瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

歌え!!アニソン!!~牧場の少女カトリ~

2009年02月08日 17時12分59秒 | アニソン
――全国のお兄ちゃんもカトリのトリコ。




ジャンッジャラララララララルゥ~~~ウ~~~~~~♪
                ――ズンッ♪ズーン♪ズンッ♪

ヒュ~~ウ~~~ウ~~~~♪――ヒュルルルッルゥ~~♪
――ズンッ♪ズーン♪ズンッ♪

ルゥ~~~ウ~~~~~~♪
――ズンッ♪ズーン♪ズンッ♪

ヒュ~~ウ~~~ウ~~~~♪――ヒュルルッ♪ルゥ~~♪
――ズンッ♪ズーン♪ズンッ♪

ヒュルルルルッヒュ♪ヒュルルルルッ♪

ヒュルルルルッルゥ~~ルゥ~~~~♪

ヒュルルルルッヒュ♪ヒュルルルルッ♪

ヒュルルルルッル♪ルゥ~~ルゥ~~~~♪

悲し・い~♪ 朝っや♪ 眠れっない夜ぅ~~♪

静か・にぃ~♪ 目をっ閉じっ♪ 思ぉって居~ますぅ♪

何処かにぃ~私…♪ 待つ人が居るぅ♪
(チュッ♪チュー♪ チュッ♪チュー♪ チュッ♪チュー♪ チュッ♪チュー♪)

このそぉらぁ~の下で♪ 息をし・て・居るぅ♪
(チュッ♪チュー♪ チュッ♪チュー♪ チュッ♪チュー♪ ア~~ア~~~♪)

ラーーーヴイズユー♪誰もみぃーーーんなぁ…♪

初め独りぼぉっちぃ~~~♪
(……アーーーーーーーーーーーー♪)

ラーーーヴイズミー♪そ・し・て・何ーーー時かぁ…♪

愛~~するぅ~~人にぃ……♪
(アーー♪アーーー…♪アーーーー…♪)

包まれて星の中ぁ…♪ 寄添い合い…♪

幸せ紡いで行くのぉ~~♪

――チャンッ♪チャーーン♪チャンッ♪




1984年1/8~12/23迄フジ系で放映、日本アニメーションが製作した名作アニメシリーズの10作目。
OPタイトルは『Love with You~愛のプレゼント~』、作詞は伊藤薫氏、作曲は三木たかし氏、編曲は鷺巣詩郎氏が手掛けたとの事。
知って聴いてみれば、成る程曲の出だしが確かに鷺巣タッチで、エヴァに似て感じられる。
歌ってるのは小林千絵氏…これまでの名作劇場らしからぬ、普通のポップス調に聴こえるOPでして、その珍しさ故か記憶に残ってます。
個人的には好きな歌だったり、聴いた後フレーズが自然に口をついて出る。
ヤフーだと林檎環境の方は観られないそうなので(笑←失礼)ようつべからOP映像どぞ。
(→http://www.youtube.com/watch?v=zmpED3ojN2M&feature=related)

原作はフィンランド出身の作家アウニ・ヌオリワーラの著作『牧場の少女』。
なんでも作家の祖母の少女時代をモデルにして書いた作品らしい。
とは言え実際は殆どアニメのオリジナルで、後年アニメに嵌って原作読んだ人が、全然似ても似つかない内容に愕然としたなんてエピソードが有る。
そもそもカトリ自体が存在しないとか何とか…いや私は原作読んだ事無いんですけど…てゆーか復刊希望が出てた位現在入手困難らしい。
『名作劇場』と銘打っていながらも、その実オリジナルって作品は案外在るんですよ。
『母をたずねて三千里』なんか原作が『クオーレ』の挿入話でしかなく、頗る短かった為に基本の筋だけ踏襲して後はオリジナルという。
それで名作にしちゃうんだから、手掛けた制作スタッフは偉大だ。(なんせ監督高畑氏だからねえ)

だったら何で最初からオリジナルとして制作しないのか疑問に思います?
オリジナルじゃスポンサーが付き難く、上層部が首を縦に振らんからですよ。
例えば『ナウシカ』は「原作が無いから」という理由で映画化して貰えず、仕方なく監督宮崎氏が雑誌で漫画を連載した(原作を作った)なんて話。
オリジナルアニメを作りたいけど許して貰えず、妥協策としてあんまり有名じゃない原作の名だけ借り、好きに制作した強かなスタッフも存在するんですよ。(笑)
今や名作と言われる『ハイジ』や『フランダースの犬』だって、日本がアニメを発表しなければ此処まで名が売れんかったでしょう。
『フランダースの犬』なんて人気が有るのは日本だけで、舞台にされた国は存在すら知らず、作品に感動し続々と訪れた日本からの観光客を知り、後日主人公ネロ&パトラッシュの銅像を建てたそうな。

んでまぁ、この『カトリ』も所謂そんな作品に当たると思う。
ただモデルにするにしても、ちょっと内容が地味過ぎたかもしれない。


――舞台は1914年南フィンランドの農村、主人公カトリが未だ6歳の頃、母はドイツへと出稼ぎに行く。
当初は3年もすれば帰って来るだろうとの話だったが、折悪くヨーロッパで第一次世界大戦が勃発、母からの連絡すら途絶えてしまった。
預けられていた祖父母の家は貧しく、カトリは家計を助ける為、他の屋敷へ働きに行く決意をする。
幼いながらも身を粉にして働くカトリ、勤勉な彼女は多くの人々から信頼を得て、賢い女性に成長して行くのだった――


ウィキペディアでもヤフー動画でも、粗筋ったらこんなものしか書いてなく。
リアルで観ていた自分に訊かれても、そんな筋しか浮んで来なかったり。(汗)
主人公、母を訪ねるでもなく、淡々と仕事に励むだけですから。
視聴率低下して打ち切り迫った際、後半梃入れとして泥棒騒ぎ起したりしてたけど。
OPからして働いてばっか居るんで、すっかり「西洋版おしん」のイメージが染み付き、「名作アニメ史上最も働き者な主人公」の冠を戴いてるそうな。
ただでさえ働き者な良い子揃いの名作アニメ主人公の中から選ばれただけに、殊更素晴しい栄誉に感じられますな。(笑)
逆に「名作アニメ史上最も遊び人な主人公」はトム・ソーヤーじゃなかろうか?いや、ピーターパンがその上に居るな。

第1話の母親との離別以外は、お涙頂戴シーンすら殆ど無いんですよ。
だから人によっては「退屈」って意見も出てましたね。
なんだけど自分は……結構好きで観続けてた。
自分だけでなく、或るアニメ雑誌で歴代の名作アニメ中で人気投票した際は2位に挙がってて、ちょっとびっくりしたり。
探したらファンサイトも見付かったし、思ったより人気は高いと見た。

自分が好きで観てた理由は面白いと感じたから。
淡々としてても不思議と面白いんですよ。
一貫した演出に監督のポリシーが感じられたから、かなぁ。
挙げれば音楽とか…「フィンランディア」に「カレリア組曲」等、ほぼフィンランド出身の作曲家ジャン・シベリウスの曲のみ使用してたという拘り振り。
淡々としてる分押し付けがましさが無いのにも好感が持てた。
個人的に「マジカルエミ」に似た、生活観を大事に描く演出だなぁと。

何より主人公カトリが魅力的でしたよ。
努力家で賢くて弱音を絶対吐かない、ちょっと頑固なトコが玉に瑕だけど、そこがまた人間的で良いと思える。
外見的には猫口な所が可愛かったなぁと。
ちょっと前に11話迄ヤフーで無料で配信されてて観たけど、やっぱり面白くて続きが気になったという。
諦めてDVD借りて来ようかと考えてますよ。(笑)

思うに今放送されたら同人的な人気が付いてただろうなぁと…。
話の筋とは関係無いですが、カトリを巡って2人の男が恋の火花を散らすんですよ。(笑)
1人は勉強嫌いで怠け者だが人の好い大屋敷のお坊ちゃん、「マルティ」。
もう1人はカトリ同様家畜番をする、彼女より年上で口の悪い少年、「ペッカ」。
2人の少年はカトリが大好きで、どっちも彼女を独占したくて、会う度に喧嘩を繰り返す。
だけどカトリが困った時は一時休戦、力を合せて彼女を護ろうとしたり。

それだけじゃなくカトリは兎に角皆から愛される子で…いや解らなくもないけど…出会った当初は邪険にあしらったりしても、彼女の賢さ頑張り屋な部分に感心して、一目置くようになるというのが作品内のお約束という。(笑)
自分が考えるに「名作アニメ史上最もモテモテな主人公」じゃねえかと、魅了した人数では小公子セディを超えるか好い勝負かだね、多分。(笑)
そんな訳で再放送が始まった際には御覧下さいませ…関東局では東京MXに期待しよう。
ヤフーで現在1話だけなら無料で観られます。(→http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00189/v00448/)
ただ生憎1話はキャラが未だ揃ってなく、そんな面白くはないんですがね。

もう1つファンが騒いでる要因に、カトリの「声」が在る。
演じてる声優及川ひとみ氏は、あのくり○むレ○ン『亜美ちゃん』役で、一世を風靡した方だったり。
演技も達者だったけど、元の声からして素晴しく澄んでおり、耳が自然と惹き付けられた。
亜美ちゃんが有名になったのは、彼女の力も大きいと思われ。
結婚した後は活躍を聞かないけど、記憶に残る声優さんの1人です。

記憶を頼りに書くと、最終回はカトリが母親に再会して大団円、ナレーションが「その後カトリは成長して作家になりました」っつって〆だったような。
その「作家になりました」っつうナレーションがあまりに唐突に感じられた事を覚えてる。
特に必要無かった様な…何の意味有って解説したのだろう、あれは??
纏めると決して名作ではなかった、けど傑作というか怪作だったなと。
如何にも名作アニメ風で在りながら、名作アニメらしからぬ作品でしたよ。
だって教育的テーマも何も説かなかったしねぇ、無理矢理なら「勤勉にしてれば幸せが訪れる」とか説けそうな気もするけど。(笑)
歴代の名作アニメ中で異端だったからこそ、逆に印象に残った気がするのです。




参考)…ウィキペディア、ヤフー動画の作品紹介頁、日本アニメーション公式サイト。
     そしてこちらのファンサイト様。(→http://homepage3.nifty.com/katri/katri/katri-index.htm)
コメント (2)
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