A水委員長のブログで「ショーシャンクの空に」の紹介があったけれど、これは巷間ではお勧め映画として、必ずベスト3に選ばれる作品である。あんまり他人が褒めるものだから、天邪鬼の僕は少しくらいくさしたくもなるけれど、くさすところがほとんど無い。まだ観てない人はしあわせである。必ず外れない作品を選択できるからである。
この映画のカタルシスは本当にすばらしいと思う。人を選ばず誰でも感動できるという貴重な映画ということだろう。映画の世界では刑務所ものには傑作が多いのだが、理由は良く分からない。人間社会の縮図なのかもしれない。またこの映画は「ニュー・シネマ・パラダイス」などと並んで必ず人に勧めたくなるというのも似ている。自分だけ気持ちよくなるのでは満足できない。他人に分け与えてあげたい快楽というものがあるのだろう。
ホラーの名作「悪魔のいけにえ」も見事に不快な映画で、絶大な人気がある。村上春樹が好きだということで、無理に好きになっている人もいるように思えるが、さすがに変なところが多くて、見所満載である。
僕はあの爺さんが気になるが、考えてみると本当にこの映画はホラーなのだろうかという気もしないではない。観ているときはとても笑えないのだけれど、思い出してみると、しみじみ可笑しくなってくる場面が多くて、しんみりコメディの傑作なのだという気がしないではない。この話は実話を元にしている(というところが、実は実話と違うという意味なんだけど)というから、米国は懐が深い。こういうときだけは僕は米国に愛着を感じる。
フーバーといえば「スパース・バンパイヤ」を劇場で見たことがある。これは愚作だが当時はそれなりにHな作品だと思った。今見るとなんでもないのだけれど、若かったのである。
スピルバーグはフーバーの大ファンだったのでいろいろと援助したようだけれど、金をかけるとろくな映画を撮れないのが不思議な人である。しかし「悪魔のいえにえ」は確かに不思議な魅力があって、スピルバーグの映画より歴史に残るかもしれない人類の遺産となるといわれている。いや、本当にそういっている人は多くて、この映画を愛することが、人間として崇高であるかのように勘違いしているのかもしれない。僕は素直にバカな映画なのだということで、やはり愛している。この映画が一般には嫌われるという状況のほうが、本当は心から嬉しいのである。
映画を楽しむということでバカ映画を二本お勧めする。
ひとつは「スネーク・フライト」。まさにマザーファッカーな程カタルシスのある傑作だと思う。こういう映画こそ映画の王道なのではないかと本気で思っているけれど、観る人の多くはそう思わないかもしれない。表現は下品でおかしなところもたくさんあるけれど、子供から年寄りまで、みんなで楽しめる映画だと思う。エロもあるので、一緒に落ち着いて楽しめるかどうかは疑問だけれど、本当は、みなそれぞれに楽しんでしまうはずである。僕の偏見だが、ディズニーよりも現実的にはずっと健全なのではないかとさえ思う。
いや、身を任せて楽しんでください。観れば分かる単純な世界なのだから…。
もうひとつは本当のバカで感動できる「ワイルド・スピード3/Tokyo drift」。ありえないから面白いわけで、まったく理解できないから笑えるのかもしれない。突っ込みどころ満載で、世の中には本当にバカがいるということがわかって爽快である。日本人の俳優の使われ方もバカげていて最高である。たぶんつくっている方もわかっていてバカに徹しているのだと思う。ふざけないでバカになれるということは、人間として尊いことだ。この映画でまじめに感動してしまえる人は、少しあぶないけれど、違う世界の住人として近寄らなければいい。友人の選別は、教育界では誰も教えてくれないので、僕が教えてあげます。少なくとも、それは平和の選択だと思うのである。
この映画のカタルシスは本当にすばらしいと思う。人を選ばず誰でも感動できるという貴重な映画ということだろう。映画の世界では刑務所ものには傑作が多いのだが、理由は良く分からない。人間社会の縮図なのかもしれない。またこの映画は「ニュー・シネマ・パラダイス」などと並んで必ず人に勧めたくなるというのも似ている。自分だけ気持ちよくなるのでは満足できない。他人に分け与えてあげたい快楽というものがあるのだろう。
ホラーの名作「悪魔のいけにえ」も見事に不快な映画で、絶大な人気がある。村上春樹が好きだということで、無理に好きになっている人もいるように思えるが、さすがに変なところが多くて、見所満載である。
僕はあの爺さんが気になるが、考えてみると本当にこの映画はホラーなのだろうかという気もしないではない。観ているときはとても笑えないのだけれど、思い出してみると、しみじみ可笑しくなってくる場面が多くて、しんみりコメディの傑作なのだという気がしないではない。この話は実話を元にしている(というところが、実は実話と違うという意味なんだけど)というから、米国は懐が深い。こういうときだけは僕は米国に愛着を感じる。
フーバーといえば「スパース・バンパイヤ」を劇場で見たことがある。これは愚作だが当時はそれなりにHな作品だと思った。今見るとなんでもないのだけれど、若かったのである。
スピルバーグはフーバーの大ファンだったのでいろいろと援助したようだけれど、金をかけるとろくな映画を撮れないのが不思議な人である。しかし「悪魔のいえにえ」は確かに不思議な魅力があって、スピルバーグの映画より歴史に残るかもしれない人類の遺産となるといわれている。いや、本当にそういっている人は多くて、この映画を愛することが、人間として崇高であるかのように勘違いしているのかもしれない。僕は素直にバカな映画なのだということで、やはり愛している。この映画が一般には嫌われるという状況のほうが、本当は心から嬉しいのである。
映画を楽しむということでバカ映画を二本お勧めする。
ひとつは「スネーク・フライト」。まさにマザーファッカーな程カタルシスのある傑作だと思う。こういう映画こそ映画の王道なのではないかと本気で思っているけれど、観る人の多くはそう思わないかもしれない。表現は下品でおかしなところもたくさんあるけれど、子供から年寄りまで、みんなで楽しめる映画だと思う。エロもあるので、一緒に落ち着いて楽しめるかどうかは疑問だけれど、本当は、みなそれぞれに楽しんでしまうはずである。僕の偏見だが、ディズニーよりも現実的にはずっと健全なのではないかとさえ思う。
いや、身を任せて楽しんでください。観れば分かる単純な世界なのだから…。
もうひとつは本当のバカで感動できる「ワイルド・スピード3/Tokyo drift」。ありえないから面白いわけで、まったく理解できないから笑えるのかもしれない。突っ込みどころ満載で、世の中には本当にバカがいるということがわかって爽快である。日本人の俳優の使われ方もバカげていて最高である。たぶんつくっている方もわかっていてバカに徹しているのだと思う。ふざけないでバカになれるということは、人間として尊いことだ。この映画でまじめに感動してしまえる人は、少しあぶないけれど、違う世界の住人として近寄らなければいい。友人の選別は、教育界では誰も教えてくれないので、僕が教えてあげます。少なくとも、それは平和の選択だと思うのである。