瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

あにめぞん感想、ざっくばらん47

2012年10月13日 15時36分24秒 | 漫画&アニメ
プロ野球もそろそろオフに入り、TV中継が無くなる季節。
今年のホークスはシーズン3位で、プレーオフも勝ち抜けられなそうだよ…。(勝ち抜けても次の日本ハムに当たって散るか、巨人に大敗しそう)(哀)
WBCが始まるとしても、暫くはMX局のプロ野球中継はお休み、したがってめぞん再放送が潰れず、予定通り週一で放送されるというわけです。
これから来年の春までは、レビュー溜めないよう、週一更新を目指します。
気合入れ直したところで前回の続き、あにめぞんもそろそろ折り返し地点です。


▲第47回「響子ハチャメチャ!酔いどれてプッツン」 脚本:小西川博 コンテ:吉永尚之 演出:向後知一 作画監督:高岡希一

…骨折回後半から急速に原作回帰してるような。
今回の脚本もほぼ原作通りの筋、大きく違うのは季節位かと。
原作では夏で、五代と坂本のバイト先は、ビヤガーデンだった。
それをアニメでは本放送時に実際の季節に合わせ、冬に居酒屋でのバイトに改変したのです。
この改変については納得できる。
当時アニメの大半はゴールデンタイムに放送されており、今よりずっと季節感を重視した番組作りを行ってたのですよ。
その典型が「サザエさん」で、現在でもリアル暦に合せ作ってるからこそ、あの番組は長寿なんだろうと。
日本人は季節感というものを凄く大事に守る性分なんですよ。(特に昔の人ほど)
初期あにめぞんは実際の季節にそぐわない事で、一般視聴者よりクレームが入り、それでCD(監督)やシリーズ構成が更迭される騒ぎに発展したのだから。
で、中期からは季節に合う話作りをするように変った。
ただその為に原作での回の順番が入れ替えられたり、話によっては飛ばされたりするようになった為、今度は原作ファンから「改変するな!!!」とのクレームが届くようになったという…ままなりませんなぁ。

…話を戻すと、今回は原作の主筋を変える事無く、スマートに改変してたと思う。
更に五代の世渡り下手な性格を、親友の坂本と対比させる事で、原作以上に浮き上がらせていた。
原作回のコミカルさは薄れ、五代の苦難に割と本気で同情してしまう。
響子さんが彼を放っとけないのにも充分納得させられたです。(笑)

「響子さんは何時から五代の事が好きだったのか?」――というのはめぞんファンの間での謎になっとりまして。
個人的には「坂の途中」で、五代のシルエットを亡き夫と見間違えた時には、既に惚れてたんじゃないかと考えてる。
それ以前は三鷹と同位置で、嫉妬したのは「自分を好きと言った男が、他の女の方を向くのは許せない」っつう、女の性から生ずる感情だったんじゃないでしょか。(所謂、女王蜂的な本能)

けど出会った時から響子さんは五代を放っとけずにいるんですよ。
「出来の悪い弟を持った気分」、「あなたは放っとけない」、「はっきりしないからナメられる」等、台詞から偶に覗けるそんな気持ち。
まるで「のび太さんは心配で独りにさせられない」と言って、彼との結婚を決めたしずかちゃんの様な。(笑)

原作通り一緒に来させるんではなく、響子さんの後で一刻館住人達を入店させたのも、良い演出に感じられた。
だって連れてきたらどうなるか、響子さん理解してる筈なのに。
アニメの場合、一拍遅れて来た事で、「響子さん、尾けられたんだな…」なぁんて、想像できてしまうじゃないですか。(笑)

その他、毎度細かいシーンですが、ビール缶のプルトップを上げるとこ、酔った響子さんがテーブル下でハイヒールを脱ぐ仕草、バン!とテーブルを強く叩いた衝撃でグラスや皿が揺らぐ描写等、リアリティ溢れてます。
カット繋ぎに挟まれる踏切りシーンは、中期において毎度の演出、安濃CDの強い拘りを感じられる。
踏切りの音って郷愁呼ぶせいか、個人的に趣味です。

しかし今回のMVPは、響子さん役を演じる島本さんである。
素晴しい熱演で、本当に泥酔してる様にしか聴こえなかった。(笑)
絵も酔っ払った響子さんだけは、頗る可愛く描かれてました。
それ以外のシーンについては…偶に響子さんより朱美さんのが美人に見えたり(汗)…今回の作監さんにとって響子さんは描き難いキャラなんだろうか?

居酒屋「のまずくわず(←なんてシニカルな店名)」の店主も良いキャラしてました。
親切でも不親切でもない、世間で見られる普通の親父って感じ。
響子さんが「はっきりしないからナメられる」と五代を詰る所で、「まったくだ」と同意の視線を送り奥に引っ込んでく描写が良い。(笑)
厨房に料理人が見当らないけど、店主自ら作って出す店ですか?
坂本と五代以外アルバイト雇ってないのかと思ったら、一瞬スーッと眼鏡が横切ってって笑った。(そういや店にうる星のメガネが客として居たな)
しかし一瞬だけで、後は殆ど気配感じなかったぞ。(笑)
結局五代はバイト代払って貰えずに、1日で解雇されたんだろうか?
てゆーか営業妨害で追い出してくださいよ、店主。(笑)

(個人的評価)脚本○ 演出○ 作画△ …作画までむら無く良かったら、▲(=佳作)でなく★(=傑作)にしてた。今回の予告ナレは一の瀬さんと五代君、タイトルコールは響子さんでした。



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