所用の合間でお昼をいただきます
室町にも歩いて5分ほどですし人形町へも同じくらいであることから、どっちへ向いて歩こうかと迷うところではありますが、あまり行くことのない人形町へと向かいます
同じようにお昼を求めて歩くビジネスパーソンの波に乗りながら歩いていますと、どこからか焼鳥の良い香りが漂って来まして…
その香りに引き寄せられるようにたどり着いたのは『おが和』なる焼鳥屋さんでありまして、まだ時計に針は12:00を指していないにも関わらず席待ちの列ができているではないですか
ここでいただくランチは間違いないだろうとの動物的な感が働き気がついたら列の後ろに並んでいました
先客が出入りする際に店内を覗きますと焼き場を囲むL字のカウンターがあるだけの小さなお店に見えましたので13:00までに戻れるかと心配ではあったのですが、2階にも席があったようで10分も待つことなくカウンター席へと案内していただくことができました
お昼に提供される商品は「やきとり重」だけでありますので、注文時にはご飯を大盛りにするか否かだけが聞かれるのでありますが…
後から入店されたお客さまが〝肉増し〟なんて注文をされていましたので、出来上がった商品を提供してくれようとした大将に変更を告げたところ嫌な顔ひとつせずに対応してくださいました
さて、そのやきとり重なのですが、お重の蓋が閉まらないほどに盛られた焼鳥はビックリするほどにふっくらと柔らかくて…
焼かれることによって身が締まってしまうはずなのですが、こちらでは何かの隠し技があるのでしょうかね
またそんなお肉のおいしさを引き立てているのが
甘めのタレでありまして、卓上に置かれる黒七味を振っていただきますと、タレの甘みと七味の辛みと風味が加わって一層おいしくいただけるのであります
添えられる鶏スープも熱々でおいしいものでありますし、サッパリとした香の物が良い箸休めになって、肉増しのお重も飽きることなくいただくことができました
焼き場を仕切るのは大将のご子息でして、注文の数は関係なくひたすら焼鳥を焼き続け、大将が注文に合わせてお重にご飯を装ると焼き上がった焼鳥を乗せる
さらには大将の奥さまとご子息の奥さまおふたりが配膳されるという2世代に渡る家族経営でありまして…
これから何十年もこの味が絶えることはなさそうですね
【焼鳥 小料理 おが和】
東京都中央区日本橋人形町3-11-2
03-3661-8711