瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

あにめぞん感想、ざっくばらん84

2013年09月23日 12時32分04秒 | 漫画&アニメ
「暑さ寒さも彼岸まで」
今年はなっかなか涼しくならなかったけど、今日は涼しいです。
やはり昔の人が伝えて来た言葉には信憑性が有る。
一昨日は墓参りで里帰りしたけど、田舎は既に鈴虫が大合唱する季節を迎えておりました。
サザエさんの予告的な挨拶はここまでにして、前回あにめぞん感想の続きで御座います。


▲第84回「疑惑1000%、響子のスキャンダルナイト」脚本:小西川博 コンテ:吉永尚之 演出:鈴木行 作画監督:中嶋敦子

…「今夜が駄目なら、明日も部屋を取ります。明日も駄目なら次の日も…貴女の心が開くまで、僕は部屋を取り続けます。」

ライバル三鷹が衝撃クサイ台詞で〆た前回、一方の五代はと言うと、未だ一刻館玄関前から一歩も進めずに居た。
捜そうにも車で連れ去られては行方が掴めず、出来る事と言えば響子さんを信じて待つだけ…正直言って情けない。
諸星あたるが同状況(最終巻参照)に立たされた時、諦めずとことん捜し回ってた事を考えると、キャラと作品の違いが際立って見える。
玄関前で一緒に母親が迎えに来るのを待ってた太郎から、逆に慰められてる始末。(笑)
でも太郎君、部長が帰りを待ってるのは君のママじゃなく、管理人さんなんだよ。

待つ身は辛く、時間経過とともに募り行く不安。
再び捜そうと五代が立ち上がったそこへ、タイミング良く響子さんのパパが車でやって来た。
見合いを終えて別れたものの、パパとしては響子さんと2人で、話がしたくて来たらしい。
恐らくは「三鷹はいけ好かないから止めとけ」と、父親らしく忠告しに来たんでしょう。(笑)
だが五代から「まだ帰って来てない」と聞かされ、顔が一気に蒼褪めるパパ。
即座に踵を返して捜しに行こうとするパパの車に、ちゃっかり同乗する五代。
「早く捜しましょう!御義父さん!!」←ちゃっかり。
婆ちゃんに太郎と花子を預け、パパの手助けをちゃっかり借りた五代は、主人公らしく漸く動き出すのだった。

その頃響子さんは、海を眺める展望ラウンジで、瀬戸際に追い詰められていた。
部屋を取ってあると話す三鷹に、響子さんは「冗談なんでしょう…?」と、弱々しく笑って返す。
そんな彼女の前で、三鷹はルームキーを揺らして見せた。
「これ、何に見えます?」と――彼は自分の本気を伝える。

「貴女の心を開くキーが見付かれば良いのに…それとも抉じ開けなくちゃいけないのかな?」
…よくもこんだけクサイ台詞が言えるもんだと感心する。(笑)
三鷹に会ったばかりの響子さんなら、この一言に気持ちが揺れたかもしれない。
だが時既に遅く彼女の心は決っていた、彼の敗因は恋敵の五代を侮り、余裕を持ち過ぎた事かと。
とは言え追い詰められて尚、往生際の悪い響子さんは、アパートに電話を入れさせてくれと彼に頼む。
ここでの三鷹の一言は強烈だった。

「また、五代君を呼ぶんですか?」

図星を指されて思わず否定する響子さんだが、そんな彼女に三鷹は畳み込む。

「ですよね!これは貴女と僕の問題なんだから!」

フェミニスト三鷹さんらしからぬキツイ台詞だが、元を糺すと響子さんがはっきり断らないから悪い。
断らないで来たのは相手への思い遣りだけでなく、嫌われたくないという狡さも有ったろう。
それなのに土壇場まで五代に助けを求めるのは卑怯と、三鷹は暗に諭してるのですよ。
流石はテニスコーチである――ってあんま関係無いか。(汗)

しかし他人から言われても性格は変えられない。
響子さんは一刻館へ電話をかけるが、応対に出た一の瀬さんは酔っ払っていて、五代は何処かへ出かけたと聞かされる。(近くで聞き耳立ててる三鷹の顔が怖い)
救いの手を得られず、響子さんは三鷹と共に夜の公園へ。

その頃、響子パパと五代は当て所無く2人の居場所を捜していた。
おのれイケメン可愛い娘を何処へ攫った!?
苛々が募り、思わずガソリンスタンドで煙草を取り出して、スタッフから注意を受けてしまう響子パパ。
その時、五代の頭に天啓が閃いた!!

「そうだ!!クサイ所です!!――夜景が綺麗で、品の良いスカイバー、海の見える公園!!」
「成る程、そりゃクサイ!」

流石は留美子先生、クサイとクサイを引っかけ、見事に洒落ている。(笑)
この会話が今回1番の笑い所かと。
で、五代君大当たりなんだが、夜景が綺麗で、品の良いスカイバー、海の見える公園なんて、都会には沢山有るからね。
残念ながら大して絞られてない、結局この後もパパと五代は2人の居場所を当て所無く捜し続けるのだった。

一方、正に夜景が綺麗で品の良いスカイバーから、とある海の見える公園へと移動した2人はというと――
この期に及んで響子さんは、どうすれば三鷹を傷付けずに断れるか考えていた。
そんな彼女に対し、三鷹は「どうしたって残酷ですよ」と、キツイ言葉をぶつける。

「…残酷です!」

確かに、何年も待たせといて、断るんだからな。
待ち続けた三鷹さん、もう三十路ですよ。(笑)
これ男女が逆ならもっと洒落にならん話で(女の場合出産適齢期が有るから)、同じくこずえちゃんに長い事本意を伝えず来た五代も残酷だと思う。
泣いて謝る響子さんだが、本人の言う通り、謝っても許される事じゃない。
穿った見方だが、原作者はここ、三鷹に同情する気持ちで、描いてたんだろうなぁと。(笑)
原作者は女性だが決してヒロイン贔屓をせずに、客観視して描いてる点が凄い。
響子さんははっきり言ってしまえば卑怯だし、我儘だし、欲深だし、八方美人の優柔不断なんだけど(五代もな)、ちゃんと周囲のキャラにそれを指摘させる事で読者に溜まるガスを抜いてるんだな。
それが無ければ五代にも響子さんにも、読者への非難が集中してたと思う。
響子さんの場合、未亡人という設定が免罪符になっていた。
フェミニストの三鷹さんとしちゃ、泣かれれば無理強いは出来ず、今夜は部屋をキャンセル。
「そんな(悲しい)顔しないで…!こんな風に…心も抱けたら良いのに…!」

何処までもフェミでクサイ三鷹さんに頭が下がるが、そこが貴方の弱点なんだって、だから。(笑)

一方、五代と響子パパは、何処かの公園で疲れて途方に暮れていた。
もう夜が明ける…結局2人の行方は掴めなかった。
諦めて帰ろうと言う響子パパ、だが五代は諦め切れず、もう少し捜してみると言う。
眠たい顔で「どうしてそんなに君は一生懸命娘を捜してくれるのか」と尋ねる響子パパ。
五代はパパに思い切って、初めて「響子さんと結婚したい」事を告白。
てっきり怒られると覚悟して振り向くが、告白してる間に昇った朝陽の眩しい光に公園は包まれ、疲れたパパはぐっすり眠りこけていた。(笑)

一方、一刻館にタクシーで独り戻った響子さんは、早朝から玄関前で惣一郎さんとともに、五代の帰りを待っていた。
するとそこへ響子パパの車に同乗した五代が猛スピードで帰宅。
「男と女が一晩中遊び歩いてて何も無かったで済まされるか!!!」と、車内で怒り心頭だったパパだが、素直に娘に謝られた上何も無かったと聞くや即座に鎮火。(笑)
何処までも娘バカな父は、「お父さんはおまえを信じてる!!」と言って、帰って行ってしまう。
残された五代と響子さんは微妙な空気を漂わせつつ会話するのだった。

お互いに聞きたい事、言いたい事は有る。
けれど「何も無かったのか」を訊けば、相手を信用していない様に思われる。
そもそも自分はそれを相手に訊ける立場に在るのか?
彼女の気持ちをはっきり掴めない五代としちゃ、帰りの時刻を訊くのがやっと。
響子さんにしたって五代に、三鷹とは何も無かった事を信じて欲しい。
けれど訊かれてないのに釈明したら、かえって疑いを増しそうだし、自分が五代を想ってるのがバレバレ。
本当に似た者同士である。(笑)

「…(帰りが)2時か…微妙な時間だな…」

一眠りした後も、すっきりしない五代の心中。
昨夜、四谷の部屋で一晩中宴会をした為か、他の住人達は午前を過ぎても目覚めず、一刻館はやけに静かだった。
玄関前では今日も太郎が花子を抱いて、母親の帰りを待って居る。
五代は太郎の隣に座り、彼とは違う考え事で、頭をいっぱいにして居た。

その頃、三鷹はコートで昨夜の鬱積をぶつけるように、独りテニスの練習に打ち込んでいた。
男の切なさを感じさせるシーンですね。(個人的には要らんかったように思うけど)

場面は一刻館玄関前で待つ太郎と花子と五代に戻る。
やや経って、響子さんが惣一郎さんに御飯をあげに来た。
またも流れる微妙な空気、太郎達は気付かない。
用事を終えて戻るかと思いきや、響子さんは太郎達を挟んで、五代と並ぶように座り込んだ。
互いに無言のまま。
かすみさんの帰りを信じて待つ太郎に、響子さんは言う、「太郎君のママが羨ましい」と。
それを訊いた五代はムッとし、「僕だって管理人さんの事信じて待ってましたよ」と言う。
それを皮切りに始まる何時もの痴話喧嘩。(笑)
信じてない五代に響子さんは昨夜、自分と三鷹の行動を話した。
途中の2人のアップがとても見物。(笑)
漫画でも良い表情に感じたが、アニメの2人の表情も負けてない。
響子さんが振り向くタイミングも素晴しかったです。
五代に信じて貰おうと一生懸命話す響子さんは、幼い少女の様で可愛らしいv

このまま2人のラブコメで終りそうだったが、忘れちゃいけないかすみさんの存在。
1週間後の昨日に迎えに来る約束だったのに、今日が暮れかける今になっても現れない。
ママを心底信じていた太郎の目にも涙の膜が張り、五代と響子さんの胸に不安が渦巻く。
もしもこのまま迎えに来なかったら……?
不安が限界値を超えた太郎は母のポケベルに電話を入れる。
呼び出し中のまま、過ぎて行く時間。
耐えられず泣き出す太郎、幼い兄の不安が伝わり、赤ん坊の花子まで大泣き。
五代と響子さんが必死に宥めてるそこへ、何故か一刻館の2階からかすみさんが現れた。
実はかすみさん、昨夜の内に迎えに来てたんだけど、四谷の部屋での宴会に混じって、そのまま眠りこけてたんだそうな。
昨日は子供達と五代が響子さんの見合いの件で一刻館を留守がち、他住人達は宴会に明け暮れて連絡しなかった為に気付くのが遅れたと。
実に予想通りのオチである。(笑)

最後は目出度し目出度しでまた宴会。
五代の婆ちゃんに心配したか尋ねられ、素直に頷く太郎君。
「でも太郎君はお母さんを信じてたのよね!」と、五代へのあてつけでしつこく言う響子さん。

この後の孫と響子さんの痴話喧嘩を、訳知り顔で眺める婆ちゃんと他住人達は要らない気がした。
五代の「俺と管理人さんはただの住人と管理人の関係で…」って台詞も。
最早ただの住人と管理人の関係でない事は、2人ともに認めてる筈なんだからさ。
アニメは何が何でも「纏めよう」とするのが気に入らない。
それ以外の演出で悪いと感じたのは、今回無いですけど。

夜景を眺める響子さんの表情。
泣きながら三鷹に謝る響子さんの表情。
タクシーに乗って独り帰る響子さんの表情。(トンネル内のライトの演出も良かった)
振り返り五代を睨む響子さんの瞬間の表情。(笑)
今回は響子さんの表情が実に素晴しく描かれていた。
この回だけで響子さんのプロモーションビデオが作れそうです。
三鷹も格好良く描かれてたが、太郎は河南さんが描く方が可愛いかな。
今回の太郎君、何となくひねた表情に感じられた。
ちなみに演じてるのは、あにめぞんでの何でも屋、林原めぐみさんだが、相変わらず上手いね。
かすみさん役は小宮さん…ディーン期のランちゃんを演じてた人か!(懐かし~)

(個人的評価)脚本○ 演出○ 作画○ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さん。五代の婆ちゃんは次回に帰るんでしょーか?


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あにめぞん感想、ざっくばらん83

2013年09月08日 17時47分21秒 | 漫画&アニメ
祝!!東京五輪2020年開催決定!!!
…前日迄のマドリード優勢報道は一体何だったんだ?
今日は朝刊届くのが遅く、新聞社決定する迄刷るの待ってたんだろうなと。
問題多々有れど、今年1番の明るいニュースになりそうで喜ばしい。
といったところで前回の続きで御座います。


・第83回「追いかけてヨコハマ、響子さんが逃げる!?」脚本:小西川博 コンテ:小島多美子 演出:近藤英輔 作画監督:河南正昭

…響子さんに迫る陰謀の魔の手!しかし渦中の本人はその影にすら気付けず居た。
なんて表現だと響子さんには内緒で両家の見合いを企む三鷹と、響子さんの母親がとてつもなく悪役に感じてしまう。(笑)
しかし母親の立場からすれば、20代後半も過ぎて独身のままな娘を心配する気持ちは解るというもの。(あ、なんか耳が痛い)
そこへやって来て母親から見ればルックス良し資産持ち社交的な性格と、超優良物件な男が我が娘に結婚申し込んでいたら、そりゃあ当人を騙してでも見合いに引き出すだろう。
手段はアレだが娘を思う母の愛故。
片や響子さんの父親は相手がイケメンという事も有って気に喰わない。
こちらも父親の心情として良く解るもの。(笑)
ところでその頃三鷹のライバルである主人公は、響子さんのご両親から存在すら気に懸けて貰えず…哀れ。(涙)

さてこっからは今回のストーリー。
前回から1週間後、約束通りなら今日はかすみさんが、太郎と花子を迎えに来る日。
五代が花子を背中におぶり布団を干してたそこへ、彼のお婆ちゃんがめかしこんだ姿で現れた。
お婆ちゃんの言う事にゃ、今日は朝早くから同窓会へ出かける予定なんだと。
その為に上京したんだって、第81回で話してましたね、そういえば。
いやしかしちょっと待て、五代の婆ちゃんが一刻館に着いたのって、太郎と花子を預かる前だったよね?
それから約1週間も一刻館で過しつつ、時々キャバレーで遊んだりしてたんすか!
同窓会参加を名目にするなら、もうちっと遅くの上京でも良かったわな。
婆ちゃん経験者の割りに、子守ちっとも手伝ってくれんし。(笑)
アニメで登場させたはいいけど原作では出て来ない為に活躍のさせ方が解らず、だから今回早々に同窓会へ向わせカメラ外に出したんだろうなと。

五代の婆ちゃんが御友人の迎えの車で走り去ったあと、響子さんも出かける仕度を整え玄関に現れた。
見れば婆ちゃんに負けず劣らず(?)、美しく装った御姿。
まるで見合いにでも行くような…五代の不安は的中し、響子さんを迎えに三鷹の車が一刻館前で停まった。
自分の母親から「お父さんの誕生日を祝って、ホテルで家族水入らずの食事」と説明を受けていた響子さんは、虚を衝かれる。
…三鷹の奴……まさか響子さんを騙して…!?
気色ばむ五代だが、彼と違って三鷹は響子さんの母親からの覚えが目出度い。
妨害しようにも手立て無く(太郎と花子の面倒も見なくちゃいけないし)、2人を見送る五代だった。

一刻館他住人達の悪意無き囃しを聞き流すも、五代の心は鬱々と落ち込んで行く。
『響子さんに限ってそんな……けど響子さん、案外流され易いから……』
心配なら追っ駆けてけば良いと思うも、彼の性格だからしょうがないね。
だがそんな頼りない彼に代り、小さな騎士が響子さんの傍に付いていた。
実は太郎君が内緒で三鷹の車に入り込んでたんですね~。
よく気付かれずに車中に居られたな。(笑)

ホテルに到着した響子さんは、何時もニコニコ歯がキラキラ(流石)な三鷹の両親と初顔合せ。
してやったりな表情を浮かべる自分の母親に、さり気無く怖い顔して見せる響子さん。
片や響子さんの父親は(以下割愛)
それぞれの思惑を乗せ、いざ見合いの席へ…向おうとしたところで、響子さんの母親は娘の傍に小さな子供が居る事に気付いた。
途端、嫌な顔に変る響子さんの母親。
母親が「大事な見合いの席に連れて来るなんて、相手様に失礼じゃないの!」と文句を零すのを聞きながら、響子さんは五代に助けを呼ぶ言い訳が出来た事を密かに喜ぶ。
丁度同じ頃、一刻館では姿が見えなくなった太郎を五代が捜索していた。

五代が電話に出て話すシーン、ふと訪れた静寂の間が良い按配。
「太郎君を迎えに来て」、彼女が言外に匂わせた、『早く私を迎えに来て!』というメッセージに、五代は気付くのです。
響子さんは自分の意思でそこに居るわけでなく、一刻も早く逃げたいと思っている事に。
直ぐに出かける積りが他住人達は宴会の真っ最中。
こういう時こそお婆ちゃんが居れば助かるのに…!(いや助からないか?)
かすみさんは未だ子供達を迎えに来ず、五代は花子をおぶったまま、ホテルへ急いで迎えに行く。
ところがライバルも然る者、響子さんの安堵した様子から、五代がこちらへ向ってる事を察知し、彼女だけを庭に連れ出すのだった。
それに一歩遅れて五代が現場へ到着、面会した響子さんの母親は、清々した様子で太郎を彼に押し付けた。
その相向いには年配の夫婦が座っている、響子さんの母親が口にした謝罪の中で、五代は2人が三鷹の両親である事に気付き、今日設けられた会が見合いな事を覚る。
太郎の口から響子さんは三鷹と庭に出た事を知らされた五代は急いで後を追う。

しかし途中で彼の行く手を妨害する罠が!
なんと五代の婆ちゃんの同窓会も、このホテルで開かれていたのだ!!
話に邪魔だから排除したものと考えてたのに、ここでのトラップに利用するとは意外だった。(笑)
自分の孫を集まってる友人達に紹介すると、婆ちゃんに無理矢理引っ張られる五代。
年配の御婦人達にもみくちゃにされる五代。(笑)
実にアニメ的な演出だが笑わせて貰った。

その頃、響子さんは五代が迎えに来るのを今か今かと待ち焦がれていた。
だが彼女よりも三鷹の方が五代の姿を先に捉える。
彼は響子さんを素早く隠し、五代に相対して、「今夜は彼女を帰さない」と大胆に挑発。
そうはさせじといきり立つ五代だが、太郎と花子が池に落ちそうなのを助ける隙に、三鷹は響子さんを連れて、横浜の海が見える眺めの良いホテルレストランへと、ドライブに出かけた。
五代だけでなく、ちゃんと三鷹さんも彼らしくスマートに、子供達を助けてるのが良い。(笑)
一方五代は子供達を助けようとして、自分が池にぼちゃんと嵌りました…哀しい格差だ。

その後びしょ濡れのままホテル内を駆けずり回り(顰蹙)、車で走り去る響子さんと一瞬見詰め合ったものの、五代は結局響子さんと三鷹の行方を追うのを諦め、とぼとぼと一刻館に帰り着く。
夕刻を過ぎたのに、かすみさんは未だ、迎えに来ていなかった………信じて良いの?

夜の帳が下りる頃、響子さんは横浜の港を眺める席で、三鷹とグラスを合わせていた。(この場面、かつてのEDだった、ファンタジーを思い出させる)
三鷹が強引なのは何時もだが、今日の彼の態度は度が過ぎる、その事に怖ろしさを感じる響子さん。
響子さんと違って彼は他人の気持ちに敏感だから、彼女の心が五代寄りなのに気付いてしまってる。
気が付けば彼も30歳、普通に考えても焦る気持ちは良く解る、待たせ過ぎだよ響子さん。(笑)
「今夜は食事だけで終える積りは無い、このホテルに部屋を取っている」
三鷹の言葉に怯える響子さん。
だが彼は無理矢理抱く気は無い、響子さんが自分に心を向けるのを待つと言う。

「今夜が駄目なら、明日も部屋を取ります。
 明日も駄目なら、その次の日も…貴女の心が開くまで、僕は部屋を取り続けます。」
余程の金持ちでなければ吐けない台詞ですね。(笑)
真面目に言ってる本人には申し訳無いが、クサ過ぎて聞いた瞬間爆笑してしまった。
いよいよ土壇場に追い込まれてしまった響子さん。
次回、彼の情に絆され、朝帰りしてしまうのか!?
響子さんもそうだが、五代最大のピーンチ!!
そんな彼に止めを刺すよな婆ちゃんの酷い言葉。
「裕作ぅ~~~!!響子さんの事は諦めろぉ~~~!!!」って、それは肉親の言葉としてあんまりだ。
原作でも響子さんに「愛の重みが同じなら、金持ちの方を選べ」なんて進言したりもしたが、本音孫の恋路を誰よりも応援しているのが婆ちゃんである。
なのにこんな心無い台詞はぶつけないだろうと。
脚本家か演出家が知らんけど、言わせたのは大変不味かった。
ここまで婆ちゃんを出した意味が全く不明、何の手助けもしないなら出さんで欲しい。

作画は今回動画が粗かった。
アップは良いけど、引くとキャラの横顔が崩れてたり。(最初の玄関での響子さんとか)
花子と太郎の仕草は無茶苦茶可愛かったですが、特に花子の寝返りシーン。
子供らしい無邪気さがとても良く描けてたと思うが、シッカロールは肺に吸い込むと危険だぞ。(汗)

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画△ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん、タイトル読みは響子さんと何時ものメンバー。五代の婆ちゃんは一体何時まで一刻館に居るのでしょう?


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あにめぞん感想、ざっくばらん82

2013年09月04日 20時12分00秒 | 漫画&アニメ
一足早く「今年を表す漢字一文字」を予想してみる。
今年は――「猛」!!
色んな事が猛々しかった一年で終りそう、なんて先読みはさて置いて、前回レビューの続き。
漸くMXの再放送に追着いた!(しかし今週金曜また放送有るんだけど…)


・第82回「満点パパ! 五代くんの子育てストーリー」脚本:高屋敷英夫 コンテ・演出:茂木智里 作画監督:鈴木俊二

…結婚してもいないのに一男一女のパパになってしまった五代。
正に一難去ってまた一難、苦難が整理券持ってやって来る様な彼の人生。
取敢えず押し付けられた子供達を抱え、一刻館に戻って来た五代は、響子さんや他住人達に訳を話す。
相も変わらず四谷・朱美・一の瀬さんは真面目に取り合ってくれず、「隠し子じゃないのぉ?」なんて茶化すが、母性愛の強い響子さんは一目で子供達を気に入り、「ずっとここに居ても良いのよv」なんて優しい笑顔を見せるのだった。
……っておいおい。(汗)
不思議に思うんだが、響子さんって一人っ子なのに、小さい子供の面倒見るの上手過ぎる。
母性愛はルーミックヒロインの殆どが持ってる特質で、男性読者が強く憧れる要素にもなっている、が、現実的に響子さんの家族構成を考えると有得ない気がする。
漫画だから現実的に考える必要無いんですけどね。(笑)

話を先に進めましょう。
一刻館に居候を許して貰ったものの、それは一時的な措置である。
次の日キャバレーに出勤した五代は、上司の飯岡さんからかすみさんの住所を聴き出す。
その際他のキャバレー嬢から、彼女は懇意の客と逃げ出す常習者だとの噂を聞いた。
常習者…パパがいっぱい!?なんだか凄まじい人生である。
「幼い2人の子供を捨てて客と逃げるなんて、それでも母親か!?」
憤然とする五代は渡された地図を頼りに、かすみさんの家を探し出す。

演出の話になるけど、走る地下鉄の描写がリアルで良いと感じた。

既に男と逃げてる不安が大きかったが、意外にもかすみさんはまだ自宅に居た。
それも呑気にシャワーを浴びてる最中で、彼女から覗きと間違えられた五代は、お湯をかけられびしょ濡れになる。

「…部長さん…なすてこんな所に?」
「……取敢えずシャワー止めてくれませんか?」

(原作通りだが)ここの会話には笑った。(台詞違ってたら御免)

かすみさんが言う事にゃ(彼女の方言がまた良い)、今度の旅行中に元客の男を旦那にする積りらしい。
だからそれまで太郎と花子を1週間預かっていてくれ、と…勿論五代は「冗談じゃない!」と怒る。
2人がもめてるそこへ、太郎からのポケベルが鳴った。
「花子のむずかりを止めるには、どうしたら良いか?」との相談に、「立て抱っこして背中を優しく叩け」と答えるかすみさん。
思わずポカンとしてしまう五代だが、かすみさんに我が子を捨てる積りは無かった、居ない間も親子はポケベルで結ばれていたのだ。

…良い話だなぁ~~~???
ポケベル、この時代には、もう出てたんですね~。
てか母親が店を移るたび客と逃げる事に、子供が慣れてしまってるのがおかしい。
現実視線で見て不幸の筈が、キャラが逞しいお陰で、そう思えないという。(笑)

その後五代は家を飛び出したかすみさんを上半身裸のまま追ったものの取り逃がしてしまい、不本意ながら一刻館に戻って太郎と花子の面倒を見るのだった。

一方その頃ライバルの三鷹は両親に直接、明日菜お嬢様の他に好きな女が居る事を告白。
すると流石は三鷹の両親と言うべきか(笑)、信じられない軽さで両家揃っての見合いを受け入れる。
「こんな事なら早く響子さんの事を紹介するんだった!!」と拍子抜けする三鷹。(笑)

ちなみに三鷹の父親役は、三鷹役である神谷明さんが演じておられる。
つまり1人で2役演じてるわけだけど、三鷹は面堂等の二枚目声、三鷹父は毛利のおっちゃん等の三枚目声と、ちゃんと演じ分けておられる。
流石ベテラン声優と感心致します。

両親からゴーサインを得た三鷹は響子さんの母親と意気投合、両家揃ってのホテルでの見合いを企むのだった。
危うし響子さん!!――だが何も知らない響子さんは、呑気に子供達とお昼寝中だった。

「自分の置かれた立場解ってんのかね?」

ここでの朱美さんの台詞は寝ている子供達だけでなく、響子さんにもかかるように漫画では描かれており、おかしみを誘っている。
が、アニメで観ると、いまいちそのおかしみが伝わり難い。
夜に五代と響子さんが泣いてる花子をあやし、ふと2人見詰め合った場面で響子さんが「おもらし…」と呟くのも、漫画ではメチャクチャ爆笑出来たんですが、アニメではそこまでのインパクトは薄い。
漫画と違ってコマでは観せられないアニメの難しさだね。

しかし今回は原作2話分を使って、スムーズな流れに仕上がってた様に思う。
めぞんの場合やはり1回につき、原作2話を使用するのが、丁度良いんでしょうね。
ただ前回同様、話の中でのお婆ちゃんの存在理由に疑問。
本人が言う通りてっきり「経験者」である事を活かして、子守を手伝ってくれるのかと思いきや、花子が夜泣きしてるのにも構わず、ぐーすか寝てるんだもんな。(笑)

今回の作画は久方振りに鈴木俊二さんが担当。
この方の描く響子さんの腰つきは大変色っぽくて好きである。
ただこの回位から段々とリアル絵に傾いてくのがね…人によって好み分かれるだろうなと。

(個人的評価)脚本△ 演出△ 作画○ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さんで、タイトル読みは響子さん。もうこの頃には、この一刻館メンバーで固定となったようで。


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あにめぞん感想、ざっくばらん81

2013年09月02日 23時19分37秒 | 漫画&アニメ
TV東京で月~金曜の昼11:35~12:30に放送してた紀行番組、ヨーロッパ水風景の地上波放送が終了してしまった。
好きだったのに…ビデオに録画してまで観てたのに…。
BS放送の方は続けるとの事、今の時代、好きな番組は有料で観るのがデフォなのか?
地上波放送で観る番組、少なくなっちゃったな~。
それはさて置いてのあにめぞんレビュー、毎度前回の続きです。


・第81回「愛の執念!明日菜はやっぱり懲りない女」脚本:高屋敷英夫 コンテ・演出:鈴木行 作画監督:河南正昭

…前回レビューは八神が舞台を降りた事で主に字数を使いましたが、それ以外にも大した事件が有りました。
なんと響子さんがピヨピヨエプロンではなく、トマトエプロンを着用していたのです!
「それだけか?」って、いやいや、大した事件でしょう!!
第1回の放送からずぅ~っとずぅ~~っと、朝な昼なにピヨピヨエプロン着用していたヒロインが、前回に限りトマトエプロンを着用してらしたんですぜ?
ピヨピヨエプロンと言ったら、昔も今も響子さんのトレードマーク。
正に一心同体的シンボルなのです!
そんな重要なシンボルをさり気無く変更するなんて一体どの様な演出意図から!?と勘繰りたくなるものの、演出家orアニメーターの気紛れか何かだったんでしょうね~、多分。(笑)
ちなみに原作の響子さんは一貫してピヨピヨエプロン着用してました。
も一つちなみに言えば、あのピヨピヨマークは留美子先生自身のトレードマークでもある。(まだまだヒヨっ子の意味を篭めて?)
留美子先生の「響子さん(と五代)は自分自身」というコメントを知れば、エプロンフロント部の「ピヨピヨマーク」も意味深げに感じなくもない、なんちゃって。

こっからは今回分のレビュー。
まずタイトルに物申すけど、毎回毎回登場する度に、「懲りない女」と評される、明日菜お嬢様と八神が不憫。
八神は兎も角、明日菜お嬢様は「懲りない」わけでなく、単に鈍い女ってだけな気がする。
明日菜お嬢様やこずえちゃんの場合、天然なだけで悪気は無いんだよ、だから怖いって言う。(響子さんも或る意味そうだね)

で、久し振りの明日菜お嬢様ご登場回なのですが、何故か五代のお婆ちゃんまでが御登場。
一体何しに来はったんですか!?――ああ、東京で開かれる同窓会に参加する為!
そういえば原作56~57話位に、んなエピソードが在ったな~、アニメではスルーだったけど。
そんな古い話をここに来て今更蒸し返した割りに、同窓会行った件は結局アニメ化せず。
私の記憶が確かなら(あまり自信無い)この回に婆ちゃんは登場しない。
アニメで登場させたのは恐らく賑やかしの為だろう。
八神が舞台を降りてしまった今、ともすれば暗く重くなるドラマを、明るく盛上げられるのは婆ちゃんしか居ない!
そんなアニメスタッフの期待に推されてかもしれんが、明日菜お嬢様だけでも濃いのに婆ちゃんまでは要らなかった気がする。
てか今回三鷹さんの叔父や御両親に、明日菜お嬢様の御両親まで出て来るわで、最終回でもないのに人口密度高過ぎ、お婆ちゃんの出る幕は正直無かった。
大体孫が借金抱えてキャバレーで働かされてるのに、そのキャバレーで豪遊してる場合じゃないわな、多少は金を工面して助けてあげてくださいよ。(笑)
オレオレ詐欺の被害に遭うなんて事、この婆ちゃんに限って無さそうな。(笑)

無責任で愉快な人々に囲まれて、五代もすっかりキャバレー勤めが板についてまいりました。
福利厚生部長(その勤務内容はホステス嬢達の子供の世話係)に就任ですか、なんかもうそのままキャバレーに就職すれば良い気がして来ましたよ。(笑)
彼のこの環境適応能力にはちょっぴり憧れなくもない。
だが部長に昇進してやる気も昇進中の彼の前に、更なる女難の壁が立ち塞がる。
ホステス嬢の一人、かすみさんが、我が子である太郎と花子を五代に託し、客の男と夜逃げしてしまう。
なし崩しに一男一女のパパにされてしまった五代の明日は灰色か薔薇色か!?

そして三鷹さんはやっぱり明日菜お嬢様との縁を切れず。
前回「貴女とは結婚出来ない」と告白したものの、「貴女を嫌いなわけではない」とフォローしたのは余計だった。
傷付ける覚悟で行かないと、明日菜お嬢様みたいなタイプは、縁切り難しいのよね。(笑)
しかしそれはフェミニストを自認する三鷹さんには非常に困難な手段なのだった。
五代と三鷹、先に受難を乗り越えるのはどっち!?――という所で今回は続くとなる…おや?気付けば婆ちゃんの影が薄い。

今回は色んな話の繋ぎとなってまして、登場人物の数が多くゴチャゴチャな印象が持てました。
原作単行本で確認したら4話分くっ付けてるのね、そりゃあ詰め込みすぎだわ。
その割りにテンポが悪いのも良くない。
婆ちゃん出さずにメインになる話を絞って欲しかったなと。

作画は太郎と花子が無邪気で可愛かった。
子供を描くのが上手い人は尊敬してしまう。

(個人的評価)脚本× 演出× 作画△ …次回予告は五代、一の瀬さん、四谷さん、朱美さん――って五代の婆ちゃんまだ居るの!?タイトル読みは何時も通りに響子さんでした。


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