カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

何か時代の言葉が見つからない

2024-01-19 | ことば

 テレビを見てないわけでは厳密には違うのだが、いわゆるバラエティという感じのものは見てない所為もあるのか、会話の中で時折聞かれるタレントの名前とか、その関連らしい出来事にはずいぶん疎い。そういう僕でも知っていると言えば、やはり昨年のジャニーズ関連かもしれない。結局その後はどうなったのか、までを知らないだけのことで、さすがにいろいろあっているだろうことは、聞き及んでいたかもしれない。そうであるのに流行語などで「ジャニーズ」という単語が無かったように思うのは、なにか世の中の本当の流行ごとと関連する言葉と、流行というものには、なにか違いのようなものがあるのかな、という気はする。吉本の松本関連というのも勃発して、こっちもかなり悪質そうで、ちゃんとこういうことが議論の俎上に上がって、業界がこういう問題から払拭出来たらいいのにな、と思うのである。犠牲もあろうが、ちゃんと流れをつかんで欲しい。
 例えば阪神の優勝後にはじめて「アレ」というのを知ったのだが、ペナントでアレが騒がれていたというのは、一度として聞いたことが無かった。ニュースは見ているのに、アナウンサーは何を言っていたのだろう。むしろペナントとは関係のない大谷さんニュースは頻繁に聞いていて、もう忘れたが、変わった犬種の犬を飼っていることまで、当然のように知っている。調べればわかるはずだが、日本人と外国人のアクセントの違いで、実際の犬の名前とは別に外国語用の名前があるのだという。そういうことを飲み屋で詳しく説明してくれる人がいるのだから知っているのであって、やはりテレビを見たから知っているのではないのかもしれない。雑誌も読むのだから、そっち経由でも情報は入りそうだけど、そういうのは、やっぱりあんまり読まない気がする。いくらで契約したとかいうのも、やっぱりどうだっていい気がする。それよりも、そんなに大金を手にするのであれば、これからの活躍は難しくなる可能性の方が高くなるのではないか、という心配さえする。それでもいいのだという考えがあるのならそれでもいいが、スポーツ選手というのは、モチベーションが難しい分野であるはずで、これを失うことを恐れる方が、オオタニ選手本人にはいいかもしれないとさえ思う。もう本心での露出は難しいだろうが……。
 もう一人のすごい人である藤井クンについては、多くの人とおそらく同じで、そのすごさの本質はまるで分らないのだけれど、ただタイトルを取ったからというだけで凄いと信じているにすぎないまでも、凄すぎることは確からしく、これもいつまでもタイトルを取り続けなければそうでないのか、という問題まで、特に考えているわけではない。藤井君のような息子や孫がいたらどんなに誇らしいだろうか、という話題もあって、ひとというのはそういう感慨をもつものなのだな、とそういう人を観察して考えている。実際こういう人物がいないと業界が盛り上がらないということについては、業界人が一番妙な感慨を抱いているだろうことをつい考えてしまう訳で、おそらくだが切磋琢磨が激しくなっていくのではなかろうか。そうしてそれこそが、また藤井君を強くしそうである。
 実は昨年の流行語ことが書いてあるものをいまさらながらに読んで感想を書くつもりであったものが脱線ばかりしている感じなのだが、要するに何も実感するものが無いという虚無感があった。政治的には岸田政権は厳しいけれど、実質上それ以外の選択肢が無いという閉塞感と、自民党内部の抗争が別の形で出ているらしいという予感があるものの、それらしきものを掴んでいる人はあまりいない。いつの間にか遠いところで戦争をしていると感じているらしい日本人と、しかし明らかに欧米との対立軸で憎しみがぶつかり合っている構図がはっきりしながら、それでもどうにもできないでいる現実がある。もう少しそういうところを考えるべきが主体になっていいはずだが、根気が続かないのが世論である。そういう事こそが本当に恐ろしいことなのだが、それは僕自身も考え続けなければならないことだと、改めて感じているところなのである。さらに年明けて災害が続いている。なんだか妙な空気感が漂っているのだが、そういう気分のようなものでまた膠着するというのは、なにかさらに重たいものの幕開けでないことを祈るのみである。
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