瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

麺食いな夜

2008年12月31日 19時22分37秒 | ただいまおかえり(雑記)
こんばんは、びょりです。
毎年言ってる気がしますが、今年もあっという間に終りですね~。
特に今年は激変に次ぐ激変だったんで、そんな思いを強く持ってしまいます。
経済も激変したし、ハウステンボスも激変したし、ワンピース世界も激変した。
波乱万丈なのは二次元世界だけにして欲しい。
今年を表す漢字一文字は「変」、至極納得行ってしまったチョイスで御座います。
っつかまた予想が外れました(悔)、でも自分が出した予想の「落」は3位、この調子で行けば来年は2位、更に来年は1位を狙えるかもしれない。
兎も角も来年は色々と安定すれば良いですね。
だからって低い水準で安定されても困るけど。

所で今更ながらカテの整理をし始めました。
以前より「目次を作って(読み易くして)欲しい」みたいな御意見を貰ってなくも無く…自分でも過去記事に修正入れようとする度、数頁前に遡らなくてはならない面倒さを感じてはいたのですが…長らく放っぽってて済みませぬ。(汗)
↓取敢えず「クリスマス」カテと「アニメ&漫画」カテの目次頁なんぞ作ってみた。
他カテも順次こんな感じで目次を作ってく予定です。
「百物語」は来年終える予定なんで、その時点で多少修正したり纏める積り。
「ワンピース」も来年のナミ誕終了位を目処に…。
中には深く沈めておきたい記事も在るから、全てを目次頁に繋げて飛べるようにはしないけど。
「ただいまお帰り」なんか元より雑記だし、旅行記と花写真以外は放っておこうかと。
要は自分が他人様に観て欲しい(見せられる)記事だけ、目次に纏める感じですか。(笑)
TOP頁もボチボチ何とか致します。(汗)

ハウステンボス各場内ガイドカテは、本家が安定するまで休止&工事中にさせて頂きます。
トラックバックして頂いてる記事はそのままにしてますが、記事内のリンクは切れてる事を御了承下さい。
勿体無くも繋いで下さってる方々、断り無く勝手な真似して済みません。(汗)
思うに30周年無事迎えられたらば、ハウステンボスも安定に向いそうな気がするけど…問題は迎えられるかなのよね……。

………事務報告終えたら書く事無くなっちゃった。(汗)

いや色々言いたい事は多いんだけど…素で日記書くのが恥ずかしいっつか。
偶に妙なキャラ化して演技するのは、素顔を晒すのが苦手だからです。
てゆーか自分の素顔なんて、自分が1番知らんものだし…そもそも「本当の自分」なんて存在するのかしないのか。

我は何者か?
何処へ行こうとしているのか?

有り勝ちな哲学問題はさて置き。(汗)
そういえばちょっと前に、こんなニュースを見付けた。↓


【宇宙紙飛行機の発射見送り 衝突事故やゴミ化を懸念】 2008年12/2 7時6分印刷

・宇宙を飛ぶ予定だった紙飛行機=広島県福山市

「国際宇宙ステーション(ISS)から地球に向けて紙飛行機を飛ばす研究を進めていた宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、来年2月からISSに長期滞在する若田光一・宇宙飛行士に託す予定だった飛行実験を見送る事になった。
 JAXAによると、紙飛行機が地球に帰還せずにISSや人工衛星に衝突し、衛星を破損したり、地球の周りを高速で回り続ける『宇宙ゴミ』になったりする恐れが有り、対策を検討するという。

 実験は、JAXAや広島県福山市の精密部品メーカー、東京大学大学院などが共同で紙飛行機(全長38cm、幅22cm、重さ29g)をISSから飛ばし、無事に地球に帰還出来るかを試す予定だった。

 実験の為に帰還時の空気摩擦による高温に耐えられるようサトウキビ繊維を化学処理し、耐熱性を高めた特殊な紙も開発。
 1月に東大の実験用超高速風洞で、音速の7倍の速さの気流や約200度の高温に耐える事も確かめた。
 メーカー側は10月、若田宇宙飛行士のISS搭乗に合わせて作った紙飛行機9機をJAXAの米国ヒューストン駐在員事務所へ発送していた。

 ただ、高速で地球の周りを回るISSから放たれる紙飛行機も高速で飛ぶ為、飛ばす方向を誤った場合、紙飛行機がISSや他の人工衛星にぶつかり、太陽電池パネル等の部品を破損させる恐れが有るという。
 それを防ぐ為の地上からの監視態勢の整備等が間に合わなかったという。」

(吉田博行、記)


――まんまバイファムじゃん!と喜んだ、かつてのバイファムファンが此処に居る。(笑)


深刻化するスペースデブリ問題を考えるに、中止は致し方なく思える…けど残念だ~。
夢の有る計画だなぁと楽しみにしてただけに残念無念。
てゆーか計画立てたのバイファムファンなんじゃない?なんて思ったり。(笑)
願わくば問題となった「地上からの監視態勢の整備」を整えて再チャレンジして欲しい。
にしても大気圏突入しても燃えない紙って凄いな…何時かそれ使って携帯宇宙服とか作れそうじゃん。
計画そのものにも度肝を抜かれたが、開発してしまう日本の技術力の高さにも脱帽したニュースでした。





今回の写真は二の酉行った時の物。
ええ今年も行ったんですよ、酉の市。
来年の経済復興を祈って貼り付け。

今年もお世話になりました。
来年皆様と私に福が訪れますように。
世界が平和で在りますように。
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08年、クリスマスには歌を歌おう♪その12

2008年12月26日 21時43分17秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
このシリーズも今日が最終日。
また1年間お別れになっちゃうけど…今年も貴方のお陰で楽しくクリスマスを祝えたわ。
本当に有難う!

最後に紹介する、クリスマスに訪れるマレビトは、イタリアの「ベファナ」と、ロシアの「バーブシュカ」。
どちらもお婆ちゃんの姿をしていて、よく似た伝承を持っているのよ。

天からキリスト誕生の御告げを受けた三賢人が、ベツレヘム迄の道案内を頼んだのに対して、2人とも愚かに断ったと云われてるの。
後でベファナは己のした行為を悔やみ…バーブシュカはその為に罰を受けて…以来2人は今でも三賢人の後を追い、その道すがら子供達にプレゼントを置いてってるんですって。

イタリアでは1/6の公現節(エピファニー)にプレゼントを贈るのが伝統なの。
その日は「ベファナ祭」と呼ばれるイベントが、国を挙げて盛大に行われるそうよ。
この日良い子にはベファナから菓子が贈られ、悪い子には墨が贈られると伝わってるの。
イタリアの子供達にとっては、クリスマス並に楽しいお祭なのね。

ベファナはイタリア圏に古来から伝わってる怖い魔女。
ツギハギだらけの服を着て、足には破れた靴下を履き、ボロボロのスカーフを纏った、垂れ鼻の醜いお婆さんの姿をしてると云うわ。
けど恐らく元は土着の女神で、キリスト教が伝わった事により、魔女に堕とされたんじゃないかしら?

それはバーブシュカもきっと同じ。
ロシア語で「バーブシュカ」はそのまんま「お婆ちゃん」という意味で、一般的に親しみを込めて老婦人を呼ぶ時に使われてるみたいよ。
ちなみにロシアではクリスマスを1/7に祝うのが伝統なんですって。

ちらっと話したけど紀元325年迄、12/25がクリスマスとは公式に決定されてなかったの。
特に東方教会側では1/6をキリストの生誕日と考え、新年の始まりもその日からと制定してたわ。
だからロシアや東欧では、今でもクリスマスと言えば1/6、もしくは1/7に祝ってる所が多いそうよ。
ローマの太陽暦では1/1が天地創造の始まりと考えられ、6日目に人間が創造された事になってる。
「ならばキリストの誕生日は1/6に制定してこそ理に適ってる」という訳。

一方西方教会を中心とした他キリスト教圏では、現在「公現節」とは「イエス・キリストが神性を公の前で表した事を記念する祝日」という解釈が為されてるわ。
今風に言うと「幼子イエスが公園デビューした日」みたいな?
何れにしろキリスト教にとって、クリスマスに並ぶ重要な祝日なの。
また闇の力が蔓延る十二夜が終る日でも在り、古来から続く祝賀イベントが各地で数多く行われるわ。
詳しくは以前書いた記事を読んで頂戴ね。

といった所で今年最後のクリスマスソングの紹介。
イギリスの伝統的クリスマスキャロルで、聴いてると輪になって踊りたくなるわ♪

曲を聴きながら…寂しいけど、此処でお別れね。
また来年、一緒に楽しく歌いましょう♪

A Merry Christmas and a Happy New Year to You!!




                   【We wish you a Merry Christmas】


We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

And a happy New Year♪


Glad tidings we bring to you and your kin♪

Glad tidings for Christmas and a happy New Year♪


We want some figgy pudding♪

We want some figgy pudding♪

We want some figgy pudding♪

Please bring it right here♪


Glad tidings we bring to you and your kin♪

Glad tidings for Christmas and a happy New Year♪


We won't go until we get some♪

We won't go until we get some♪

We won't go until we get some♪

So bring it out here♪


Glad tidings we bring to you and your kin♪

Glad tidings for Christmas and a happy New Year♪


We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

And a happy New Year♪


We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas♪

We wish you a merry Christmas…♪


…And a happy New Yearーー♪



【訳】

★クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう
 それと幸せな新年も

※嬉しい頼りが届いたんだ
 貴方に そして皆に
 クリスマスのお祝いだよ
 それと幸せな新年も

 早く食べたい いちじくプディング
 早く食べたい いちじくプディング
 早く食べたい いちじくプディング
 もう待ちきれないよ

※繰返し

 此処に居るよ
 此処に居るよ
 此処に居るよ
 一緒に食べよう

※繰返し

★繰返し

 クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう
 クリスマスおめでとう

 それと幸せな新年も…!




…毎度ようつべから引っ張って来ました。(→こちら
段々音が大きくなって来ますんで注意してください。
見知らぬ投稿者の方々、期間中誠にお世話になりました。(礼)

同じ神を信仰してても解釈の違いから喧嘩別れっつうのは、同じ作品やキャラが好きでも相容れないファン同士を想起させる。
それは信じる人がそれぞれ違う神の御姿を胸に抱いてるからではないかと。

真の神は貴方の心の中に居る。

なーんて、ちょっとカッコつけてみた。(笑)

信仰する宗教はバラバラでも、祝うイベントは同じってのは、だから妙な感動を連れて来る。
その日だけでも人々が一体化する感覚と言いますか。
クリスマスには戦争もお休みするそうだ。(そうなの?)
神様、生れて来てくれて、有難う。
世界が平和で在りますように…。
(けどそもそも戦争の原因になってるのって………いや言うまい)(汗)

写真はハウステンボス、ビネンスタッドの花雑貨ショップ、『アンジェリケ』に飾ってあったクリスマスリース。
去年迄は真ん中に「ちゅーりーちゃん」が飾ってあったんだけどな~。
寂しいな~。(涙)


【参考文献】

『クリスマス小事典(遠藤紀勝・大塚光子、共著、教養文庫刊)』
『ヨーロッパの祭と伝承(植田重雄著、早稲田大学出版部刊)』
『誰も知らないクリスマス(舟田詠子著、朝日新聞社刊)』
『イギリス祭事カレンダー 歴史の今を歩く(宮北恵子・平林美都子、共著、彩流社刊)』
『クリスマス・ウォッチング(デズモンド・モリス著、屋代通子訳、扶桑社刊)』
『年中行事事典(西角井正慶編、東京堂出版刊)』
『クリスマスおもしろ事典(日本キリスト教団出版局刊)』
『中世の祝祭―伝説・神話・起源―(フィリップ・ヴァルテール著、樺山紘一・渡邉浩司・渡邉裕美子訳、原書房刊)』
『グリムドイツ伝説集(上)(人文書院刊)』
『角川書店刊のワールドミステリーシリーズ』
後…『花に纏わる伝説集』みたいな……済みません、コピー取っときながら、タイトルをメモるの忘れた上、どんな本だったか忘れました。(汗)
他『ウィキペディア』等々…。
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08年、クリスマスには歌を歌おう♪その11

2008年12月25日 21時12分52秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
遅くなったけど皆で乾杯しましょ!

――メリークリスマーース♪♪

今年も貴方とこうして祝えて嬉しいわ♪

世間一般ではイエス・キリストの誕生日を祝う祭で、語源はずばり「キリスト(救世主)のミサ」。
ちなみに「Christmas」を「Χmas」とも表記するのは、ギリシャ語で「Χ」はキリストを表す語だから。
何れにしろ意味は同じで、「救世主のミサ」なのよ。

けれど此処まで読んでくれた方なら解る通り、その裏にはイエス誕生以前の古い歴史が在る。
心の中で何を祝うかは、人によってそれぞれ。
ただきっと、誰もがこの日に感謝するのは、「光」の誕生ではないかしら?

さてと…此処からは何時もの、クリスマスに訪れるマレビトの紹介よ。

オーストリア、ドイツ南部、スイスやアメリカの一部では、「クリスト・キント」と呼ばれる存在が、クリスマスの日にプレゼントを贈る役目を担ってるわ。
「クリスト・キント」とはドイツ語で「幼児キリスト」を意味しているの。
その名の通り幼い天使の様な神々しい姿で、宝石を鏤めた冠を頂き、薄いベールを被り、手にはクリスマスの枝を持ち、白く光り輝くローブを纏っているとイメージされてるわ。
クリスマスイブには、クリスト・キントが金の翼を羽ばたかせて出現し、枕元にプレゼントを置いてくの。
だから子供達はクリスト・キントの為に窓を開けておくんですって。
プレゼントを置いたクリスト・キントは、ベルを鳴らして知らせてくれるそうよ。

このキャライメージを形作ったのは、宗教改革者ルターだと伝わってるわ。
彼はキリストではなくサンタクロースを持て囃す世情に眉を顰め、「全ての善き物はキリストから与えられるべき」と説き、サンタクロースに対抗するキリストキャラを生出したんですって。
それなりに習慣付いたけど、サンタ以上の人気は呼ばなかったみたい。

後にクリスト・キントがアメリカに持込まれた際、発音が訛って「クリス・クリングル」に変り、ほぼサンタに吸収合併されてしまったの。
今では「クリス・クリングル」=サンタの別名と考えられてるけど…これには1947年公開した「三十四丁目の奇蹟」という映画の影響が有るみたい。
ルターが現代に現れて知ったら、がっかりするかもしれないわね。

といった所で11曲目のクリスマスソングの紹介よ。
オーストリア聖ニコラ教会で生れた不滅のクリスマスキャロル。
聖なる夜に聴くにはぴったりだと思わない?

曲を聴きながら、今日はこれでお終い。
それじゃあ皆、次回も楽しく歌いましょうね♪




                    【きよしこの夜】 


聖し♪ この夜♪

星は♪ 光り♪

救いの御子は♪

御母の胸に♪

眠り給う♪

夢安く♪


聖し♪ この夜♪

御告げ♪ 受けし♪

牧人達は♪

御子の御前に♪

額づきぬ♪

畏みて♪


聖し♪ この夜♪

御子の♪ 笑みに♪

眠りの御世に♪

明日の光♪

輝けり♪

朗らかに♪


【英詞】

Silent night♪ holy night♪

All is calm♪ all is bright♪

Round yon Virgin♪ Mother and Child♪

Holy infant so♪ tender and mild♪

Sleep in heavenly peace♪

Sleep in heavenly peace♪



…毎度ようつべから引っ張って来ました。(→こちら

本当は12/25の午前零時ぴったりに上げたかったんだけど……間に合わんかった。
現代じゃ当日より前夜の方が賑々しく祝ってるイメージですが、これは遠足当日より前夜の方が楽しいのと同じ理屈からでしょう。
てゆーか本来のクリスマスは12/25~1/6迄の十二夜を指すというに、12/24以前はクリスマスと呼ばない事を日本は知らんぷりしている。
まぁ日本の場合、大晦日&正月が押し迫ってるしな…。
和洋中全ての行事を取り込み楽しんじゃう日本のいいかげんな体質は、外からは眉を顰めて見られそうだが自分は嫌いじゃない。
国民生活と政治が一宗教と完全に結び付いてしまうのは結構怖いと思う。


写真はハウステンボス、ホテルヨーロッパロビーで、この時期夕方5時~行われるキャンドルサービス。
以前にも写真撮って紹介した気はするけど…。(苦笑)
ちなみにハウステンボスでは、本式に則って1/6迄クリスマスイベントを開催してます。

――皆で遊びに行こう♪(笑)
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08年、クリスマスには歌を歌おう♪その10

2008年12月24日 22時26分49秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今日は楽しいクリスマスイブ♪
今夜はケーキに御馳走を用意したかしら?
先取りして昨日の内にパーティーを開いた家も在るでしょうね。

ところで貴方は『クリスマスキャロル』という物語をご存知かしら?
1843年に刊行された、チャールズ・ディケンズ作の有名小説よ。

――クリスマスを明日に控えた夜の事、守銭奴な金持ち老人スクルージは、3人の精霊達に導かれて、彼の過去・現在・未来のクリスマスの光景を見せられる。

物欲・金銭欲の浅ましさを戒める、元新聞記者らしい風刺の効いた作品。
作中に出て来る「現在」の精霊の姿は、イギリス伝統のクリスマスに訪れるマレビトをモデルにしたと云われてるわ。
「ファーザークリスマス」と言う陽気な巨人で、これはローマ時代の農耕の神サトゥルヌス(古代ギリシャのクロノスにあたる)が元になったと考えられてるの。

サトゥルヌスは1年に1度蘇り、ローマ全土に富や喜びや平等をもたらした。
古代ローマでは冬至の頃、「サトゥルナーリア祭」という、盛大な祭が行われてたそうよ。
12/17~24迄、人々は大いに食べて飲んで騒いで、1年の終りと来る新年を祝ったのね。
期間中は奴隷にも主人同等の地位が与えられ、全てにおいて無礼講が許されたの。
現代のクリスマスが持つどんちゃん騒ぎなカラーは、このサトゥルナーリア祭から引き継いだものらしいわ。

ファーザークリスマスは、柊や蔦やヤドリギで作った冠を被り、ユールの丸太とクリスマス・パンチを抱えてる。
けど今ではサンタクロースと見分けのつかない姿に変っているそうなの。
本来聖ニコラウスとは起源を別にする、珍しいタイプのキャラだっただけに、勿体無い変化に感じてしまうわ。

といった所で10曲目のクリスマスソングを紹介するわね。
赤鼻のトナカイ「ルドルフ」誕生ソング、元は1939年アメリカのデパートが、店に来た客に配る為に、出版した冊子の中に登場するキャラだったらしいわ。

曲を聴きながら、今日はこれでお終い。
それじゃあ皆、次回も楽しく歌いましょうね♪




                    【赤鼻のトナカイ】


真っ赤なお鼻の♪

トナカイさんは♪

何時も皆の♪

笑いもの♪

でもその年の♪

クリスマスの日♪

サンタのお爺さんは♪

言いました♪


暗い夜道は♪

ピッカピッカの♪

お前の鼻が♪

役に立つのさ♪


何時も泣いてた♪

トナカイさんは♪

今宵こそはと♪

喜びました♪



…本日2度目の更新です。(汗)
毎度ようつべからですが、どうぞ。(→こちら

写真はハウステンボス、フォレストパークに立つツリーの下に居たトナカイ達。
脚の曲がり具合等、中々リアリティ出てると思う。
ここらの紅葉は素晴しく美しかったです。
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君はペットバトン(チョッパー編)

2008年12月24日 20時35分15秒 | ワンピース
本日12/24はチョッパーの誕生日。

――お誕生日おめでとう、チョッパー!!

そんな訳で懲りずに前回の続きだ!
誕生日プレゼント代わりに受け取ってくれ!



私の名前は「ナレーション・コネリー」、ショーン・コ○リーに激似なルックス&若山○蔵に激似な声で、近所の女子高生の視線釘付けな流離いのナレーション・レポーターだ。
キャラの本音を漏らさずしっかりパンパース…さて、今宵のターゲットは――


ナ「そんな訳で神田古書街から大八車飛ばして参りました!メリークリスマス&ハッピーバースデー、トニートニー・チョッパーさん!!」

――スパーーン!!!(←クラッカー)

チ「バババカヤロウ♪♪いきなり誕生日おめでとうなんて言われても嬉しかねーぞー♪♪――って一体お前誰だァ~!??」
ナ「いやだなチョッパーさん、クリスマスイブに訪れるったら、決まってるでしょー?」
チ「ハッ!お前ひょっとしてサンタか!?サンタクロースなんだな!!」
ナ「いえ、しがないナレーション・レポーターですが」
チ「クリスマスイブ全然関係無ェじゃん!!!」(ガーン!!)
ナ「すいません、ぬか喜びさせちゃいましたか?しかし御安心を!プレゼントは持って来てますんで!」
チ「え?プレゼント?ウワァ~~♪お前良い奴だな♪甘くて大きなケーキか!?それとも貴重な医学書か!?」
ナ「いえ、『君はペットバトン』と言って、クリスマス&誕生日を祝い、幾つかこちらの質問に答えて戴こうかと」
チ「お前がオレから戴くのか!!?」(ガーン!!!)
ナ「まぁいいじゃないですか♪本誌で出番無くて暇な事ですし♪」
チ「暇じゃねーよ!!!オレはオレで大変なんだからな!!!」
ナ「いやまったく今年は世情が大いに揺れましたが、麦藁チームも大変な目に遭いましたね~」
チ「…そうなんだ…全員飛ばされちまうなんて…皆今頃どうしてるかな…?無事で居るかな?ゾロなんか酷い傷負ってるのに…」
ナ「そう心配しないで。大丈夫!殺したって死なない様な奴らでしょ?」
チ「そうは言っても…あいつ普段から怪我してる自覚ちっとも持ってくれねェし…包帯直ぐ取ろうとするし…医者のオレが側に居なかったら、あいつ……チクショー!!オレがもっと強くて皆を守ってやれたらっ!!」
ナ「ままま!楽しいクリスマスイブに辛気臭い想像は止めにしましょうよ!…って事で気分を変えて質問参りますよー!『1.家に帰ってきたら玄関前に怪我をしたナミがいました。』どうしますかー?」
チ「えええ!!?ナミまで怪我したのかァーー!!?イイ医者ァーー!!!ってオレだ!!しかも居ねェ~~~!!!」(ガーン!!!)
ナ「ああいや御心配無く。そういう想定の元で、どうするかを質問してるだけで…」 
チ「不謹慎な質問すんな!!余計心配が増しただろ!!!」
ナ「すいません、確かに不謹慎でしたね。じゃこの質問は保留って事で…次の質問参りますよ!『2.手当てをして食事を与えてやると眠ってしまいました。何処に寝かせる?』」
チ「怪我から離れてねェ~~~~!!!」(ガーン!!!)
ナ「ああすいません、重ねて不謹慎でした。じゃこの質問も保留って事で…次の質問参ります。『3.朝起きると、しばらくおいてください、と言ってきました。』どうしますかー?」

チ「暫く置くも何も仲間だろ!?ずっと一緒に居るさ!」
ナ「おー、ようやっとインタビューらしくなって来ましたねー。そんじゃこの調子で次の質問、『4.話し合いの結果ペットとして飼うことになりました。好きな名前をつけて良いとの事、なんてつけますか?そしてあなたをなんと呼ばせますか?』」

チ「ナミをペットだって…?失礼な事言うな!!あいつは人間だぞ!!!飼うだなんて出来るか!!!」
ナ「そうですねー、むしろチョッパーさんの方がペットに向いてそうだ」
チ「オレだって人間だ!!!いやトナカイで化物だけど!!」
ナ「創造主はタヌキだって仰ってますが…」
チ「タヌキじゃねェ~~~!!!」(ガーン!!!)
ナ「はいはい抑えてっ!!…まったく真面目だなぁ、あくまで洒落で想像して楽しもうってんじゃないですかぁ~♪」
チ「ちっとも楽しかねェよ!!そんな想像平気で出来るなんてどうかしてる!!気持ち悪い質問してんじゃねェ!!!」
ナ「解りましたから落ち着いて!顔の青筋引っ込めて!……んっとに冗談の通じないタヌキだな……気を取り直して次の質問参りましょう!『5.お風呂に入る様に言いつけると、怪我をしているから頭洗って、と言ってきます。洗ってあげる?』」
チ「また怪我に話戻ったァ~~~~!!!」(ガーン!!!)
ナ「すいません鬼門だった事を忘れてました。じゃこれも飛ばしましょう」
チ「お前ホントにオレにインタビューしたいのか!?ただ苛めたいだけじゃないのか!?」
ナ「その質問については敢えて答えず否定もせず……え~、『6.ナミが寝たいそうです。なんと言ってくるでしょうか?一緒に寝ますか?』」

チ「バババカヤロウ!!オレもう大人で男だぞ!!一緒になんて寝れるか照れるだろー!!」
ナ「いーんじゃないですか?微笑ましくて。嫌なんですか?」
チ「嫌な訳ねェだろ、仲間だしな。…そうだな、楽しいかもな♪」
ナ「ただ朝が来てコック辺りに知られたら、即鍋の具材にされるのは確実でしょうけど」
チ「エエエ!!?ややっぱ駄目だ一緒に寝れねェ!!オレ未だ死にたくねェもん!!」
ナ「…つまり回答としては『是非一緒に寝たいけど、コックの嫉妬が怖くて出来ない』と…皆さんにお伝えして宜しいでしょうかね?」
チ「宜しい訳有るかァ~~~!!お前ホントは何がしたいんだ!?」
ナ「レポーターたる者如何なる回答もスキャンダラスに書き立てよ、と……じゃ最後の質問行きますよ~。『7.他にペット(ナミ)にどんな事をしたいですか?』」

チ「ナミはペットじゃねェって言ってるだろ!!!……そうか解った、お前、悪い奴だな!?ナミに危害を加えようと狙ってるんだろ!?」
ナ「え?あ、いや違いますよ?私はしがないレポーターで…」
チ「嘘吐け!!初めから怪しいと思ってたんだ悪人めっ!!ランブルチェンジで倒してやる!!!――ジャンピングポイント!!!」
ナ「いやだから誤解ですって!!クリスマスイブに暴力はいけない!!戦争は終った!!穏便に!穏便に!!――ああ!!?あああ~~~~!!!!」


…こうして命からがら逃げ出した私だが、果たして今回のインタビューは成功に終ったと言えるのか?
否、胸の内に燻る不満足感は拭えないまま…此処で終える訳にはいかない。
更なる汚名返上名誉挽回を決意した私は、帯広グリュック王国跡地からトナカイの牽くそりに乗り、「8.次の御方(ターゲット)へ」と続く夜の雪道をひた走るのだった…。
 


【2/2、ビビ編へ続く】 



…てゆーか今回ちっともインタビュー出来てないし。(笑)

さて現在バラバラで居る麦藁達だが、私の予想では来年の7/3頃に集合するんでないかな~と、して欲しいな~との願い篭めて、こんなん書いてます。(苦笑)
書いてる内に集合すれば良いね、ホント。
集合する頃にはナミさん、髪が伸びて益々綺麗になってるかも…。(←願望)

ところでFふさんも仰ってたが、蛇姫さんが女版サンジに見えて仕方ないです。
是非ルフィ・サンジ・蛇姫(ハンコック)さんで、脳内妄想会話を繰り広げて欲しい。


ル「サンジ腹減った!!早く何か出せ!!」
サ「おらよ!本日の目玉メニューの鯉こくだ!存分に召し上がりやがれ!」
ル「うっはァ~~~!!!鯉こく美味ほーーvvv」
ハ『はっ!?今ルフィがわらわに恋してると言った!!』
ハ「これが…恋……!!」(←よろけながら)
ル「ん?お前、鯉初めてか?」
サ『何!?初恋!?もしやハンコックちゃん、俺の事…!!』
ナ「本当、良い鯉ねーv」
ロ「素敵な味の鯉だわv」
サ『ああ!?ナミさん、ロビンちゃんまで…!フッ、俺って奴は何て罪なんだ!』

ウ「…なんか最近、船内温度が妙に上ってね?」
ゾ「恋の嵐吹かすヤツが倍に増えたからな」


…なーんて有り勝ちネタだが。(苦笑)
サンジの身を考えると仲間にはならんでしょうが、1度はクルー全員と会って欲しい蛇姫様でした。

写真は本日食べたケーキ。
実は某有名パティシェ作…いやデパートの券が有ったんで買ってみたんすが…思ったよりシンプルな味でした。
生クリームは確かに美味しかった、しかし間に苺スライスが並んでるだけ。
値段考えるとあんまお得感が無いような…ちなみに上に乗っかったボールはホワイトチョコで、恐らく地球を表してるのだろうと。
苦労して切った中は空洞でした………な、何だろう?この空虚感は。(汗)
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08年、クリスマスには歌を歌おう♪その9

2008年12月23日 23時23分56秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
いよいよ明日は楽しいクリスマスイブね♪
ケーキに御馳走それからプレゼントの準備は万端かしら?


――3人の娘の居る貧しい貴族が、聖ニコラウスの隣人に居た。
娘達は皆美しい姿をしていたが、生活が苦しいあまり、嫁に出す事も出来ない。
逆に娼婦に出して、その働きで暮そう…そう家の主人が話すのを伝え聞いた聖ニコラウスは、深夜密かに貴族の家の煙突より、金貨数枚入れた包みを投込んだ。
金貨は偶々暖炉に干してあった靴下に入り、そのお陰で長女は無事結婚出来た。
聖ニコラウスは同じ事を2度3度と繰り返し、続いて次女三女も嫁ぐ事が出来たと云う――


以来プレゼントを靴下に入れる習慣が生れた…というのが有名だけど、正直リアリティに欠けて思えない?
百歩譲って1度だけなら、そんな奇跡も信じられそうだけど、3度も続くなんて有るかしら?
もしも真実は違うなら、靴下にプレゼントを入れる訳は、一体何処から来てるんでしょうね?

クリスマスからは外れるけれど、アイルランドには、古くからこんな話が残されているわ。


或る日ジャック・フォックスと言う男が、大鎌を担いで自分の家の大麦畑へ向った。
その途中生垣の向うから、コオロギが鳴く様な物音が聞えたので、不思議に思った彼は足を止め、生垣からそっと覗き見た。
ところが何も見えず、物音もパッタリ止んでしまった。
気のせいかと思い歩き出した途端、再び奇妙な物音が耳に届いた。
今度は急いで薮を掻き分け、その先を直で見た。

彼の足元には、1人のちっぽけな男が、これまたちっぽけな靴型の側に座って居た。
恐らく1文銭ほどの大きさも無いだろう。
男は金の様にピカピカ光る靴を作っている。
男が使っている金槌はピンくらいの大きさしかない。
靴を叩く度に、とんがり帽子が前後に揺れる。
見ている内にジャックは睡魔に襲われたが、しかし彼はこの小さな靴屋から、決して目を離しはしなかった。
目の前に居る小人が「レプラコーン」だと判ったからだ。

レプラコーンから目を離さず居れば、金の壷が在る所に案内してくれる。

母親から聞いた話を思い出したジャックは、大鎌を生垣に立て掛け、もっと側まで這って行った。
「神様のお恵みが仕事の上に有る様に」、ジャックは思い切って小人に声を掛けた。
最初はアイルランド語で言ったが、思い直して英語でも言ってみた。

「有難さん」

それを聞いた小人は、笑いながらアイルランド語で返し、それから英語でも返してみせた。

「今日は暑いな。1杯どうだい?」

小人がスツールの側の水差しに手を伸ばして誘う。
自分の目を逸らそうとしてるのに気付いたジャックは、その手には乗らず尚しっかりと小人を見詰めて尋ねた。

「どんな飲物だい?」
「ハリエニシダから造った最高のウィスキーだ」
「ハリエニシダから造ったウィスキーなんて聞いた事無いな。それはウィスキーじゃなくって蜂蜜酒の事じゃないのか?」
「信じないなら飲んでみろよ。生垣の中に有るコップを取ってくれ」

再び小人が目を逸らさせようと誘うも、ジャックは負けずに凝視し続けた。
それから先も小人は色んな事を言って、ジャックの目を逸らそうとした。

「後ろを向いて見ろよ!お前の牛が野原から逃げようとしてるぜ!」
「気を付けろ!大鎌が首の上に落ちて来るぞ!」
「ウィスキーの他にもビールが有るんだ。不老長寿の妙薬で、代々自分の家に伝わってるもんなんだが、良ければ飲ませてやろうか?」

あの手この手で小人は誘惑するが、ジャックは脇目も振らず見続けた。
「ところでお前の名前は何と言うのか?」とジャックが尋ねる。

「夜と昼と遠い所」
「変な名前だな」
「お前さんだって変な名前だ。ジャック・フォックスなんて。クーリー山脈の巣穴か何処かに棲んでるのかい?」

自分の名前をからかう小人に、ジャックが不審を篭めて尋ねる。

「どうして俺の名前を知ってるんだ?」
「知らない訳無いだろ。お前さんの畑に何年も住んでいるんだから」

ジャックを相手に小人はのらりくらりと会話を続ける。
遂にジャックは痺れを切らして、金の壷の話に触れた。

「俺をお前の金の壷が在る、虹の外れまで連れて行けよ」

それを聞いた小人は彼を嘲笑って言った。

「何を言い出すかと思えば…お前はそんな馬鹿な事を信じてるのか!?」
「いいから、詰まんない話は止めて、俺をそこに連れて行け!」

ジャックは極力恐ろしい顔をして見せ、更なる脅しを口にした。

「素直に喋らなきゃ、家に連れ帰って、フライパンで焼いてやるぞ!」
「分かった!壷の在り処を教えてやるよ!…だけど場所は虹の外れじゃない、付いて来いよ!」

先に立って歩こうとする小人を、しかしジャックは許さず、相手を自分の目の高さまで持上げて、じっと睨み付けた。
そのまま彼に道を指示させ、ジャックは草地を越え土手を登り、葦の茂みに躓きながらも歩いて行った。
小川を跳び越し4つの野原を横切った所で、とうとう広々とした野原に出た。
50エーカーは優に有るだろうか、野原には一面にタンポポが咲いていた。

「そら、あそこだ!」

1輪のタンポポを指差しながら小人が言う。

「あのタンポポの根元を掘るんだ。そしたら金の壷が見付かるだろう。悪いがおいらはもう行かなくちゃ。今夜の大舞踏会に妖精達が履く靴が間に合わなくなると困るからな。もしそんな事になったら、奴らきっとお前さんに復讐するぞ」
「解放してやる前に、金の壷が本当にあのタンポポの根元に在るって誓え!」
「誓って言う、金の壷はタンポポの根元だ。おいらの祖先、全てのマイレジア人に誓って言う」
「よし分かった!じゃあ、もう行ってもいいぞ!有難うよ、元気でな!」
「お前さんこそ元気でな。そして神様のお恵みが有るように!」

解放してやる時ジャックは小人の目に、チラッと何かが過ぎるのを目にしたが、金の壷に気持ちが向いていた彼は、構わずにそこで別れた。

ジャックは靴下を脱いで、小人が指したタンポポの上に、目印として被せた。
それから家にシャベルを取りに行き、顔を合せたおかみさんに自分が遇った幸運を話して聞かせた。
金が入ったら新しい家と納屋と、その他今迄ずっと夢見ていた、素敵な何もかもを手に入れる事を約束し、口笛を吹きながら野原に戻ると、そこには信じられない光景が広がっていた。

思わず驚きとも怒りとも判らない叫びを上げてしまう。
広々とした野原一面に咲くタンポポ全てに、ジャックの靴下と全く同じ色の靴下が被さっていたのだ。

「なんてこった…これでは一生懸けてタンポポの根を掘り返しても、金の壷を掘り当てる事なんて出来ないだろう!レプラコーンの奴め、俺を騙したな!!」

彼の後ろから吹いた風が、野原の靴下を揺らす。
その光景はジャックが初めてレプラコーンを見た時、彼の帽子が前後に揺れていたのを思い出させた。
何百ものタンポポに憎い小人の姿が重なって見える。
タンポポが風に揺れる度、彼の耳には小人の笑い声が聞えた。

項垂れて家に帰ったジャックが、おかみさんに今見て来た事を話すと、彼女はこんな風に言ってのけた。

「でも1つだけ良い事が有ったね。これからはあんたの靴下を編む必要が無いじゃないか!」


…鉱山を見て解る様に、富は土の中に隠されている。
ギリシャ神話で地下の王ハデスは、あらゆる富を貯えてると描かれてるわ。
更に地下に暮す小人は例外無く金持ちとの伝説が残されている。
土が富の象徴ならば、それに触れる靴や靴下を、富の受け皿に考えるのも、理解出来なく思えない?

裏付ける様にニコラウスは昔から地下資源と深い関わりを持たされてるの。
発見した金属に彼の名前が付けられてるのも意味深ね。

聖ニコラウスが現れる以前から、靴や靴下は富を獲得する為のツールだった様に、メリーには思えて仕方ないのよ。

といった所で9曲目のクリスマスソングを紹介するわね。
1947年アメリカでジーン・オートリーが歌いヒットした、これまたポピュラーなクリスマスソングよ。

曲を聴きながら、今日はこれでお終い。
それじゃあ皆、次回も楽しく歌いましょうね♪


                
【サンタが街にやって来る】


さぁ♪ 貴方から♪

メリークリスマス♪

私から♪ メリークリスマス♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

ねぇ♪ 聞えて♪

来るでしょ♪

鈴の音が♪ 直ぐそこに♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

待ち切れないで♪

お休みした子に♪

きっと素晴しい♪ プレゼント持って♪

さぁ♪ 貴方から♪

メリークリスマス♪

私から♪

メリークリスマス♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪


さぁ♪ 貴方から♪

メリークリスマス♪

私から♪ メリークリスマス♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

ねぇ♪ 聞えて♪

来るでしょ♪

鈴の音が♪ 直ぐそこに♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪

待ち切れないで♪

お休みした子に♪

きっと素晴しい♪ プレゼント持って♪

さぁ♪ 貴方から♪

メリークリスマス♪

私から♪

メリークリスマス♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪


クリスマスイブを♪

指折り数えた♪

幼い思い出も♪ 今宵懐かし♪

さぁ♪ 貴方から♪

メリークリスマス♪

私から♪ メリークリスマス♪

サンタクロース・イズ・カミィン・トゥ・タウン♪



…聖ニコラウスの伝説は恐らく後付でしょう。
何処の神話にも靴には魔術的な力が篭められていると出て来る。
元は靴にプレゼントを入れてたのが、時代を経てく内に靴下に入れる習慣に変わったんではと。
靴より靴下のが、入れるのに都合良いでしょうからね~。

毎度ようつべからですが、どうぞ。(→こちら

写真は今年ハウステンボス、ホテルヨーロッパのロビーに飾られてたお菓子の家。
…そういや船着場に林檎泥棒サンタ、復活してましたね。
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08年、クリスマスには歌を歌おう♪その8

2008年12月22日 23時08分53秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
クリスマス寒波とはよく言うけれど、今夜こちらはまるで嵐みたく、冷たい風が吹き荒れてるわ。
急激な温度変化は体に毒よ、風邪を引かないよう、充分に注意してね。

一般的にクリスマスは「イエス・キリストの誕生を祝う日」とされてるけど、これは昔からそう決められてた訳じゃなく、紀元325年小アジアの二ケアで開催された、カトリック教会の公会議で決定されて以来だと伝わってるわ。
それ以前は4月や5月に誕生を祝ってた記録が残されてるし、東方教会側では紀元594年迄1/6に祝ってたそうなの。
キリスト教間でも解釈がマチマチな程、イエスの真の誕生日は謎に包まれてるという訳。

だったら何故12/25を誕生日として祝ってるのかしら?

大ローマ帝国が統治した時代、「ミトラ教」と言う強大な宗教が在って、当時未だ新興だったキリスト教と、激しい勢力争いを繰り広げてたと云うわ。
ミトラ教は太陽神ミトラを主神と崇める宗教。
主の誕生は1年で太陽の力が最も弱まる冬至の日(12/25)と決められてたの。
冬至を境に再び強まる陽の力、それは死からの再生を表し、不滅の太陽の誕生日に相応しいと信者は考えたのね。

後年ミトラ教は何故か衰退、替って台頭したキリスト教は、かつてのライバルの教義を取入れ、その際イエスの誕生日を同じ12/25に祝う事にしたの。
メシアは世界を照らす聖なる光、それは例えるなら太陽である。
即ち不滅の太陽=イエスで、12/25にこそ祝うべきだ。
こんな風な流れでキリスト教にとってのクリスマス(降誕祭)は出来上ってったみたい。

ちなみにミトラ=弥勒菩薩(釈迦入滅より56億7千万年後の未来に姿を現し、人々を救済すると云われている仏様)という説が在るわ。
だとして仏教の源流にも影響を与えた宗教だったと推理出来るわね。
そんな大宗教が或る時忽然と歴史から消えてしまうなんてミステリーだわ~。

大分話が外れちゃったけど、此処からは何時もの、クリスマスに訪れるマレビトについての話よ。

兎も角もクリスマスはキリスト教最大の祝日となり、信者は他の宗教的クリスマス習慣を、キリスト教的に塗り変えて行ったの。
昨日紹介したホッラ小母さんやペルヒタを魔女に堕とし、キリスト教が推す聖女を対抗人物に立てたわ。
有名なのが「ニコメディアのバルバラ」と「シラクサのルチア」。

ニコメディア(現トルコのイズミット)の裕福な家庭に生れたバルバラは、類い稀な美貌が為に数多の男達から求婚されるも、父親の我欲で塔に幽閉されてしまうという悲劇に見舞われた。
その際キリスト教への信仰に目覚めたバルバラだが、他宗教を信仰する父親は激怒して彼女を殺してしまう。
彼女の聖なる魂は神に召され、愚かな父親は稲妻に打たれて死んだ…という伝説が残されているけれど、実在したかは定かじゃないの。
それでもヨーロッパでは12/4は「聖女バルバラの日」とされ、この日桜桃等の枝を水に挿してクリスマス迄に花が開くと、恋が実るとか幸運が訪れるとか、来る年の吉兆を占う祝日として民間に知られてるわ。
実はこの習慣も古ゲルマン時代の樹木信仰から来るもので、本来キリスト教とは所縁無いものなんだけど、今でもこのお呪いは「バルバラの枝」という名で呼ばれているの。

シラクサ(現シチリア)で生れたルチア(ルシア、ルキアとも呼ばれる)は、敬虔なキリスト教徒で304年に殉教したと伝わってる以外、これまた謎の人物なの。
けれどスウェーデン、フィンランド、デンマーク、ノルウェーでは、天上の光を運ぶ聖女として信仰を集め、12/13は毎年彼女を讃えて盛大な祭を開催しているわ。
挙げた国では12/13が冬至でルチアは正しく光の象徴、「ルチア(Lucia)」とはずばり「ルックス(lux=光)」に繋がるの。
当日はルチア役に選ばれた乙女達が、白いドレスを纏い、蝋燭の冠を被って、家々を訪ねる儀式を行うんですって。
北欧ではサンタクロースの様にプレゼントを贈る者としても人気を呼んでるわ。
「サンタ~ルチ~ア~♪」でお馴染のあの歌は、聖女ルチアを讃えてのものなのよ。

といった所で8曲目のクリスマスソングを紹介するわね。
誰もが知ってる様な代表的クリスマスソングだけど、元は感謝祭の為に作ったものだったんですって。

曲を聴きながら、今日はこれでお終い。
それじゃあ皆、次回も楽しく歌いましょうね♪



                  【ジングル・ベル】


ジングルベル♪

ジングルベル♪

鈴が 鳴る♪

嵐も吹雪も消えて行くう♪

ジングルベル♪

ジングルベル♪

鈴が 鳴る♪

ランランラーラ♪

ランランランラン♪

朗らかに♪


雪をつき♪

丘を越えて♪

ソリは行くよ♪

心は躍る♪

燃える血潮♪

若い翼♪

空翔る希望だ憧れだ♪


ジングルベル♪

ジングルベル♪

鈴が 鳴る♪

嵐も吹雪も消えて行くう♪

ジングルベル♪

ジングルベル♪

鈴が 鳴る♪

ランランラーラ♪

ランランランラン♪

朗らかに♪


ランランラーラ♪

ランランランラン♪

朗らかに♪


【英詞】

Dashing through the snow♪

In a one-horse open sleigh♪

Over the fields we go♪

Laughing all the way♪

Bells on bob-tail ring♪

Making spirits bright♪

What fun it is to ride and sing♪

A sleighing song tonight♪ O~♪

Jingle bells♪

jingle bells♪

Jingle all the way♪

O what fun it is to ride♪

In a one-horse open sleigh♪

Jingle bells♪

Jingle bells♪

Jingle all the way♪

O what fun it is to ride♪

In a one-horse open sleigh♪



…生れが神秘的な方が、聖人としての威厳は増しますからなぁ。
キリスト教側としちゃ、判明しないでほしい謎だろう。

昔は今ほどきっちりした暦じゃなく、大体12/6~12/25迄冬至って感じに決めてたようです。
ちなみにバルバラは後年実在の疑わしさが理由で、キリスト教の聖人暦から外されました。

毎度ようつべから引っ張って来ました。(→こちら
色んな映画のシーンを編集して作ったものだろうか?

写真はハウステンボス、キンデルダイクの「花畑のカフェ」の裏口(?)に、地味に飾られていたクリスマスデコ。
地味に飾るには勿体無い可愛らしさでした。(笑)
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08年、クリスマスには歌を歌おう♪その7

2008年12月21日 17時02分19秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今日は冬至、1年で1番夜が長い日ね。
言うなれば1年の「底」…景気でも何でも、これより下が無いと思えば、気分がちょっぴり楽にならない?

今だけ電気の無い昔に、気持ちをタイムスリップさせてみて。
貴方は雪深い北国の一軒家に、独りきりで暮らして居るの。
吹雪の音が家を押し潰さんばかりに轟々と鳴っている。
圧迫感に苛まれながら、夜が明けるのを待つのは、どんなに辛かったでしょうね。

暗く長い夜を越えるのに、人が出来る事なんて知れてるわ。
闇に対抗出来るくらい明るく火を燃やして、吹雪の音に負けないくらい賑やかな音を立てて、物理的な暗さを精神的な明るさで吹き飛ばす。
1年で1番陰気な日だからこそ、1年で1番陽気な日にしたの。

光の無い闇の中でも、人の目には色んな物が見えたわ。
魔女に死霊に悪鬼に堕ちた神々…それらが吹雪を操って、天駆ける様を想像したの。
「ワイルドハント」と言って、日本の百鬼夜行に似てるかしら。
化物達を率いるのは古ゲルマンの主神オーディンで、サンタクロースがそりで空を飛ぶイメージは、此処から来たとする説が在るのよ。

夜が1番長いクリスマスの頃は、闇を好む(と考えられた)化物達にとって絶好の時期。
彼らは白い雪に身を潜め、超自然的な力で人に災いをもたらすと信じられたの。
恐ろしい存在だけど、昔の人はその力を敬いもしたわ。
キリスト教が伝わる前まで、一方で彼らは自然を司る神として、土地の人間に信仰されていたの。

ゲルマンの伝説に「ペルヒタ」と言う夜の魔女が居て、ドイツ南部やオーストリアでは今でもそれに関する行事がクリスマスの頃に行われるそうよ。
ペルヒタの格好をして町を練り歩き、冬を追放するという物だけど、現在ではブットマンドル同様、聖ニコラウス行列のお供に組み込まれてたりするみたい。
その姿は真っ赤な目と捩れた鼻と大きな口を持った醜い老婆で表されるけど、元は古ゲルマンの女神で美しい姿をしていたと云うわ。

ドイツの伝承話にも「ペルヒタ」に似た存在が出て来て、やはりクリスマスの頃に現れると云われているの。
「ホッレ小母さん」と呼ばれていて、数多い話が残されているから、その中で幾つか紹介するわね。


ホッレ小母はヘッセン州マイスナー山辺りの池の底に棲んでると伝わっている。
小母は池の底に花や果物や菓子を貯え、類い稀な庭園に色んな物を生らせて居るが、気に入った人間に出会うとそれを領け与える。
小母はまた几帳面な性格で、家の中がきちんと整っていないと気が済まない。
人の世に雪が降るのは、ホッレ小母が布団を叩いていて、その綿屑が空中を舞っているのである。
小母は年に1度国中を歩き廻って田畑に実りの力を授ける。


降誕祭(クリスマス)の夜にホッラ小母が巡回を始めると、娘達は新しい糸巻棒に亜麻か粗麻をいっぱいに巻き付けてこれを夜中立てておく。
ホッラ小母はこれを見ると喜んでこう言う。

糸の数だけ、良い年積もれ

小母はこの様な巡回を大正月、即ち公現祭(1/6)迄続けると、再びホルゼルベルクの住処へ帰って行く。
この時に亜麻が糸巻棒に巻かれたままになっている所を見付けると小母は腹を立ててこう言う。

糸の数だけ、悪い年積もれ

それで娘達は皆1日の仕事が終ると、紡いでない亜麻を竿から綺麗に取り除いて、その身に災いが降りかからないようにする。
更に良い方法は巻いた亜麻を仕事終い迄に全部紡いでしまう事である。


テューリンゲンにシュヴァルツァと言う村が在る。
或る降誕祭の折に此処をホッラ小母が通り過ぎた。
その行列の先払いの群の中には忠実なエッカルトが居て、人に出会う毎に「痛い目に遭いたくなければ道を空けよ」と先触れした。
さて農夫の子供が2人酒屋にビールを取りに来て家に帰ろうとしていると、丁度ホッラ小母の行列がやって来た。
妖霊達が道いっぱいに広がって進んで来たので、2人の男の子は瓶を後生大事に抱えて脇へ避けた。
暫くすると行列の中から様々な女が寄って来て、子供の手から瓶を取上げて中身を呑んだ。
恐ろしさの余り2人は声も出なかった。
しかし空の瓶を持って家に帰ったらどんな目に遭うか知れたものではない。
するとそこへ忠実なエッカルトが寄って来てこう言った。

「お前達、一言も喋らなかったのは勿怪の幸いであった。もし喋っていたら首が後ろ向きになる所だった。さあ急いで家に帰るんだ。もしこの事を誰にも話さなかったら、その瓶にビールが絶える事は無かろう」

子供達は言付けを守った。
すると瓶は決して空にはならなかった。
しかしそれも3日の間だけの事、4日目にはどうにも隠して居られなくなって、2人は両親に一切を話した。
するとそれでお終い、瓶の底は干上がってしまった。


グリム童話にも「ホレのおばさん」というタイトルで、この伝承話を基にした話が載っているわ。
「森は生きている」と言うロシアの児童文学を知ってる方は多いでしょうけど、それと殆ど似た筋の話よ。

オーディンにペルヒタにホッレ小母…北国にとって彼女らは恐ろしい死(冬)の象徴、けれど光の復活(春)を告げる神でもある。
陰と陽、死と再生…この二面性がクリスマスを解く鍵よ。

といった所で7曲目のクリスマスソングを紹介するわね。
アイザック・ワッツが作詞し、ローウェル・メーソンが作曲した、クリスマスキャロルの決定版よ。

曲を聴きながら、今日はこれでお終い。
それじゃあ皆、次回も楽しく歌いましょうね♪




                 【諸人、こぞりて】



諸人 挙りて♪

迎え奉れ♪

久しく♪

待ちにし♪

主は来ませり♪

主は来ませり♪

主は♪

主は♪

来ませり♪


悪魔の 一夜を♪

打ち砕きて♪

虜を♪

放つ者♪

主は来ませり♪

主は来ませり♪

主は♪

主は♪

来ませり♪


此の世の 闇路を♪

照らし給う♪

妙なる♪

光の♪

主は来ませり♪

主は来ませり♪

主は♪

主は♪

来ませり♪


【英詞】

Joy to the world♪ the Lord is come♪

Let earth♪ receive♪ her King♪

Let every heart♪ prepare Him room♪

And heaven and nature sing♪

And heaven and nature sing♪

And heaven♪ and heaven♪ and nature sing♪



…日本じゃ正月が別に在るんで、12/25になったらお開きにしちゃいますが、ヨーロッパのクリスマスは正月も含めており、1/6迄やってるのが普通です。
とは言え最近の大都市圏では日本同様、12/25で打ち切っちゃうのも珍しくないとか…長くて12/26位迄?
明るく忙しく人口も娯楽も増えた世の中じゃ、何時までも1つの行事に関ってる訳にはいかんのでしょう。
寒さ厳しいカトリック圏の山村では、未だに2/2のキャンドルマスまでクリスマスを行ってるそうですが。

昔は収穫終えて雪に閉じ込められたら、何もやる事無かったでしょうからねえ。
北欧の冬の夜は想像を絶する長さと聞きますから…昇ったと思ったらもう終り?みたいな。
そんで来る日も来る日も降る雪見てたら、春が来る前にこのまま家埋っちゃうんじゃあ…なんて恐ろしくも思うわな。

厄払いついでの馬鹿騒ぎが発展して、何時しかクリスマスが形作られたのかもしれない。
いや太陽の復活を祈願し、1年の収穫を神に感謝する冬至祭は、遥か大昔から行われてたらしいですが。
北国でこそクリスマスが盛んな理由はとても良く理解が出来るのですよ。

Q)その村では雨乞いをすると必ず雨が降ったそうだが、何故だか解るかい?
A)降るまで続けたから

…昔の北国では、クリスマスは現在のハロウィーン~イースターの頃までやってたという記録も残ってるんだそうな。
1年の半分近くがクリスマスって、今の感覚で考えると目出度いな。

新しい朝が来た♪ってな感じで、毎度ようつべからですが、どうぞ。(→こちら

写真はハウステンボスの人気菓子店『ヘクセンハウス』のクリスマスデコ。
店名からしてクリスマス関りだからか、他店舗と比較して気合の入った飾付けに感じる。
鬼太郎に出て来る妖怪ポストみたいなのが何となく気になった…アンケートでも投函して貰うようしたら尚ウケるんじゃないかと。



【Nさんへの私信】

…ルロイ・アンダーソンの作る曲はタイトルにピッタリ合う感じがして楽しいです。
BGMとして頻繁に使われるのも良く解りまする。
曲だけだったら知らないって人は少ないんじゃないでしょか。
企画…延長した時は「麦藁団合流祈願祭」と銘打てばと…私の勘では来年の7/3頃迄は、全員揃わない気がするんで。
そんな予想すら軽く超えたら恐ろしいけど…。
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08年、クリスマスには歌を歌おう♪その6

2008年12月20日 15時30分56秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
最近すっかり日が暮れるのが早くなったわね。
それもその筈、明日は1年で1番夜が長い冬至よ。
それに合せて南瓜を買ってく御家庭も多いんじゃないかしら?
さてと…今日もクリスマスに訪れるマレビトの紹介よ。

デンマークやノルウェーでは、クリスマスの頃に「ユール・ニッセ」と呼ばれる妖精が現れると伝えられてるわ。
昔の北欧では何処の家庭にもその家を代々護る祖霊が憑いてると信じられていたの。
日本にも座敷童子って妖怪が居たわね、それと同じ。
本来は屋敷を護る守護霊で在りながら、ニッセは悪戯者でしょっちゅう家人を困らせてたらしいわ。
けれど守護霊だから主人も無下には扱えず、夜寝る前に必ず1椀の粥をニッセの為に用意したの。
しないとニッセは家畜や屋敷の面倒を見なくなるどころか、悪鬼の如く暴れると恐れられていたのね。

現代の「ユール・ニッセ」は随分大人しくなって、可愛らしい小人の姿で描かれる事が多いわ。
赤い帽子に赤い靴下、白い木靴を身に着けて、見た目サンタの小型版みたい。
けれどユール・ニッセの姿を見る事が出来るのは、その家に住む猫だけなんですって。
そしてクリスマス・イブの夜には、今でも1椀のライスプディングを用意しておくそう。
1年を無事に送れた感謝の意味を込めて…そしてまた来年家庭が平和で在るよう願いを込めて。
現代のユール・ニッセはサンタクロースと同じく、こっそりプレゼントを置いてってくれるまでに、優しく気前の良い妖精に変って居るわ。

スウェーデンやフィンランドでも「ユール・トムテ」と言う、かつてはユール・ニッセに似たものが居たそうよ。
普段は家畜小屋に住む家の守護霊だけど、クリスマスには昨日紹介したユールバック(クリスマスの山羊)が牽くそりに乗り、プレゼントを贈って廻ると信じられてたの。
山羊は古代ギリシャ時代から神聖な動物とされていて、ゲルマン民族の間でも雷神トールの乗り物と考えられていたわ。
聖ニコラウス伝説が広まってく過程で、動物の牽くそりに乗ってプレゼントを届けるイメージに変わって行ったんでしょうね。
現代のユール・トムテはサンタクロースの別名と考えられ、フィンランドはサンタの故郷である事を世界中に宣伝しているわ。

昔クリスマスは祖霊が蘇る神秘的な夜だった。
主人は家に帰って来る祖霊をもてなす為に、家族同様食事の用意をして床に就いたのよ。
サンタクロースの為にクッキーやミルクを用意する習慣は此処から来たんじゃないかしら?
更に言うならクリスマスに行うミサ…この日に限り真夜中に行う意味は、キリスト教伝来以前の異教の習慣から、影響を受けての事かもしれないわね。

本来のクリスマスはハロウィーンや日本のお盆の様に死者の祭だったのよ。
ヨーロッパでは今でもクリスマスの頃に墓参りをする習慣が残っているわ。

といった所で6曲目のクリスマスソングを紹介…フランスの伝承話「ノートルダムのジャグラー」をモチーフにして生れた歌だと云われているわ。

――或る信心深い修道士が聖母マリアに捧げ物をしようと考えるも、貧しさ故に何も用意する事が出来ず、思い悩んだ挙句に得意のジャグリングをマリア像の前で披露する。
それを見た他の修道士達は神への冒涜だと非難するが、その時マリア像に本物の聖母マリアが光臨し、優しく微笑んで彼を祝福したのだった――

曲を聴きながら、今日はこれでお終い。
それじゃあ皆、次回も楽しく歌いましょうね♪



                   【リトル・ドラマー・ボーイ】


Come they told me pa rum pum pum pum♪

A new born King to see, pa rum pum pum pum♪

Our finest gifts we bring pa rum pum pum pum♪

To said before the King pa rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

So to honor Him pa rum pum pum pum♪

when we come♪


Little Baby pa rum pum pum pum♪

I am a poor boy too, pa rum pum pum pum♪

I have no gift to bring pa rum pum pum pum♪

That's fit to give our King pa rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

Shall I play for you pa rum pum pum pum♪

on my drum♪


Mary nodded pa rum pum pum pum♪

The ox and lamb kept time pa rum pum pum pum♪

I played my drum for Him pa rum pum pum pum♪

I played my best for Him pa rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

rum pum pum pum♪

Then He smiled at me pa rum pum pum pum♪

me and my drum♪


me and my drum♪

me and my drum♪

me and my drum…♪


【訳】
 
おいで、と皆が呼んだ パ・ラパパンパン♪
お生まれになった王に会いに パ・ラパパンパン♪
心からの贈り物を パ・ラパパンパン♪
捧げに行こう、と パ・ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
王に誉れあれと パ・ラパパンパン♪
願いながら


小さな王よ パ・ラパパンパン♪
僕も貧しい子供です パ・ラパパンパン♪
僕には何も有りません パ・ラパパンパン♪
王様に相応しい贈り物など パ・ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
代わりに音楽を奏でましょう パ・ラパパンパン♪
この僕のドラムで


マリア様は頷いた パ・ラパパンパン♪
牡牛と羊が調子を取る パ・ラパパンパン♪
僕はドラムを演奏したよ パ・ラパパンパン♪
最高の演奏をしたんだ パ・ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
ラパパンパン♪
そしたら微笑んでくれた パ・ラパパンパン♪
僕とドラムに


僕とドラムに
僕とドラムに
僕とドラムに…




…毎度ようつべから引っ張って来ました。(→こちら

ドイツに残る伝説ですが、こんな話も在る。
座敷童子と言えば日本的なイメージだけど、世界中に似た物の怪は居たらしく。

写真はハウステンボス、ミュージアムスタッドに在るクラシックオルガン工房、「ピーレメントボウ」に飾ってあったクリスマスリース。
以前にも同じ様な写真を撮って紹介したけど(苦笑)…私は此処のクリスマスリースが場内でいっちゃん好きなので、何時までも変らず飾っておいて欲しいなぁ。
太鼓とかクラシックオルゴール用のブックが付いてるのが細かく可愛らしい。
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08年、クリスマスには歌を歌おう♪その5

2008年12月19日 22時36分35秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今日クリスマス用に注文していたワインとお菓子が届いたの。
カウントが減ってく度にメリーのハートはドッキドキ。
今夜もクリスマスの頃に訪れるマレビトの紹介をするわね。

アイスランドではサンタクロースじゃなくって、「ヨール・スヴェン」と言う物の怪が、子供達にプレゼントを贈って廻ると信じられてるそうよ。
「ヨール・スヴェン」とはその土地の古い言葉で「クリスマスの若者」って意味。
けどその正体は実は悪鬼…アイスランドではクリスマスのシーズンが来ると、13人(9人という説も有)の鬼が1夜に1人づつ山から降りて来て、悪い子供を脅すと恐れられてたの。
そしてこっから先はブットマンドル等とほぼ同じね、子供が改心すればプレゼントを渡す、改心しなければ連れてって食べてしまうんですって。
元は巨人で醜い毛むくじゃらの姿をしてたそうだけど、今ではサンタクロースのイメージに侵食されて、見た目も性格も区別出来ないくらい似てしまったんですって…ちょっと寂しいわね。

同じ土地に「ユール・キャット」って言うのが居て、同様にクリスマスシーズンの頃現れる物の怪だそうよ。
魔女グリーラの1人娘の飼い猫と言われ、とても獰猛で恐ろしい姿をしているらしいわ。
クリスマスが来ると、ユール・キャットは親に新しい服をプレゼントして貰えなかった子供を、捜して食べちゃうらしいのよ。
どうして新しい服をプレゼントして貰えなかった子供を食べるかというと、1年間一生懸命働けば羊毛が手に入り服が作れる所を、怠けた為に作ってあげられなかったから~って理屈らしいわ。
だけどもし見付けた子供が良い子だったら、プレゼントを贈ってくれるんですって。
今では悪い子は全て食べ尽くしちゃったから、ユール・キャットは居なくなっちゃったと耳にするわ…こちらもちょっと寂しいわね。

中世のヨーロッパでは猫は魔女のペットと考えられ、不吉な動物と忌み嫌われてたのよ。
夜になると光って見える、瞳の妖しさが原因だったみたい。
猫を飼ってるだけで飼い主は魔女と断定され諸共火炙りにされたし、クリスマスの時期には年老いた猫を生贄にする儀式も行われたらしいわ。
生贄には年老いた犬なんかも選ばれたそうだけど、特に猫は選ばれる例が多かったみたい…今でもヨーロッパの或る土地では、クリスマスに合せて「猫パン」が売られるんですって。

デンマーク等ではクリスマスが来ると、「ユール・バック」という名の物の怪が現れて、子供達にプレゼントを贈る伝統が残されているわ。
名前の意味は「クリスマスの山羊」…山羊の頭をした悪霊で、普段は家の床下に潜んでるけど、クリスマスの夜になると出て来ると考えられていたの。
家の主人はユール・バックの為に、粥やクッキーを用意してやらなくてはならない、でないと家を破壊されてしまうから。
ちゃんと用意されていれば、ユール・バックは来る年の家の幸福を約束し、大人しく戻って行くんですって。

山羊の姿を取ってるのは、キリスト教以前に信仰されていた、かつての神の姿から来てるんでしょうね。
古代ギリシャに「パーン」と言う名の牧神が居たのを聞いた事は有るかしら?
山羊の角を持った半人半獣の、羊飼いの神様だった存在で、キリスト教が伝わるまでは、農牧民族の間で広く信仰されて居たと云うわ。
けれどキリスト教への改宗が進んでく過程で、かつての牧神信仰は異教の扱いを受けてしまったの。
キリスト教が考える悪魔のサバト絵の中心に、山羊頭の首領が居るのを見た事は有るかしら?
あれこそが牧神パーンの堕ちた姿よ。

フィンランドには「ユール・プッキ」と言う名の似た様な物の怪が、クリスマスにプレゼントを渡しに現れると云うわ。
こちらもその土地の言葉で「クリスマスの山羊」という意味の名前。
元は冬至の時期に災厄を起しにやって来るのを、贈り物で機嫌を取り帰って貰う儀式だった様だけど、サンタクロースの影響を受けた最近では、子供達に1年良い子で居たかを尋ねて「ハイ」と答えたらプレゼントを渡す、気の好いお爺さんに変わってしまったそう。

…こうして聞いてると元のクリスマスには、おどろおどろしい化物が現れたんだな、という印象が持てるでしょう?
そう、本来のクリスマスは、1年で最も恐ろしい日だったの。
その理由は少しづつ解き明かしてくとして…5曲目のクリスマスソングを紹介するわね。
元はフランスの古いキャロルだったのを、後にイギリスの聖職者が英語に訳した歌だそう。
曲を聴きながら、今夜はこれでお終い。
それじゃあ皆、次回も楽しく歌いましょうね♪




                   【オー・ホーリー・ナイト】


遥かな♪

昔の歌を♪

あの清らかな夜を♪

思えば♪

それは今なお♪

忘れ得ぬ物語♪

苦しみ嘆く我等に♪

輝く星空の歌♪

ああ我等♪

歌え喜びを♪

永遠に栄え有れ♪

言祝ぐ♪

喜び♪

歌え♪

この夜♪


揺らめく♪

明りを求め♪

牧人は訪れぬ♪

瞬く♪

星を標に♪

博士達も遥々♪

隔て無き王者の王は♪

貧しき馬屋の中♪

ああ神の♪

御子の恵みを♪

思い起せあの♪

微笑♪

真の♪

麗しさを♪


救いの♪

御子を迎え歌う♪

永遠の命♪

受くる♪

喜び♪

ああ喜び歌え♪

聖なる歌を♪




…日本語訳した歌はこちらで聴けまする。(→http://bariken.com/hprecital-Oholy.shtml)
3大テノールと評された(故)ルチアーノ・パヴァロッティが歌うバージョンも聴いてみよう。(→こちら

あまりの美声に全米なんてものじゃなく、全世界が泣きました。
誇張でなく2007年9/6の彼の死には、(自分も含めて)全世界が泣いたのよ…。

写真はハウステンボス、パレスに飾ってあったクリスマスデコ。
これとか、此処に飾られてるデコレーションは、どれも良いセンスしてると思ふ。
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