 その小説を信じ、藁にもすがる思いで源泉の中に手を入れてみました。 すると数日後、あんなにガサガサだった指が少し治っていたのです。 これはもう、通わずにはいられませんね。 ![]() ちなみに、太宰が書いた「美少女」に出てくるこの浴場は「明治温泉」 ![]() 湯村の「旅館明治」は「喜久乃湯」とセットで訪れたい場所のひとつです ![]() 太宰は執筆のため、旅館明治に逗留していたそうで、その間に 執筆した小説は「正義と微笑」「右大臣実朝」の2編。 旅館の方は、はじめ太宰が小説家ということに気付かず、 かなり後になってわかったそうです。
旅館明治には「太宰治資料室」も併設されており、貴重な資料を たくさん見ることができます ![]() 私が全てここで紹介してしまってはモッタイナイので、興味のある方は 是非自分の目で、太宰コレクションを確かめて下さい。 太宰治マニアの方は、午前中「喜久乃湯温泉」に浸かり、その後 史跡巡りをしながら、若かりし日の太宰と同じように「旅館明治」に宿泊し、 そこで彼が好きだった豆腐料理に舌鼓を打つのも良いかもしれません ![]() ![]() ![]() ![]()
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