瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

今年1年、有難う御座いました。(礼)

2005年12月31日 14時52分34秒 | ただいまおかえり(雑記)
このブログに御訪問下さった皆様、今年1年(…や、考えてみたら11月から開いた訳だから、1年って表現はおかしいか…まぁ、でも1年ずっとお世話になった方もいらっしゃるし…)、本当にお世話になりました。


今年は、なし崩しにブログ開設してしまった、私にとってはブログ元年と言えますか…今の気持ちを譬えるなら、若葉マークのドライバー、ハンドル握ってはーはーはーはー、離すと即脱輪しそうで怖いんだ。

お陰ですっかり視界が狭くなっていて、色々本当に沢山の御親切を受けてるっつうのに、それに対して全く恩を返しておらずの薄情者状態、誠に情けなく。

…来年は、溜め込んだ恩を少しでも返して行きたい…っつか返せる様努力する所存。(汗)


今書いてる連載早く終らせて、ほっぽってる約束何とか果さねば、だし…。(ゴメンなさいゴメンなさい本気でゴメンなさい)(汗)


今の連載がダラダラなのは、無論自分の書く文章レベルがあじゃぱ~だからでは有るのですが、ルフィ視点で書いてるっつうのも有るんじゃないかと。

ルフィ、何にでも興味持ってウロチョロするんで、中々話が進まないっつう…2日目は何時でも達観リアリストなゾロ視点で書く予定なんで、恐らくはもっとさくさく進むかと。(汗)

まぁ、レポとしてはアレな物で、現地であまし役に立たないかもですが(…)、読物として少しでも楽しんで頂ければ、ハウステンボス知らない方にも興味持って頂ければ~と…その為にワンピキャラをダシにして書いてるっつうのも有ります。(←殴)


此処ん所スランプで文章書けなくなってたんでっつか、元々自分には文章力なんて無いんですが…取敢えずのリハビリ目的で書き出したっつうのも有りました。


春までには仕上げられるように頑張りますです~。


そんで春からはオタク話も、もっとして行きたいです。


来年の事話すと鬼が笑っちゃうらしいから、あんま話さんでおきましょうったって、もう早や明日にゃ来年なっちまいますが。


今日まで今年、明日は来年って…考えると、ちょっと不思議な感じしますよね~?


大晦日には今年1年を振り返る風習(風習?)というのが有るそうですが、あんま振り返るのは好きじゃないんで…特に今年は…だから止めときます。



何~時の~事~だか~♪

思い出して御~覧~♪

あんな~こ~と~♪

こんな~こ~と~♪

有~った~でしょ~♪


嬉しかったこ~と~♪

悲しかったこ~と~♪(←や、本当は此処、歌詞違うんだけど)


何~時に~な~っても~♪


わ~すれ~な…かったら、生きて行けないんだってば人間は!!!(泣笑)



…そんな訳で振り返りません。(苦笑)



取敢えず今夜は、平均的日本人として蕎麦でも食って反省します。(←?)


そんで、また来年も頑張って生きてく予定。



んでは皆様、来年また元気にお会い致しましょう~♪




【おまけ:本日の大疑問】


NHKはなして雪深く人気の無い寺社仏閣映像というのが好きなのであろうか??


…実際には大勢の参拝客が詰め掛けてるだろうに、気配すら感じさせない、その撮影技術には恐れ入る。






写真の説明~、ハウステンボス冬のイベント、『光の宮殿』…シンボルの建物、パレスハウステンボスをイルミで荘厳に輝かせるといったもの。

この写真は光の回廊から覗いて撮りました…済みません、なんか曲がってますね。(汗)

詳しくは↓で…素ん晴しく美しいですわよ~♪


ttp://www.huistenbosch.co.jp/event/now/Illuminations.html(←毎度、頭にh付けて飛んで下さい)
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『何度も廻り合う』その8

2005年12月30日 23時46分04秒 | 桜トンネル(ワンピ長編)
連載中ちょっとミス発見したりしたんで、訂正致しました。


…と申告した所で、ダラダラ連載年内最後の更新、前回の続きです。








船から降りてホテルの中に入る。


中は、びっくりするくれェ広かった!



入ってすぐ目の前は…レストラン??になってて、ずらーーっとイスやテーブルが並んでる。

そこだけでも充分広ェのに、一段上がるとさらにだだっ広いロビーへと続いてた。

天井も広ェ、っつか高ェェェ~、シャンデリアも高そうだ、別の意味でだけど。



「はー………圧倒されちまうな…。」

「アムステルダムに在る100年の歴史を持つ同名のホテルを再現した造りになってるんですって。ロビーのあちこち点在してるソファなんかも全て、18~19世紀のヨーロッパをイメージしてデザインしたんだそうよ。オープンしたての頃に1度泊まった事有るんだけど…子供心に美術館にでも来たのかと思ったもんよ。」

「??何だ?…何か、良いにおいしねーか?」

「気付いた?ポプリの香りよ。館内中焚かせててね、フロア毎に変えてるんですって。」

「明りがオレンジっぽいなー。」

「ポプリを焚いてるのもそうだけど、訪れた人がリラックス出来る様に、柔らかい光に設定してあんのよ。」

「こんだけ広けりゃ存分に剣の打ち込み出来るぜ。」
「しようとすな!!!」
「体育館くれェ広いもんなー。充分暴れられるぜ♪」
暴れようとすな!!!!あんたらホテルのロビーを何と心得てんのよ!?」



ロビーの玄関前には、色々クリスマスっぽい飾りがされてて面白かった。


「おっ!見ろ!!サンタがいるぞ!!サンタが車乗って片手挙げてあいさつしてら!!…あっ!こっちにはお菓子の家が有る!!うおお!!すっげー!!本当に家もツリーも魔女もサンタも全部お菓子で出来てる!!かじりてー!!――よし!全員集合だ!!これと一緒に写真とるぞ!!!」
「はいはい、それも後!全部後で!只今時刻2:30、アフタヌーンティーに行くわよ!」
「おお!!そうだケーキバイキング!!どこでやってんだ!?」

「…アフタヌーンティー!丁度この後ろ、『シェヘラザード』ってバーラウンジでよ。」



振り向くとそこには、ロビーに続いてきっさ店っぽい店が在った。

入口には『アフタヌーンティー』のメニューが出ていて、花模様のティーカップやポット、それに出て来るケーキの見本が飾ってあった。

エクレア・チョコレート・イチゴにロールケーキ…色々有るぞ♪……けどちょっとちっちぇな。

店の奥ではすでに何人もの客が、美味そうに食ったり飲んだりしていた。

おっっ、ここにもクリスマスツリーが飾られてるぞ。



「入る前に3つ注意しとくわ。1つ、『大声を出さない』。2つ、『音立てて飲み食いしないようにする』。3つ、『お代りは1度だけ』。守れない人はホテルに代って折檻よ!」
「ええ!?好きなだけ食えるバイキングだって言ったじゃねェか!!」
「だからバイキングじゃないってば!!!あくまでも優雅なお茶会なんだから!気品漂う雰囲気ぶち壊して店や他のお客に迷惑懸けるなって言ってるのよ!!」

「「へ~~~い。」」




店の人に案内されて、俺達は席に着いた。

4人用のテーブル席で、俺のとなりにナミが、前にゾロが座り、脱いだジャケット・コートをゾロのとなりの空いてる席に置いた。

やたらふかぁっとしたソファで、座りごこちがとても良かった。

「座ってる内に眠っちまうかもな。」

とか言ってゾロも結構気に入ったらしい、にんまりしてる。

「外国製の特注なんですって。」

「まァ、このソファは良いとして…たかだかお茶すんのに大皿ナプキンフォークにナイフまで、ちと大仰過ぎやしねェか?」

テーブルの上には、まるでフランス料理食べに来たみてェに、皿の上にナプキン、右と左にナイフとフォークが置かれてた。

「あら、これこそがアフタヌーンティーの正しい様式なのよ。TVなんかでよく紹介される、3段のケーキスタンドにケーキスコーンサンドイッチを乗せて…ってのは伝統的なモノではないの。」


カッコ良く正装した店の人が、トレーに6つのグラスを乗せてやって来た。

グラスん中には1つ1つ違った種類のお茶っ葉が入ってて、においをかいで好きなのを選んでくれって事だった。


「『ダージリン』、『アッサム』、『ウバ』と言った定番種以外にも、フルーツとスパイスをブレンドした茶葉『ダルマ』。アールグレイの古典、キームン紅茶をベースにした『アールグレイ・クラシック』。シャンパンとフレッシュ・ストロベリーで香り付した『シャンパーニュ・ロゼ』。特に『アールグレイ・クラシック』と『シャンパーニュ・ロゼ』は、11月のラインナップとして新たに加わった物です。」

「じゃあ、私は『アールグレイ・クラシック』を。」
「あ、んじゃ俺、このイチゴのにおいするヤツ!」
「俺は普通に『ダージリン』で良い。」



しばらく待ってるとさっき注文聞いて来た人が、テーブルにポットなんかを乗せて、カラカラと引きながらやって来た。

そんで持って来たポットから、カップに紅茶を注いでくれた――親切だ!

カップに1杯分を注いだ後、ポットにボウシみてェなのかぶせてテーブルに置いてった。


「最初の1杯はウェイターが入れる約束なの。2杯目からは用意してあるこの『さし湯』を使って、自分好みの濃さに調節して自由に飲むよう決められてるわ。」


俺の選んだシャンパー何とかは、聞いた通りに、まるでイチゴジャムが入ってるような、甘くて良いにおいがした。

けどワクワク期待して飲んでみたらちっとも甘くねェ…がっかりした。


「そりゃそうよ。砂糖やミルク入れてないんだもん。」


笑いながらナミが、砂糖とミルクが入ったツボをよこす。

砂糖はよくきっさ店で見る四角形じゃなくて、小石みてェな形した白と茶色の2種類が入ってた。


「砂糖は白とブラウンの2種。ミルクは常温に。茶器は銀かボーン・チャイナ。テーブルクロスは白のリネン(麻)。これこそが正しいティー・テーブル・セッティングなのよ。」

「へー。」

「元来のアフタヌーンティーは、貴族が社交を目的として開いた午後のお茶会。19世紀頃、元ヴィクトリア女王の侍女で、後第7代ベッドフォード公爵夫人となった『アンナ・マリア』が考案・普及したとの言伝えが有るわ。」

「へー。へー。」

「アフタヌーンティー伝統の3要素というのが有ってね。1つ目は『ティーは正しく入れるべき』。2つ目は『お茶請けの食物は豪華であるべき』。3つ目は『テーブルセッティングは優雅であるべき』。此処のアフタヌーンティーは、栄光有るヴィクトリア王朝時代の様式を極力再現するよう試みたんだって。」

「へー。へー。へー。」
「たかが茶を飲むのに薀蓄要らねェよ。むしろ茶が不味くなっちまう。」


砂糖を3つ、ミルクをたっぷり入れてから飲んでみる。

甘ァいイチゴジャムのにおい、甘ァい砂糖、ミルクの味。

のどがかわいてたんで、一気に飲んじまった。

ポットから2杯目を注いで、また砂糖を3つ、ミルクをたっぷり入れて飲んだ。


「う~~ん、良い香りv…この爽やかなシトラスの香り、やっぱり紅茶はアールグレイよねv」

「本当だ。ナミみてェにミカンくさいにおいだな、この紅茶♪」

「……嫌な言い方するわね、あんた。」

「えー?良いじゃねェか。ミカン良いにおいで好きだぞ俺!」

「ま、悪くねェ匂いの茶だな。」



3杯目の紅茶を飲み終った所で、サンドイッチが出て来た。

「紅茶のお代りをお持ちしましょうか?」と聞かれたんで頼んだら、ポットごと持ってって、またいっぱいにしてテーブルに置いてってくれた。

一緒に砂時計を置いてって、この砂が下に降りたら茶葉が開いて飲む頃合になってるからっつって教えてくれた。


出て来たサンドイッチは、1人分が白いサンド4つ茶色いサンド2つの計6つしかなくて、しかもメチャクチャちっちぇ物で、ものすげェがっかりした。

付け合せのピクルスだって1本だけ…こんなんじゃ3秒もしねェ内に全部食べ終わっちまう。


「『フィンガーサンドイッチ』って言って、レディが優雅に指先で抓んで口元持ってけるようにって、小さく薄ぅくスライスしたパンに、薄ぅくスライスした野菜やハムやチーズを挟むっていう、お茶請け用としての決まりが有んの!」
「え~~?さっき『お茶請けの食物は豪華であるべき』って言ったじゃんか~~!足んねェ、こんなんじゃ全然足んねェよォ~~~!」

「各1回だけなら許すから、後でお代りなさい。それと紅茶だけは自由に何杯でもお代りして良いわよ。」
「ナミの鬼ィ~~!お茶ばっか飲んだって腹ふくれねーよ~~!」

「確かに物足んねェサイズだが…味は良いな。特にこのサーモンのヤツ、イケるぞ。ピクルスも美味ェ。酒が欲しくなる。」
「本当かゾロ!?……うん、ふめェ!サーモンのも美味ェけど、ハムとチーズのも美味ェぞ♪」


サンドイッチはハムとチーズ・サーモン・トマトとかキュウリの生野菜の3種類有って、どれもメチャクチャ美味かった。


「19世紀頃のイギリスでは、工業化が進んで農業人口が減ったのね。結果として大抵の食料品を外国からの輸入に頼る事となり、新鮮な生野菜が中々口に出来なくなっていたの。だから生野菜のサンドイッチをお茶請けに出す事は、自家菜園を持つ上流有産階級である事を自慢する意味も有ったんだって。」

「へー。ナミは何でも良く知ってるなーー。」



サンドイッチを食べ終ると、今度はスコーンとショートブレッドについて…スコーンはプレーンとレーズン入りの2種類、ショートブレッドはプレーンとチョコチップの2種類が有るけど、どうするか聞きに来た。

もちろん俺は全部持って来てくれるよう頼んだ。

ナミはプレーンとレーズン入りのスコーンを1つづつ、ゾロはプレーンのスコーン1つだけを選んだ。



『ショートブレッド』って言うからパンかと想像してたら、出て来たのは穴ポコ開いたチーズ形した、大きなビスケットみてェな物だった。

チョコチップ入りのが甘くて美味かったけど、食べた後やたらのどがかわいて紅茶をがぶがぶ飲んだ。


スコーンはホカホカあっためてあって、店の人が説明するには、まずスコーンを横に割って、一緒に持って来たくろてっどクリームとイチゴジャムをたっぷり付けて食べると良いって事だった。

くろてっどクリームってのは新鮮なミルクをぎょうこさせて作った物だとナミが言った。

言われた通り、スプーンでジャムとクリームをたっぷりと、スコーンの上山盛りにして食べてみる。


――ぱくっっ!


「…………う……う…うんめェェェ~~~~~!!!!」

「しー!しー!静かにしてルフィ…!」(小声)

「美味ェ…これ、マジすっげ美味ェよナミ!!」
「解ったから!静かに…!」(小声)


あったけェスコーンにひんやり冷てェクリームがじんわりしみこんで、甘ずっぱいイチゴジャムがさらにしみこんでって……こんなに美味ェの初めて食べたと思った。


「うん、美味ェ。っつかこれ何も付けなくても充分甘ェし。そのまんまでイケんじゃねェか?」
「何言ってんだゾロ!?クリームとジャム付けろよ!!山盛り付けて食べねーとダメだ!!!」
「だから静かにルフィ!!叩き出すわよ!!」



スコーンを食べ終ると、今度は沢山のケーキがトレーに乗せられ出て来た。


1…2…3…4…5………全部で9種類も有った。

どれでも好きなだけどうぞって言われたから、じゃあそのトレーごとくれって言おうとしたら、ナミがものすげェおっかねェ顔したんで、全部の種類を1つづつだけもらった。

ナミはイチゴとパイナップルとエクレアとロールケーキ、ゾロは1つもいらねェって断った――もったいねーの!


ゾロとナミが紅茶のおかわり頼んだんで、俺も頼んだ。

「おめェ、そんな飲んだら夜興奮して眠れなくなっぞ。」


ゾロがあきれたような顔して言ったけど、しょうがねーじゃん、幾らでもおかわり許されてんの紅茶しか無ェんだから。


ナミがけいたい取り出してケーキの写真をとっていた。


「ビビに写メールで送ったげようと思ってv」


ビビってのは、もう引越しちまったけど、1年前まで俺達のクラスメートで仲間だった女だ。

お金持ちのおじょう様で、家に遊びに行くと、ここまですごくはなかったけど、必ずお茶とケーキを出してくれた。

ビビと親友だったナミは、今もちょくちょくメールで連絡取り合っている。


「おし!俺も写真とってウソップやサンジをうらやましがらせてやろーっと♪」

「パシャパシャ撮ってんじゃねェよお前ら。それこそ品が無ェ。」

「…そういえば、あんた達って携帯持ってないのよね。今時珍しい。」

「おー、別に必要感じねーからな!」
「肌身離さず電話持つなんて、考えるだけで煩わしいからな。」
「持ってりゃ良いのに。2人揃って迷子レベル超最高のクセして…むしろ必需品だわ。」
「「誰が迷子だよ!!?」」



いきなりとなりのロビーから音楽が響いて来た。


「3時を回ったから、チェックイン客を迎える為に、ピアノとヴァイオリンでクリスマスソングを演奏してるのね。」


流れて来る曲の中で、『もろびとこぞりて』や『ジングルベル』くれェしか俺やゾロには解らなかったけど、ナミには全部解ったらしい。

これは『あめにはさかえ』だ、これは『まきびとひつじを』だ、これは『かみのみこはこよいしも』だって、1つ1つ曲に合せて歌いながら教えてくれた。


「ほのヘクレアメヒャクヒャふめェ~~♪ひゃかのキャラメルクリームがマジ美味ェよ♪」

「このロールケーキも、中に入ってる栗の甘露煮と上品なクリームが絶妙にマッチしてて、とても美味しいわよv」

「ヒョコレーホヘーヒも美味ェ♪クッキーも美味ェ♪口ん中入れたとたんジュワァ…って溶けてったぞ!ふん、ヒヒゴとピンクのクリーム乗っかったヤツもすっげェ美味ェな~~♪」

「それは苺じゃなくて木苺!フランボワーズのバトーって言う名のタルトレットなの!ちなみにそのチョコレートケーキは『オペラ』って名前よ!…ルフィ、もっと静かに、せめてフォーク位使って食べなさいよ、見っとも無い。」

「これでもっとでかかったら良いのにな~~。こんなちっせェんじゃ食った気なんねェよ。」

「プティ・フールって言ってね、お茶請けの菓子は品良く食べられるよう、小さ目なのが基本なの!」

「ゾロも食や良かったのによ~~、どれもこれもメチャメチャうんめェぞォ~~?」

「甘ったるいのは苦手なんだよ、俺は。」

「紅茶とサンドイッチ、ケーキ等のお代りは宜しいですか?」


いつの間に来てたのか、店の人が側で言った。

俺がナミに目で聞くと、ナミはあきらめたみてェな顔してこう言った。

「1回は良いって約束したもんね……お代りしても値段は変んないんだし…どうぞ。」
「うほォ♪♪やったぜ!!じゃ、俺が今まで食べたヤツ、始めから全種類くれ!!」

「じゃあ、私もサンドイッチだけv」
「俺もサンドイッチ。後、スコーンを、プレーンのヤツ1つだけくれ。クリームとジャムは要らねェから。」

「か…かしこまりました。」



今まで食べた順に、サンドイッチやスコーンやショートブレッドやケーキがどんどん出て来た。


ナミが、意地汚いっつって頭抱えてたけど、気にしねェ。


だってよ、値段変んねェなら沢山食べた方が得じゃねェか!

美味ェもんならなおさらだ!!



「こんなにう美味ェサンドイッチやスコーンやケーキ……サンジに頼んだら作ってくれっかな?」

「そうねー…サンジ君なら出来るんじゃない?」
「おぅし!帰ったら写真見せて作ってもらうぞ!」
「グル眉コックの今の腕前じゃ、未だ無理なんじゃねェの?」



またお茶のおかわりするかどうかを店の人が聞きに来た。

まだ中にお茶が入ってるからいいって言ったら、それでも冷めただろうからってポットごと交換してくれた――親切だ!!



「…にしても、おめェがこんな奮発して奢ってくれるたァ、三毛猫のオス並に珍しいな。」
「いや~~ナミ、悪ィなァ~~vvこんなごちそうになっちまってvv高ェんだろ??」

「誰が奢るって言いました?ちゃんと割り勘、きっちり払って貰うわよ。勿論、朝食べたおにぎり代もね。」


「…ちょ、ちょっと待て。此処に予約入れて誘ったってこたァ……奢ってくれるって意味じゃなかったのかよ…?」

「自分が食べた分はきちんと自分が払う。世間の常識でしょ?」

「………幾らすんだよ?」

「お一人様2,625円。但し、サービス料別。」
高ェよ馬鹿!!だったら先言えよ!!ぜってェ来なかったから!!!」
「お茶代に2,625円も払ったらこの先土産代に響いて来ちまうよナミィ~~~!!!」
「あら、本場のイギリス行って同じサービス受けようとしたら、4,000円位は覚悟しなくちゃよ?それ思えば破格じゃない。此処だって10、11月の土日祝日しかやってないんだからね。」

「………。」
「………………。」



「……今払えないならしょうがない、貸しにしといたげる。但し、後で三倍にして返して貰うから、その積りでね、2人共v」



ティーカップを持ち、そう言ってにーっこりほほ笑むナミの背中に、悪魔の羽が見えた気がした……





その9に続】



写真の説明~、今年11/27にアフタヌーンティーで私が食べたケーキの写真。

ハウステンボスのアフタヌーンティーについては、↓まったりさんのブログに詳しく載ってます。(頭にh付けて飛んで下さい…って、勝手に紹介して済みません。どうせならトラックバックしろ??――だって何となく未だ慣れないんだもん)(汗)

ttp://htbmattari.exblog.jp/m2005-11-01/#2642499


…つって書いたら、まったりさんの方からトラックバックして頂けました!まったりさん、(↓)御親切どうも有難う御座いました!!(礼)


連載は一旦此処で中止、再開は1/7からの予定です~。
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『何度も廻り合う』その7

2005年12月28日 23時32分30秒 | 桜トンネル(ワンピ長編)
――ダラダラ連載、前回の続きです。








ショーが終ると広場に集まってた大勢の観客は、いっせいにアッチコッチへと散らばってった。



「…おい…せめて今度は落ち着いて暖取れる場所にしてくれよ…?」


うで組んで体縮めてガチガチ歯を鳴らしながらゾロが言う。


「あっはっは♪ゾロはしゅぎょうが足んねーなーー♪」
「本当よね~~♪高校№1剣士のクセしてなっさけなーー!」
「煩ェ。コートの下にホカロンしこたま貼っ付けてる女に言われたかねェよ。」
「何で知ってるのよ!??」
「なんだ?本当に貼っ付けてたのか?呆れたもんだな。」
「うっさい!!あんたなんかこっそりシャツの下に腹巻してるクセに!!」
「てめェこそ何でそれ知ってやがる!??」
「いい年した男がお腹弱くて腹巻着用だなんてみっともな~~い♪」
「なんだとタイツ二重履き女!!そんだけぶ厚い脂肪で足包んでるクセしてまだ足んねェのかよ!?」
「あんた!!今言ってはならない事言ったわね!!!」
「よー、そーいや、2:30にケーキバイキング予約したって言ってなかったか?」
「ケーキバイキングじゃなくて『アフタヌーンティー』よ!!!」
「おーそれそれ!…今2時だぞ、そろそろじゃねーのか?」

「え!?…あ!!嘘やだ間に合わなくなっちゃう!!!」


うで時計見てナミがあせる、とたんに俺達追い越し先へ走ってった。


「ゴメーン!!2人共また走ってーー!!でないと間に合わなくなんのーー!!」

「なっ!?ま!…また走んのかよォ~~~!?」

「だからゴメーン!!修行だと思ってゾローーー!!」

「…お…思えるか阿呆ォ~~~~!!!」

「な!なァ!ナミーーー!!今度はドコ行くんだーーー!?」

「キ…キンデルダイクーーー!!」

「え!?金が出るトコかーーー!?」

「…ひ、人が余裕無く走って…ゼッ…きに…くだんないボケかますなァ~~~!!!」




広場を抜け河を越え、幾つも橋渡り俺達は走った。


…なんか…テーマパークってよりマラソン会場にでも来たみてェだな…。



ナミを追って走ってく内に、段々のんびりした風景に変って来て、その内目の前に3台の風車が現れた。

きれいな花畑ん中建ってて、羽根が回るたびにフォォン…フォォン…って音がして来る。

すげェなー、俺、風車初めて見たぞ。

近くで見ると結構でけェし迫力が有った。

風車をバックにして写真とってる人が大勢居る。

左っかわの花畑前には店が1けん在って、並んだパラソルの下でお茶飲んだりしてる人もいた。


「ナミ!ナミ!…ふ、風車だ!!…ハッ…な!!写真とろうぜ!!…ヘッ…んで…お茶飲んでこう!!」

「明日!!それはまた明日!!今は…ハッ…クルーザー乗ってホテル行かなきゃ…の!!」

「クルーザー!?船か!?…ド、ドコから乗るんだーーー!!?」




花畑を過ぎ橋を渡ったトコに、『カナルステーション』って言う船着場が在った。

ナミが言うにはここ以外に、もう1つ『ゆとれ人』ってトコにも同じのが在って、その2つの船着場を発着点にして、船は場内流れる運河を1周してるらしい。

ステーションには『ホテルヨーロッパ行き』と札に書かれた船がつながれてい、俺達が飛び乗ったと同時にゆっくりと発進した。


「寒いから中入る?」とナミが聞いて来た。

船内はだんぼーがきいててあったけェらしい。

けど窓越しで景色観るより外出て観た方がりんじょー感有るしな。

船の先頭じゃなくて後ろっかわに席が有んのは気にくわねーけど。


ゾロは反対したけど、俺は迷わず外を選んだ。


確かに風は冷てェけど、ゆっくり流れる風景はきれーだった。


俺達以外に4人客が来たけど、そいつらは皆中入っちまったんで、外の席を独占出来たのは良かった。


「…あれだけ走らされて更にこっから船で15分だと…一体此処はどんだけの広さ有んだよ…?」


へばって席寝っ転がりながらゾロが聞く。


「そうね、丁度良いから場内軽くガイドしたげる。…先ずは前方を御覧下さァい♪堅牢な城砦佇むこの地区は『ブルーケレン』と申しまして、兼、陸の出入国口で御座いまァす♪」

「出入国口って…もう1つ有んのかよ此処?」

「さっき私達が入って来た口は高速船で来た人用よ。バスや電車、車で来た人用にはこっち。」

「まァ、こんだけ広けりゃ出入口1つじゃ賄い切れねェわな。」

「河の水澄んでるなー。魚がいっぱい泳いでるの見えるぞ。お!白鳥だ!すげーなー、船近づいてんのに気にせずスイスイ前泳いでくぞ!なれてるなー。」
「次は右手を御覧下さァい♪花畑で3基の風車が回っております地区は『キンデルダイク』、このクルーザーが出航した所ね。そしてその隣の街は『ニュースタッド』、噴水の在る広場を囲む様に、アミューズメント施設が建ち並ぶ地区で御座いまァす♪」
「あ!何だあそこ!?すっげー数の家が並んで建ってるぞ!?」


船が進む左っかわには、沢山の洋風な家が小川を挟んで向い合ってる。

どの家も、映画にでも出て来そうなくれェきれいでしゃれていた。


「なァナミ!あれ家だろ!?誰の家だ!?ここで働いてるヤツの家か!?」
「さて前方に見えて来ましたのは『ミュージアムスタッド』、主に博物館が集まる街で御座いまァす♪そして隣は『ビネンスタッド』、賑やかな商店が集中してまして、テント市場の『ワールドバザール』や、昼のショー会場の『アレキサンダー広場』が在る地区で御座いまァす♪」

「さっき俺達がショー観てたトコだな。」
「おおお!?白鳥が!!白鳥が群れんなっているぞ!!すっげェ~~~!!!」
「その右側の地区が『フリースラント』と申しまァす♪現在は育苗期間故閑散としておりますが、春~秋にかけては美しい花々が咲乱れる広場へと変り、来場者の目を楽しませておりまァす♪尚、オランダの由緒正しい原産馬、『フリーシアンホース』の牽く馬車に乗れたり、乗馬体験も可能で御座いまァす♪」
「すっげーよな~~!!あんっっなに沢山の白鳥、全部焼鳥にしたら食いで有っだろーな~~~♪なァ、ナミ?」
「前方御覧下さい♪一際高く聳える塔が見える地区を『ユトレヒト』と申しまァす♪塔の名前は『ドムトールン』、階下にはバラエティ豊かなレストランが建ち並んでおりまァす♪」
「そのレストランの中でケーキバイキングやってるのか!?」
「『アフタヌーンティー』!!!」
「お♪ようやく無視すんの止めたな♪」
「せっかくガイドしてやってんのに、あんたが無視して1人騒いでたんでしょが!!」
「で!?そのアフタヌーンティーは、この鉛筆みてェなとうの下でやってんだな!?」
「違うわよ!!アフタヌーンティーをやってるのは『ホテルヨーロッパ』って言う名のホテル!…そろそろ見えて来るわ。水上佇んでる建物がそうよ。」


「ブルーケレン、キンデルダイク、ニュースタッド、ミュージアムスタッド、ビネンスタッド、フリースラント、ユトレヒト…7つの地区で構成された街って訳か。」

「未だ在るわ。後少しで着いちゃうから手短に教えちゃうけど、私達が最初に着いた港街、あれが『スパーケンブルグ』。その後ろの高台に湖囲む様コテージが建ち並ぶ地区が『フォレストパーク』。場内最奥の森に守られ鎮座してる様な宮殿が『パレスハウステンボス』。」


「…成る程、理解出来たぜ、此処の名前の意味。――『ハウス・テン・ブース』、要は『10在る区域』って事だろ?」
違う!!!何よその出鱈目英語は!!?」
「あっ!!じゃあ『10人のボスの家』って意味だな!?」
それも違う!!!!全然解ってないじゃないあんたら!!!…大体もう1つ、『ワッセナー』って言う別荘地区だって在るんだから、全部で11区域在んの!」
「別荘まで在んのかよ!?誰が住むってんだテーマパークなんかに…」
「そうか?俺はテーマパークに住んでみてーけどな~~♪」

「今のトコ7~8割は埋ってるらしいわよ。別荘地区だから、観光客は入れない様になってるけどね。さっきルフィが言ってた、家が沢山建ち並んでたトコ…あそこが『ワッセナー』よ。」

「へ~~、あーんなきれーな家住めるのか~~。住んでみてーな~~~。」


「ハウステンボスってのはね、オランダ語で『森の家』って意味よ。」

「「へ~~~!」」



でっけーとうの横を船は進んでく。


何個目かの橋をくぐり抜けた時、水上浮かぶゴージャスな建物が2けん見えた。


「ナミ!『ホテルヨーロッパ』ってどっちの建物だ!?前の白い方か!?それとも左のでっけーチョコレート色した方か!?」

「…チョコレート色の方。白い建物は『迎賓館』って名前の、基本的にはVIP専用超高級ホテルよ。」

「で、この『ホテルヨーロッパ』ってのは、何処の地区になるんだ?」

「『スパーケンブルグ』よ。」


「……ちょっと待て。それってつまりは『振出に戻った』って事かよ!??」

「そうとも取れるわね。」


「……お~ま~え~な~~、いいかげんにしろよ…『仏の顔も三度まで』っつう諺知らねェのかウラァァ!!!?」
「クルーザーで『キンデルダイク』~ホテルにチェックインって今迄は『ホテルヨーロッパ』宿泊者にしか無い特典だったのよ!!それが今回から『フォレストヴィラ』宿泊者にも付いたんだもん!使わない手は無いでしょ!!?」
「なら最初から高速船じゃなくバス使って陸の出入国口から入りゃ良かっただろォが!!!」
「おおっ!!すげェ!!この船ホテルん中まで入っちまうぞ!!」


船はホテルの側まで来ても、スピード落とさずそのまま建物ん中入ってこうとする。

建物の一部にはトンネルみてーな穴がぽっかり開いていて、そこをくぐってどんどん奥まで進んで行った。

トンネルを抜けて目の前が明るくなる。

見上げると、天井の無いそこからは青空が見えた。

変った形したホテルだなァと思った。


「変った形したホテルだと思ったでしょ?『内海』って言って、運河の水を真ん中に引き入れててね、上から見て『口』の字みたいに建物がなってるの。普通の場内クルーザーの場合、ドムトールン下のカナルステーションに着くんだけど、『ホテルヨーロッパクルーザー』の場合は、こやってホテル専用の船着場まで行ってチェックイン出来るって訳。」

「すっげーなー!船で入るホテルなんて俺初めてだぜ!」


「じゃんvこのプラチナリゾートカードでもって、『ホテルヨーロッパクルーザー』に乗船可能となるのでェすv…実は最初に荷物預けた場所で貰ってたのでしたv」


オレンジ色のカードを前につき出し得意げにナミが言う。

プラチナカードって言うわりには、ただのペラい紙でしょぼかった。


「くだんねェ。船でチェックインしたからってどうだってんだ。わざわざ遠回りしやがって…アホくさ。」

「はっっ、やーねェ~、風雅を解さない人って。ああ!人じゃなくって毬藻でしたっけ?じゃ、しょうがないわねェ~~。」
「毬藻じゃねェェ!!!」



船着場着くと、シルクハットかぶってタキシード…えんび服??みてェなの着た女が笑顔で出迎えてくれた。

さん橋には花がいっぱい並べて有った。

ちっちぇークリスマスツリーも並んでた。


でっけークリスマスツリーまで飾られてた。

枝には赤や金やオレンジや、色とりどりに光る球。

赤いリボンもいっぱい下げられていた。








その8に続】





…いいかげん、地図見てじゃないと判らなくなって来てると思いますので…詳しくは公式サイトの『場内マップ』をどうぞ。(汗)


フォレストヴィラの宿泊客用受付は、以前は同じ『フォレストパーク』内に在る『ウェルネスセンター(←綺麗なプールも在ります)』に在ったのですが、『ウェルネスセンター』で『RIN』と言うスパをやり始めたので、今は『ホテルヨーロッパ』で受付しております。

結果として『フォレストヴィラ』に宿泊する場合でも、『ホテルヨーロッパ』宿泊客と同じサービスを受けられたりするので、私としては嬉しいのですが。

部屋で選ぶなら『フォレストヴィラ』、サービスで選ぶなら『ホテルヨーロッパ』だと考えてたんで、自分…或る程度のサービス合体は嬉しい。

でも、2つの宿泊施設の客を捌かなきゃならなくなった『ホテルヨーロッパ』フロントは大変じゃないだろか?とも心配になる…。(汗)



写真の説明~、運河を優雅に進むカナルクルーザーを撮った物。

ヨーロッパのクルーザーではないと思うけど。(汗)

背景に蔓っぽい植物が絡んでる様な場所が見えるかと…そこにはひっそりベンチが隠されてまして、今ならその蔓っぽい植物にまで電飾キラキラ、カップルにお勧めのロマンチックベンチとなってますv

白鳥も居るよ。
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『何度も廻り合う』その6

2005年12月27日 22時57分39秒 | 桜トンネル(ワンピ長編)
前回までの粗筋】

ルフィとゾロとナミ3人は、長崎ハウステンボスに遊びに行きました。



――という訳で、ダラダラ連載再開~!







「『ランガダイク』ってのはオランダ式オークションを体験出来る館よ。普通オークションって言ったら、段々競値が上がってくものじゃない?此処のオークションの場合は値が段々下がってくシステムなの。」

「へー、逆オークションか。面白ェなー♪」

「定価より下がってく訳だから、賭けられた時点で、既に店で普通に買うよりお得って訳よ。」
「要は体の良い在庫商品セールって事だな。」
「何か言った?ゾロ。」
「あー、幻聴だろ、幻聴。」

「確かに在庫商品処理に違わないだろけどさ、本当にお得なんだから!出て来る商品も人気のチーズやお菓子とか――」
「チーズやお菓子が出て来んのか!?楽しみだなー♪どーやって落すんだ!?」

「正面に大きな時計みたいな盤が掲げられてるでしょ?書いてある数字は商品の値段を表してるの。…例えば定価1,000円から始めたとして針は『10』から、9…8…7…と進んでく。『600円』で落札しようと考えたら、針が『6』を指した時点で、椅子右肘掛けに付いたボタンを押す。正面の自分の席番号が点灯すれば見事ゲットって訳。」

「イスの右のボタン…あ、これだな?」

「但し、オークションだから自分の希望金額になる前に、他のお客に落札されてしまう可能性も有るわ。周囲の顔色を読みつつ、目当ての商品をより安くゲットする、情け無用の駆引き勝負!面白そうでしょ?」
「ギャンブルみたいでワクワクすんなー♪」

「もう始まっちゃってるから駄目だけど、開始10分前に、前に並んだ商品の中で希望の物が有れば、リクエストする事も可能なのよ。」
「ふーーん。」
「Z~~~」


俺達が入った時にはすでにオークションは始まっていて、正面で競り役の女が早口で商品を紹介していた。


カステラ2本で2,100円が『1,500円』まで値段が下がった。
よし!買うぞ!!とボタンを思っ切し押す――けど落としたのは、1つ前の席の太ったおばはんだった……ちぇ~負けか!

次にクリームチーズ・スモークチーズ・ターフルソースのセットが3,400円から賭けられた。
今度こそ!!と思ってボタンに手を掛け――あっっ、クソッ!また先越された!!

その次には熊のでっけーぬいぐるみ6,000円が賭けられた。
おし!!今度は負けねェぞ!!とばかしにボタン連打――見事5,800円でゲット!やりィ!!
パンパカパーン♪♪とにぎやかに音楽が響く。


「おめでとう御座います!50番さん!!」


「っっしゃ!!!勝ったーーーー!!!!」
「『勝った』じゃないっっ!!!」

――すぱーーん!!!

「痛ェェ!!!」
「あんた!あんな大っきなテディの縫ぐるみなんて獲ってどうすんのよ!?そもそも5,800円も払える懐余裕あんたに有るの!?」

「い…いえ…無い……デス。」
「無いなら獲るな!!!もっと考えて押しなさい!!!」
「はい!!すいません!!」
「ZZ~~~~」


獲った熊はナミが謝って取り消しにしてくれた。


その次の次にはちゃんぽん&皿うどん、2,100円が賭けられた。


「いい?ボタンを押す前に先ず、『賭けられた商品が幾らの値で競争となるか?』それを予測しなくちゃ駄目よ。」(小声)
「ふんふん!」
「食品は人気が有ってライバル多いわ。あまり欲を出して待ち過ぎると他のお客に先を越される可能性が高くなる。」(小声)
「ふんふんふん!」
「人間の心理として、切りの良い数字を好む傾向が有るの。…そいった点を考慮に入れて…開始2,100円なら……『1,500円』!今よ押して!!」
「よっしゃーーー!!!」


「おめでとう御座います!44番さん!!」


…遅かった、落としたのは、また1つ前の太ったおばはんだった。


「あああっっクソーッ!!!」
「押すのが遅いのよ!あんたは!!」
「ZZZ~~~~~」


その次の次の次には『テディメープルケーキ』って言う熊の絵描かれた箱に入ってるケーキ、1,400円が賭けられた。


「ナミ!次は幾らまで落ちたら押せば良いんだ!?」
「1,400円だから……切り良く『1,000円』!!」
「おし!!1,000円まで待つんだな!?」


「おめでとう御座います!44番さん!!」


遅かった、落としたのはまたまた、1つ前の太ったおばはんだった。


「ナミのウソつきーー!!!あのおばはん1,100円でゲットしちまったじゃねーかーー!!!」

「1,000円から競争となるのを見越して一歩手前の1,100円で確実に落として来るなんて…かなりの手練だわ、恐らく常連よ!」
「ZZZZ~~~~~」


その後も『エッシャーうで時計』とか『お手玉ぬいぐるみ』とか北海道の『もろこしチョコ』みてェなのとか、沢山賭けられた。

途中から早押し勝負だとかにやり方変ったりもしたけど、結局最後まで俺は1個も獲れなかった。



「な…何か…すっげー悔しいぞ、これ…」

「そーお?私はクッキーとケーキのセット、500円引きで獲れたから満足だけど。」
「何でだ!?何であんな中で獲れんだお前!??」

「あんた早や押し勝負でボタン押すタイミング悪いのよ。早過ぎても駄目、遅過ぎても駄目。進行役のお姉さんの、『スタート!』の『ー』の所で押すのがコツねv」

「1つ前のおばはん、チーズにちゃんぽん皿うどん熊ケーキ熊クッキーTシャツカレンダー……よくあんだけ買える金有るよな~~1/3は獲ってったぞ?」

「方言からして地元じゃない?宿泊抜きで最初からこのオークション目的で来たのかもよ?」

「…ふ…あああああああ~~!!………お、やっと終ったのかァ…?」
「あ、やっとゾロが起きた。」
「何も考えずただゴロンと転がったままでも存在が許される。毬藻ってつくづく幸せな生物よね。」
「って誰が毬藻だ!!?」


オークションは1日に大体6回位開かれるとナミが言った。

1回約45分位で、はまってる人だと全部の回に参加するのも居るとか聞くらしい。

他のお客と競争し、時には横取りして欲しい物奪ったりすんのも、やみつきになるんじゃないかって事だ。




「次は何処行くんだナミ!?」


オークションハウス出た前でナミに聞く。

ガイドを広げて、ナミはちょっと考えてからこう言った。


「1:30から『ジングルベル』って言うクリスマスソングショーが有るんですって。それ観に行こう!」

「歌かー、歌は良いな♪ドコでやるんだ?」

「さっき3人で教会バックに写真撮ったでしょ?あそこ。」
「ちょっと待て!それってまた元に戻るって事か!?」
「あ、気付いちゃったゾロ?凄いじゃない、方向オンチのクセにv」
「方向オンチじゃねェ!!ふざけんな2度も後戻り出来るか!!…っておい!!とっとと走り出してんじゃねェよ2人共!!!」

「ゾロ急げーー!!良い席取られちまっぞーーー!!!」

「早く来ないと置いてっちゃうからね~~~vv」


「…ちょ…待っっ…!!ちったァ俺の希望も聞きやがれてめェら~~~!!!」




教会の建ってる広場まで戻ると、もう大半の席に観客が座っていた。

外に出来たステージにはきれーにクリスマスツリーが飾られている。

後ろの真ん中席が空いてたんで、俺達はそこに並んで座った。


「…後、約30分ね。」
「30分もこんな寒い中で待つのかよ!?…勘弁してくれよ。」


日が照ってて動いてる間はあったけーけど、じっと座ってる分には寒く感じた。


「我慢してゾロ。これも修行よ!」
「何の修行だよ!?」
「晴れてて良かったよなー!!雨とか雪降ってたら待ってる間に観客全員シャーベットだな!!」
「馬鹿ねルフィ。そういう時は中止か屋内に場所移すに決まってるでしょ。」
「あ、そか!」


ガタガタブルブル、3人体くっ付けて待ってる内に席は全部埋まり、後ろっかわまでどんどん立ち観客が集まり出した。

おかげで冷たい風がよけられて大分あったかくなった。


30分ほど経って、ようやく3人の歌手がステージ上に出て来た。

白人っぽい男と黒人っぽい女と白人っぽい女、どいつもすっげー歌が上手かった!!

クルクル踊ってみたり、コロコロ服替えたりして、歌は全然解んなかったけど、結構楽しかった。

あ、1曲だけは解ったぞ!もろ…もろ…もろこし…そうだ『もろびとこぞりて』だ!

となり座ってたナミは全部解ったらしい、手ェたたきながら一緒に歌ってた。

俺も解んねェけど手ェたたいてノッてやった。

ゾロはあい変らず眠たそーな顔して…でも寒かったからか、一応最後まで眠らず観ていた。



曲にノッて体動かしてたのが良かったのか、ショーが終る頃には寒さはどっか行っちまってた。






その7に続】





…写真の説明~、話に出て来た『ランガダイク』の値段盤。

此処にお姉さんが立って、オークションを開催します。

並んでる商品の中で、黄色とピンクのでっかい得体の知れない(←失礼)縫ぐるみは、ハウステンボスオリジナルの『ちゅーりーちゃん』、名前通りチューリップをイメージしてるキャラでして、結構可愛く人気赤丸急上昇中、偶に街中を闊歩してる姿が観られます。


『ランガダイク』、買い物&ギャンブル好きな方は嵌るでしょう。

実際お土産買うなら、先ずは此処入っておいた方が良いです。

欲しいお土産が定価で買わずに済むかもしれないんで。

但し、限界価格がこっそり設定されてあるので、あまり粘り過ぎると商品流れたりしちゃいます。

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クリスマスには歌を歌おう♪その12

2005年12月26日 19時12分24秒 | クリスマス
――ラスト、12曲目~♪







              『We wish you a Merry Christmas』





We wish you a Merry Christmas♪

We wish you a Merry Christmas♪

We wish you a Merry Christmas♪

And a Happy New Year♪


Good tidings we bring to you and your kin♪

Good tidings for Christmas and a Happy New Year♪




We wish you a Merry Christmas♪

We wish you a Merry Christmas♪

We wish you a Merry Christmas♪

And a Happy New Year♪




Now bring us some figgy pudding♪

Now bring us some figgy pudding♪

Now bring us some figgy pudding♪

And bring some out here♪




We wish you a Merry Christmas♪

We wish you a Merry Christmas♪

We wish you a Merry Christmas…♪



…And a Happy New Yearーー♪





…この歌だけは英語でないと格好付かないんで、英語で。(笑)

殆ど繰り返しだしね~…なるたけ早いリズムで歌った方がノリ良くなります、なんなら隣に居る人と手を繋いでクルクル踊り回ってみましょう。

大木を囲み回れれば尚良し、室内でしたら大黒柱を囲んで踊り回っても良し。

大黒柱が心許ない場合は外出て近場の電信柱を囲んで。

で、ラストの「And a Happy New Yearーー♪」の所だけは動き止めてゆったりと、一言一句、心篭めて発音する感じで。(←って何歌唱指導出してるんだ?)


「クリスマス終ったのに未だ歌ってるんですか~?」と思われた方もいらっしゃるでしょうが、実際にはクリスマスむしろ始まったばかしでして。


実はキリスト教圏で言うクリスマスとは『十二夜』、12/25~1/6までの夜の事を言います。

12/25の午前零時より始まり、明けて1/6になるまでの間…本当のクリスマスは1日では終らないんですよ。

その証拠にマザーグースには『クリスマスの12日』って詩が有るし(←これは曲も付けられ歌にもなってる)、シェークスピアは『十二夜』ってタイトルで作品を著してる。

仏教国である日本には正月が有る為、12/25過ぎたらお仕舞いにしてクリスマス飾りも下ろしちゃいますが、特にカトリック圏では2/2の『キャンドル・マス』と言う聖母マリア清めの祝日まで、クリスマス飾りはそのまま下ろさず飾ったままにしとります。


2/2まで飾っとく…と聞いて、勘付いた方も居られるかと思いますが…翌日は節分、立春ですね。


最も最古の北欧圏でのクリスマスは、収穫し終わった後~春が来るまでの間、冬の間中ずぅ~~っと行っていた祭だったそうです。

10月終盤~2月初め頃までの約4ヶ月間…1年の1/3もの間、祭やってた事になりますな。



「昔の人は暇人だな~」と思ったでしょ?その通り、暇だったんだと思います。(苦笑)


北欧の冬は厳しく雪で何ヶ月も閉ざされ、出来る事なんて限られてたでしょう。


北欧神話には冬の間、主神オーディンの亡霊が軍勢率いて国中駆け回るという、伝説が残っています。

『荒々しい嵐の魔群(ウィルデヤークト)』、『夜の狩人(ナハトイエーガー)』と呼ばれるそれらを目にした者は、引き擦り込まれて死の世界へと連れてかれてしまうのだそうな。(←夢の無いイメージですが、実はこれもサンタの原型の1つらしい)

私は雪国に住んでないですが、田舎の家が雪深い山奥に在りますんで…冬遊びに行った時なんかはそう考えてしまう気持ち解らないでもないなと…。


びゅうびゅうごうごうと闇の中で吹き荒ぶ風の音は確かに恐ろしい、早く夜が明ければ…と願ってしまう。

雪が降り積もり、己の声すら届かぬ中……音も立てずに吹雪に乗って魔物達がやって来る様な……

だから火を焚き、冬中どんちゃん騒ぎをしてようと考えたんではないでしょうか?

早く春よ来てくれ、明るい日の光よ出てくれ、そんな願いを篭めて。


『十二夜』は『十二燻夜』とも呼ばれています。


曰く、この間は恐ろしい魔物が跳梁跋扈するので、家や家畜小屋を煙で燻してお清めする習慣が残ってるそうな。

先祖の霊も帰って来るので、墓参りしたりもする。


…大きな自然現象の前に人間は為す術が無いので、せめて歌って踊って食べて呑んで精々景気付けしようとしたんじゃないでしょうかね?

そんでこの辛い冬乗り越えられりゃ暖かい春が来る事解ってますから、来る年(春)を無事に迎えさせて下さいよ~と神様に祈ったと。


時代を経てそれらの慣習が『クリスマス』となってった…真に歴史はミステリー。


日本は幸い世界的に見て温暖な方の国らしく、冬至関わりと思しきものはあんま残ってないですが、『なまはげ』とか『節分』とか無い訳でもない。

この2つの行事を辿ってくと、実は北欧圏のクリスマス行事に繋がる。



世界に在る全ては、同一の物・事から始まってるのだな~としみじみ。


「君が居て、僕が居る(←吉本?)」、何も無い所から生まれて来るなんて有得ない、「余は生まれながらにして将軍で在った」??…んな奴居るかい。(笑)


特に人間は言語を用いて人に伝えていく生物なのだなと悟った歴史の旅でした、不思議、はっけーーん!



【参考文献】

『クリスマス小事典(遠藤紀勝氏、大塚光子氏、共著 教養文庫)』
『ヨーロッパの祭と伝承(植田重雄氏著 早稲田大学出版部)』
『誰も知らないクリスマス(舟田詠子氏著 朝日新聞社)』
『年中行事を科学する(永田久氏著 日本経済新聞社)』
『角川書店発行のワールドミステリーシリーズ』
『年中行事事典(西角井正慶編 東京堂出版)』
『クリスマス・ウォッチング(デズモンド・モリス 屋代通子訳 扶桑社)』
『ギリシャ神話』
『ローマ神話』
『北欧・ケルト神話』
『グリム童話』

その他色々…済みません、今出先なんで、著者等はっきりしない本が多いです、分ったら書き足しときます…っつか、こんだけ本読んで勉強する意欲、受験期に発揮してりゃあ東大だって行けただろうに、自分…。(自嘲)



――皆様、読了感謝!(←何か此処で切り良くブログ止めたい気がして来た…)(笑)







明日からはまたダラダラ連載の続きを書いてく予定です。


実はこのクリスマスソング連載のがよっぽど閲覧数バカ高かったんすが!!(大笑)


惜しいね~、いっそ暫くずっと歌ってるべきか!?(笑)


「歌は良いね。人類が生み出した文化の極みだよ。…そう思わないかい?碇シンジ君。」(←エヴァンゲリオン)



あ、でもこのクリスマステンプレートは暫く続けます。


――2/2まで!!(←別に不精して片付けない訳じゃないですよ?)(笑)





写真の説明~、去年の写真ですが(…)、ハウステンボス、ステンドグラスギャラリーショップ『ビス』の店内を写した物。

現在『パサージュ』という屋内ショッピングモールに引っ越してしまいましたが…以前在った場所のが自分は良かったな~と思った。

だって、以前在った場所だと店内に陽が射し込み、それが商品のステンドグラスに反射して凄く綺麗だったのに…色硝子の影が壁や床に映り込んで、ゆらゆら揺らいで見えてさ…屋内じゃ陽が射し込まないじゃん。(涙)

パサージュ引っ越したからって、売上あんま変るとは思えないんだけどな~。(むしろ逆効果じゃないすかね…?)(汗)





後ですね、ブックマークに推奨ブログ2件追加しました。

1件目はち…もとい、ボヘミアンさんの『ハウステンボス紀行』…ハウステンボスに在るお土産店を非常に細かく紹介しておられるブログです。

ハウステンボスに興味持たれて行こうかな~と考えた方は、是非御訪問されてみて下さいませ。

旅の楽しみの大部分は食事にお土産探し、観ないで行っちゃうとマジ損ですよv


2件目は以前紹介しました地元在住ハウステンボスファンmattarinonbeさんのブログの内の1つで『ハウステンボス雑感』…ハウステンボスの更に奥深い魅力を知りたい方は必見です。

写真が非常に美しく、写真集としても楽しむ事が出来ますよv

…mattarinonbeさんのブログに関しては未だ御本人に報告してませんで…済みません、土曜までには必ず挨拶に伺いますんで。(汗)
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クリスマスには歌を歌おう♪その11

2005年12月25日 00時00分00秒 | クリスマス
――11曲目~♪






           『きよしこの夜』





きーよーしー♪

こーのよーるー♪

ほーしーはー♪

ひーかーりー♪


すーくいーの御ー子はー♪

まーぶねーのなーかにー♪


ねーむりーたーもーうー♪

いーとーやーすーくー♪




きーよーしー♪

こーのよーるー♪

御ー告ーげー♪

受ーけーしー♪


まーきびーとたーちはー♪

御ー子のーみまーえにー♪


ぬーかづーきぬーうー♪

かーしこーみーてー♪




きーよーしー♪

こーのよーるー♪

御ー子ーのー♪

笑ーみーにー♪


ねーむりーの御ー世にー♪

あーしたーのひーかりー♪


かーがやーけりーいー♪

ほーがらーかーにー♪





…作詞者はオーストリアのヨーゼフ・モール牧師補(←当時)、作曲者はフランツ・グルーバー、クリスマスキャロル中で最も有名な歌でしょう。

私もクリスマスったらこの歌を先ず思い浮かべます。(笑)


キリスト教は創成期から沢山の宗教を取り込み大きくなって来ました。(←勿論キリスト教に限った訳じゃないけど)
そいった史実が浮かび上がる日が『クリスマス』じゃないかなぁと思うんですよね。

キリスト教の中で、今でも生き続ける様々な宗教や習慣……この世に在る全てが、最初から何モノの影響も受けずに、オリジナルとして在る訳じゃないんだなぁと今更ながら感じたりする。


改めて、『クリスマス』とは一体どんな日であるか考えてみますと……


………うーん……「神様に、今年1年無事生きられた事を感謝し、来年もまた楽しく平和に生きられる事を願う」…そんな日ですかね?(汗)


何年か生きてると感じて来ます…自分は何かに守られてるな~と…それが何かは解らないですが…。


「ただ生きてるだけでは駄目!」、「此の世に生受けた限りは何事かを成し得なければ!」……うん、ま~、そうかもしれんですが、この日位はその「ただ生きてるだけ」にも感謝したいものです。(笑)


何方様も、今年1年お疲れ様。

色々有った事と思われますが、今年の事は今年限りで一旦お終い。

また来年、新たな気持ちでお互い頑張って生きましょうv



それではでは!





―― MERRY CHRISTMAS!!





写真の説明~、ハウステンボス、ビネンスタッド地区の、夜に光り輝くスタッドハウスを撮った物。

『スタッドハウス』では18:45~21:30までの15分毎に、カロヨンの鐘の音に乗せ窓のイルミカラーを様々に変化させる…といった『カロヨンドリーム』なるイベントを冬季限定(だよなぁ?)で行っておりまして、この写真はその最中に撮りました。

今日なんか沢山のカップルが来場して、そのロマンチックな輝きを見詰ておったでしょうな~v












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クリスマスには歌を歌おう♪その10

2005年12月24日 18時15分51秒 | クリスマス
――10曲目~♪






        『赤鼻のトナカイ』





真っ赤なおっはっなっのっ♪

トナカイさっんはー♪

何時もみっんっなっのっ♪

わーらーいーもっのー♪

でもそーのとっしっのっ♪

クリスマスのー日ー♪

サンタのおっ爺さんは♪

言ーいーまっしたー♪


くーらーい夜みっちはー♪

ピッカピッカっのー♪

おっまっえっの鼻がー♪

やっくっにー立っつーのさー♪


何時も泣っいってったっ♪

トナカイさっんはー♪

今宵こっそっはっとっ♪

喜びまっしたー♪




…1939年、コピーライターのR・L・メイが、モンゴメリー・ウォード店の宣伝の為に創造した『ルドルフ』と言う名の赤鼻トナカイ。

元はウォード店のパンフレットに付いてた物語詩だったそうな。(コカコーラと言い、宣伝の力って凄いな~)

数年後、この物語詩が本になり、1949年にはメイの義兄弟ジョニー・マークスが歌詞と曲を付けて出版、そしてこれをジーン・オートリーと言う名の歌手が歌ってレコード化され大評判を呼んだと…。(毎度『クリスマス小事典 遠藤紀勝氏、大塚光子氏共著』より)


コンプレックスだと思ってる部分を逆に「何言ってるんだ!そこがお前の最大の武器(チャームポイント?)じゃないか!」と褒める……なんつうか…上手い事を言う爺いだな、と。(笑)


日本の教育界に是非欲しい人材ではないでしょうか?


本日はクリスマスイブ、『クリスマス前夜』にも関わらず、どうにも12/25よりも脚光を浴びがちな日で御座いますが――未だ「メリークリスマス」を言うには早過ぎます、言ってみりゃ、未だ本日は前座ですんで、真打じゃないんで。(笑)


今日は何の日~?クック~♪


それはですね………














青っ鼻のトナカイ、トニー・トニー・チョッパー君、お誕生日おめでと~う♪♪






………という訳ですv(やった~言えた~ブログ開いたらしてみたかった事の1つ、実は)(照笑)




写真の説明~、本当はトナカイの写真が有れば良いんですが、撮って来なかったので(汗)、熊写真で代用(しかもまた去年のヤツ…)。

ハウステンボス入国して直ぐに在るテディベア博物館『テディベア・キングダム』、その入口には世界最大級のジャイアントテディベアがお座りして居ります。

クリスマスシーズンには写真の通り、クリスマス衣装に着替えて入国者を迎えて下さるのでしたv
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クリスマスには歌を歌おう♪その9

2005年12月23日 20時42分24秒 | クリスマス
――9曲目~♪


一同、ご起立願います。








            『諸人 こぞりて』





もーろーびとー♪

こぞーりーてー♪

迎ーえまーつれー♪


久ーしーくーゥ♪

待ちーにーしーィ♪


主は来ませーりー♪

主は来ませーりー♪

主はーァ♪

主はーァ♪

来まーせーり♪



あーくーまのー♪

ひとーやーをー♪

打ちー砕ーきてー♪


とりーこーをーォ♪

放ーつーもーォの♪


主は来ませーりー♪

主は来ませーりー♪

主はーァ♪

主はーァ♪

来まーせーり♪




此ーの世のー♪

闇ー路ーをー♪

照らーしたーもーォう♪


妙ーなーるーゥ♪

光ーりーのーォ♪


主は来ませーりー♪

主は来ませーりー♪

主はーァ♪

主はーァ♪

来まーせーり♪






…『Joy to the world』と英国で呼ばれてる歌、元の作詞は『アイザック・ウォッツ(1674~1748)』、当時イギリスで歌われていた賛美歌の質が低い事に抗議して作ったのだそうな。

氏は生前に約600篇もの賛美歌を作った功績より、「賛美歌の父」と呼ばれているそうで。(『クリスマス小事典 遠藤紀勝氏、大塚光子氏、共著』より)

で、この和訳詩の方は誰が作ったのかっつうと…不明だそうで…実に素晴しい歌詞で、この歌に関しては他の訳詞見掛けられない程なのにね…。


写真の説明~、ハウステンボス、オレンジ広場のギャザリングツリーを撮った物、バックには点灯したドム・トールン。
点灯するとこんなに綺麗、赤に金に青に緑にと、色が様々に変化してくのですよv
ただ、変化するのはひょっとして金土日だけかも…月曜に観た時は色変らなかったもので…私が観てた時にたまたま?週末だけのサービス??)(汗)

これは今年の写真です。(笑)






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クリスマスには歌を歌おう♪その8

2005年12月22日 21時26分56秒 | クリスマス
――8曲目~♪





    
         『牧人 羊を』




まーきーびーとー♪

ひーつーじをー♪

まーもーれるーそのー宵♪


たーえーなーるー♪

みーうーたはー♪

あーめーよりー響ーきぬ♪


ノーエール♪ ノーエール♪

ノーエール♪ ノーエール♪


主ーイエスはー生まーれりー♪



あーおーげーばー♪

みーそーらにー♪

きーらーめくー若ー星♪


よーるーひーるー♪

さーやーかにー♪

かーがーやきー渡ーれり♪


ノーエール♪ ノーエール♪

ノーエール♪ ノーエール♪


主ーイエスはー生まーれりー♪




…最近、ヤマザキのCMでBGMとして使われてるんで、知ってる方も多いんじゃないかと。

うーん…歌詞、今一忘れてる…間違ってたらすんません。(汗)


『The First Nowell』と向うで呼ばれてまして、歌詞見て解る通り、『ルカの福音書第二章』で出て来る場面『イエス誕生の夜』をイメージして歌ってる物。


自分が聖歌の中で最も好きな歌…何ですが、この歌を聴いた事からそもそも「クリスマスは本当はイエスの誕生日じゃないんじゃあ?」っつう疑念が湧き出したんすよね…。

だって…牧人が羊の番して野宿してる夜にって…12/25っつう寒い時期に野宿して羊の番するもんかな~?という。(汗)


そう考えたのは私以外にも大勢居るらしくて、現在は「イエスは少なくとも冬に産まれてはいない」っつう説が有力らしいです。(苦笑)

産まれた年代も…『マタイの福音書第二章』で「イエスはヘロデ王の治世にベツレヘムに産まれた」と有るんですが、実際にはヘロデ王は紀元前4年には死んでるっつう記録が残ってるそうで。


キリストの誕生日が12/25っつうのは紀元325年小アジアのニケアで開かれた公会議で決定されたモノで、それ以前は1/6がイエスの誕生日として祝われておったそうな。
今でもアルメニアなんかは1/6にイエス生誕を祝ってるらしいです、もっとも1/6生誕っつうのもどうやら信憑性無いらしい。


何で12/25をイエス誕生日としたかっつうと、当時キリスト教のライバルの宗教(ミトラス教等)がこぞって冬至の12/25を『神(=太陽)の生誕(復活)日』として祝ってたから。

昔の人は1年で1番日が短くなる冬至を、『年の節目』であり『古い太陽が死ぬ日』であり『新しい太陽が生まれる日』と考えてたんです。

冬至を過ぎれば、また日が長くなってくる…それで「太陽が復活した」様に見えたと。


キリスト教は『太陽(神)=イエス』と意味をすり替えて、他宗教まで取り込む策を立てた訳ですな~。




…にしても、会議して誕生日が変る人なんてイエス位じゃないですかね!?(笑)




写真の説明~、毎度去年の写真ですが(苦笑)、ミュージアムスタッド地区に在るオルゴールショップ『パンドラ』のクリスマスリース。

店に合せたクリスマスリースになってるのが嬉しい♪






コメント (7)
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クリスマスには歌を歌おう♪その7

2005年12月21日 22時27分35秒 | クリスマス
――7曲目~♪





          『荒野の果てに夕日は落ちて』




あーらーのーのー果ーてにー♪

ゆーうー日ーはー落ーちてー♪


たーえーなーるーしーらべー♪

あーめーよーりーひーびくー♪


グローォォォォォーォォォォォーォォォォォーリヤ♪

イン・エク・セル・シス・デーオ♪


グローォォォォォーォォォォォーォォォォォーリヤ♪

イン・エク・セル・シス・デーェーオー♪






…何か…文にして書くとすっげ怪しい歌に思えてしまいますが。(汗)


賛美歌106番、フランスの古いキャロルだそうです。

最後の「グローリヤ~デーオ♪」な部分はラテン語、明確な意味は解りません。(汗)(←あ、でも「栄光あれ いと素晴らしき主に」って意味ではないか?と、Kさんが12/22のコメントで教えて下さりました。有難う御座いますv)

2番以降は…歌詞ちょっとはっきりしません…子供の時散々歌った筈なんだけどな~。(汗)


写真の説明~、また去年の写真ですが(苦笑)、ハウステンボス、ミュージアムスタッド地区に在るオルゴール工房『ピーレメント・ボウ』で飾っていたクリスマスリースを撮った物。


本っつかじゃばら折みたくなって見えるのはオルゴールの御先祖様『自動演奏楽器』で楽譜として使われていた『ブック』。


その名の通り本みたく折畳まれていて、沢山の穴が開けられてます。

自動演奏楽器『オルガン』は、この穴に空気吹き込み音を出して演奏する仕組となっているそうで…演奏したい曲となる様穴が開けられてるのが『ブック』な訳です。


オルゴール工房『ピーレメント・ボウ』では、日に何回か、そんなクラシックなストリートオルガンを目の前で演奏して観せてくれてます。

今の時期ならクリスマスソング演奏してくれますよ~、こゆプチコンサートはプログラムにも書かれてませんよ~。


側通ったら、係りのお姉さんに時間聞いてみましょうv
コメント (2)
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