◆〜本と歩こう(52)〜◆
こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。
今回は10月4日(水)に北東公民館行われた、『甲州弁講座』のご報告です♪
講師は、五緒川津平太(ごっちょがわ つっぺいた)さん。
2009年に自費出版された『キャン・ユー・スピーク甲州弁?』が、山梨県内でベストセラーに。
2013年には続編の第2巻、2020年には更に第3巻を発行し、現在も好評発売中です。
山日小中学生新聞の連載や、FMこうふの出演など、幅広くご活躍中の五緒川さんの講演会ということで、会場には市内外から事前申し込みの30名が参加しました。
今回の講演会のテーマは「楽しく学ぶ甲州弁の魅力」。
「甲州弁は山梨県人の宝だっつーこん」という主旨のもと、標準語ではけっして言い換えられない甲州弁の数々について、くわしく解説していただきました。
「やぁだよう」「しわい」「てっ」「ちょびちょび」「かまーんじゃん」「ずら」「いっさら」「ちゅこんです」「だっちもねぇ」などなど。書ききれないので割愛させていただきますが。
イラストや地域調査報告、ペープサートなど、多彩なアプローチによる五緒川さんの軽妙な語り口に、会場では終始笑い声が絶えない講演会になりました。
講演後、五緒川さんにお話を伺ったところ、新型コロナ感染症拡大前は、県内の小学校などでも講演会を行っていたとのこと。
「おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に住んでいた昔に比べ、県内の核家族化も進んでいるようですが。子どもたちもけっこう、甲州弁をおもしろがってくれて。特に、先生や保護者の方々に受けてましたね。
みんなで、甲州弁で楽しくコミュニケーションをとってくれればいいな、と思います。」(談)
甲州弁のもつ、ふるさとの方言の豊かな表現にふれて、より親密なコミュニケーションを築くこと。
それは、毎日の生活をより楽しくすることにもつながっているように思います。
帰り際に、市内から参加した女性は、
「おもしろかったです。前から一度、お会いしたいと思っていたので、今日は生でお話を聞けて本当に良かったです。」と感想。五緒川さんに感謝の意を込めて握手を。
ほかのみなさんも、笑顔で帰っていく姿が印象的でした。
甲州弁の伝道師・五緒川津平太さんのますますのご活躍を期待しています★
★本と歩こう(52)★
『キャン・ユー・スピーク甲州弁?3』
五緒川津平太著
樹上の家出版社
2020.8.1初版
980円(税別)
※著者(出版社)の許諾を得て書影を使用しています
2009年に第1巻が発行されてから、はや十数年。
山梨県全域に甲州弁ブームを巻き起こした、「キャンスピ」シリーズ第3巻です。「本当はかわいい甲州弁」や「甲州弁デカ」などのマンガもあり、日常生活における微妙な甲州弁のニュアンスを味わうことができる一冊です。
全巻読んで甲州弁をマスターすれば、79万人の山梨県民全員と友だちになれるかも?!県内の各書店で販売中です。ぜひ手に取って、ネイティブ並みの発音と感性をみがいてみましょう。
―取材へのご協力、ありがとうございました―