年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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東京メトロ日比谷線築地駅:『多け乃』   築地場外にある魚定食屋さんでいただく まぐろぶつ切り定食

2018-06-27 17:42:08 | 関東
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おいしいお魚をいただくことにしようと築地へと出かけます
いつもならば観光の方で賑わう築地場外でありますが、今日は休市だということで比較的空いているようでありました



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場外であっても休市の日を店休日とするところが多いために選択肢は限られてしまうのでありますが、築地の中でも評判が良い『多け乃』にお邪魔させていただくことにいたします
店頭に発泡スチールのトロ箱が置かれていることから、まさかお休みなのか?と不安が過ぎりましたが冷蔵庫に掛けられた営業中の札を見つけてひと安心
暖簾をくぐり店内に入りますと壁一面に貼られた手書きのメニュー札が目に入りまして…
今ではお魚をお魚料理をメインとしたお店として知られていますが、その上部に整然と書き並べられたかつ丼やチャーハンなどのメニューから、その昔は普通の定食屋さんだったであろうことが伺えます


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いただいたのはお昼の定番であろうメニューから「まぐろぶつ切り定食」
それだけではつまらないと、もう一品お刺身をいただこうかと思うのですがあまりにもたくさんのメニュー札があることから選ぶことができず…
お店の方に相談したところ石鯛がお勧めだというのでそれをいただくことといたします
しっとりとしていて舌にまとわりつくようなきめ細やかなマグロは生でありましょうし、しっかりと身の弾力を感じる石鯛からは新鮮さを感じることができ、評判に違わないおいしさを堪能させていただきました


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そして…
お刺身をいただきながら壁面のメニューを眺めていて見つけた「穴子の天ぷら」を追加させていただきますと…
厨房の奥にいた大将の奥さまであろうおばあちゃんが鍋の前に立ち、天ぷらの衣液を油に垂らし温度の確認をし、衣液を潜らせた穴子を油に落とします
揚げあがった天ぷらはサクッとしていながらも身はほっくりとしていて…
まるごと一尾が揚げられていることからボリュームたっぷりでしたが、返しがおいしい天つゆの旨味とともにいただけました
そんな天ぷらをいただいていますと、後のお客さまが頼まれていた穴子の白焼きが提供されていまして…
そのおいしそうな姿を見て、次回はそれをいただこうと決めます



2階席が追い込みで使われるか否かはわかりませんが、1階席には6人掛けのテーブルが2卓と6人が掛けられるカウンターがあるだけの小さなお店でお客さまを迎えるのは、大将夫妻だと思われる70代のお二人と、その御子息兄弟であれろうと思われる男性が二人、さらにはその奥さまだと思われる女性が二人でありまして…
決して細やかな気遣いがされるなどと言ったことはありませんが、江戸っ子らしく気取ることのない親しみが感じられるお店でありました



【多け乃】
東京都中央区築地6-21-2
03-3541-8698