年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
たくさんのコメントを待ってます

JR鹿児島本線博多駅:「博多麺太」  しっかりとした技術と手軽な価格で大人気 博多で話題のうどん酒場

2015-01-23 23:52:39 | 九州・沖縄
P1230866.JPG

博多へと移動した夜は、仕事の仲間と会食
最近うどん酒場なるものが人気を集めていると言うので、その視察と勉強のために…
福岡に拠点を置くうどん店チェーン「ウエスト」も同様の業態を持っているようですが、このうどん酒場、うどん文化が根付いている福岡ならずともブームとなるのでしょうか?



P1230861.JPG
お邪魔したのは「博多麺太」
博多駅から歩いて5~10分ほどと飲食店が立ち並ぶエリアからはちょっと離れたトコロに、一昨年の11月末に開店されたお店でありまして…
夜の集客に苦しむうどん店がやむを得ず夜に居酒屋メニューを提供していると言った感じではなく、あくまでもうどん酒場としての業態を確立するべく造ったお店であることを窺い知ることが出来る外観であります


P1230872.JPG
念のためにと予約をしてお邪魔したのですがそれが大正解
ワタシたちがお邪魔した19:00過ぎには続々と近隣にお勤めのビジネスマンが訪れまして、あっという間に満席状態になるほどの人気店ですね
入店のとき扉を開けた瞬間から感じていたことなのですが。ココのスタッフはとっても元気よく笑顔に溢れていて、お客さまへの気配りもしっかりとしてるようです


P1230865.JPG
お刺身や焼鳥と言った商品は無く、ひと皿300円から500円ほどで提供できる簡単な商品がずらりと並んでいまして…
安いからと手を抜かれているわけではなく、安くても美味しく提供できる商品にこだわっているようで、ポテトサラダや卵焼きもキチンとお店で作られたものですね
博多うどんのトッピングとしては定番の丸天も炙られることでお酒のあてにもなりまして…


P1230867.JPG
そんな中で最も気になったのがコレ
メニューに「うどん刺身」と書かれていまして、うどんを刺身でいただくってどういうこと??? と不思議な気持ちで注文してみますと…
平たく幅広く切られたうどん麺を茹でた後、冷水で冷やしたあとわさび醤油でいただくといったモノなのですね
なるほどと簡単に思える商品ではありますが、うどん麺自体に自信があるからこそ提供できる商品でもあるんですよね


P1230871.JPG
そして、ズワイ蟹と菜の花の天ぷら
あー もう菜の花が食卓に並ぶような季節も目の前になったんだなぁ なんて思いながらいただいてみますと、そのサクッと揚がった天ぷらは、驚くほどに立派なモノでありまして… 専門店にも負けないであろう技術の高さを感じることが出来ます
天つゆもしっかりと出汁が効いたものでありまして… しょうがを加えたそのつゆで先のうどん刺身をいただいても美味しくいただけましたよ


P1230886.JPG
〆にいただいたうどんは中細の麺でありまして… 柔めに茹で上げられた博多うどんであります
サバ節が加えられて取られた出汁は香り豊かでありますし、麺との相性も良い感じでして…
添えられる天かすには海老の殻が塗されていますので、その香りとともにいただくうどんは最高ですね


業態としても時流に合ったモノでありますが、このお店人気があるまるのはしっかりとした商品力に裏付けされたものであるようですから、簡単にメニューを真似しただけではこれほどの繁盛は難しいことですね



【酒場 博多麺太】
福岡県福岡市博多区博多駅前4-24-2 鳴海屋参番館1F
092-409-6007

JR日豊本線幸崎駅:「関の漁場」  佐賀関漁港に直結したお店で、関サバ・関アジをいただきます

2015-01-23 22:31:39 | 九州・沖縄
P1230858.JPG

昨夜遅くまでの宴に眠たい目をこすりながら、今回の大分出張のメインイベントである佐賀関漁港へ向かうべく7:30にホテルを出発
佐賀関と言えば…
そう、あの関アジや関サバが揚がるところとして有名ですよね



P1230834.JPG
佐賀関で揚がるお魚はすべて一本釣り
そして、ストレスを取るために海面生簀で3日ほど休ませた後に、魚体に触ること無く面買いされ、活〆や神経抜きが施されることで鮮度を保ったまま出荷すると言うこだわりが、ブランドを育てているのですね


P1230848.JPG
さて、そんな視察を終えた後は、漁港の近くにある「関の漁場」ってお店で実食であります
漁港に面した場所にあるこのお店には、朝〆たばかりのお魚が運ばれるってことで鮮度に間違いが無いでしょうってことで…
漁連直営かと思うほどに飾り気が無いお店でありまして、1Fの出入り口にも暖簾が掛かっていますが、お店は2Fだけであるようですね


P1230849.JPG
店内もシンプルでありまして、カウンター6席と4名席が3つほど並べられた座敷があるだけ
漁師の奥さま? そんな雰囲気の年配女性ふたりと、いかにも職人さんって顔した男性がひとり
その年配女性の接客がとってもアットホームな感じを出していまして、何となく、漁師のお宅にお邪魔したような…


P1230853.JPG
昨日食べ損なった、大分名物の鶏天
どうしてココで? って気もしますが、折角大分へ来たのだから食べておかないと…
鶏の天ぷらは最近ではさほど珍しくなくなってきましたが、大分でいただくソレは、辛子酢醤油を付けていただくってところがご当地流なのです
ふっくらと揚がった天ぷらに染みた酢醤油でサッパリといただけますから、ついつい食べ過ぎてしまいようで、怖い商品でもあります


P1230859.JPG
そして目的の関アジと関サバ
それぞれの半身を盛り合わせたもので、コレを東京でいただいたら一体幾らになるのかと…
と言うよりも、こんな豪快に盛られた関サバはあり得ませんね
もちろん、その歯応えはしっかりとしていまして、脂がのった甘みが堪りませんね
お醤油は当然九州の甘みがあるものでして… その甘みがさらにお魚を美味しく引き立ててくれますね


P1230860.JPG
もちろん中骨や頭は骨せんべいに加工していただけまして…
これだけの太い骨をどうやったらこんなにパリパリに仕上げられるのかと不思議に思いますし、それに振られた塩加減がとってもほど良くて…
佐賀関の美味しさを骨の髄まで満喫した そんな感じです


少人数でも気軽にいただける定食メニューもありますから、カップルでのドライブついでに…
なんてお客さまもいらっしゃいましたね
ワタシもまた、いつかきっと…



【関の漁場】
大分県大分市佐賀関2016-4
097-575-0351