マンドリルはアフリカ西部の赤道ギニアやガボン、カメルーン南部、コンゴ共和国の一部などの熱帯雨林や二次林に
生息するヒヒの仲間で、かなり特徴的な顔をしているのですぐに見分けることが出来る。
雄のマンドリルには長い鼻面に6本の隆起があり、上部が青色、溝の部分は赤紫色と、かなり目立つ色合いをしてい
る。鼻孔のまわりも真っ赤な色をしていて、臀部も紫がかっている。マンドリルは森林地帯に生息しているので木登
りはとてもうまいが、主に地上生活をしていて、日中は森林よりも開けた丘陵や岩場などで過ごすことも多い。採食
も地上で行うことが多く、主に果実や木の実、キノコなどを食べる。また、、マンドリルは雑食性の動物で、岩をひ
っくり返して昆虫やトカゲ、ヘビなどを探し出したり、時には小動物なども食べる。行動範囲は5~50k㎡程度と言わ
れていて、食糧事情によって幅がある。特定の巣はつくらず、夜は毎回違った場所の樹上で休むと言われている。性質
は荒いと言われており、相手を威嚇するときには大きく口を開け、牙を見せる。牙は雌雄共に持っているが、雄の方が
少し長く、平均で4.5cm程の長さがある。この犬歯は強力で、外敵であるヒョウにも匹敵すると言われていて、時には
ヒョウに向かっていくこともある。
PENTAX K-3 ”雅” + smc PENTAX-DA 55-300mm F4-5.8 ED で撮影。