チーターは体重に対する尻尾の重さの割合が大型野生ネコでは最も大きく、走るときの舵をとる役割を果たしている。
眼の下の黒い模様はティアーズラインと呼ばれ、光の反射を抑える効果により狩りに役立っていると考えられている。
バネのように伸ばし跳躍、ネコ科としては珍しく常時しまうことのできない爪を持ち、それにより小動物とは桁違いな
速さ(およそ時速100km以上)で走行し獲物を捕らえる。瞬発力はあるものの、それにより高まる体温を放出し切れな
いため、長い距離を走ることはできない。ライオンなどと異なり、顎が小さく力がないため、顎で首の骨を折ったり窒
息させることができないので、捕らえてからトドメを刺すのに時間がかかる。そのため他のライオンやハイエナなどが
現れて獲物を横取りされることがよくある。それだけならともかく、これらの動物はチーターの子供を頻繁に殺しにく
る。毎日がサバイバル状態だ。さらにスピードが命のチーターにとって、足を怪我することは即ち死に繋がるため、無
理に戦うことができない。そのため獲物を無抵抗に奪われることが頻繁に起こる。
恐らく大型の野生ネコの中で唯一人間が、素手で戦って勝つ可能性のある動物と言えるだろう。
PENTAX K-3 ”雅” + smc PENTAX-DA 55-300mm F4-5.8 ED で撮影。