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防衛省・自衛隊がミサイル防衛網を強化の方針 鉄壁の防空体制を築けるのは日本だけだ

2014-06-29 05:47:19 | 報道/ニュース
6月23日にロイターが伝えたところでは、米国防総省は22日、北朝鮮の核・ミサイル開発に対抗するためにアラスカ州に追加配備する予定のある、「地上配備型迎撃ミサイル(GBI)」を、2008年の成功を最後に失敗が続いていた迎撃実験を実施し成功したと発表した。GBIはミニットマン型ICBMを改造した迎撃ミサイルで、射程が2000kmクラスと言われている。

一方、時事通信が21日に伝えたところでは、防衛省は北朝鮮などからの弾道ミサイル開発に対処するため、現在、射程1200km以上の海上発射型SM-3と、射程20~40kmのペトリオットPAC-3の2段階迎撃システムでは限界があるとして、新たに大気圏外から地上に向かって再突入してくる弾道ミサイルを高々度で撃ち落とす、米軍が2008年に配備を開始した射程が200kmクラスの「終末段階高々度地域防衛(THAAD)」ミサイルと、イージス艦に搭載し発射する射程1200km以上の「海上配備型迎撃ミサイル(SM-3)」の地上型導入に向けて研究開発を開始すると共に、米国と協議を開始した。
何故、日本は今になってTHAADミサイルとSM-3の地上発射型ミサイルの配備を始めようとしているのだろうか?

その理由は中国や韓国が500km以上の巡航ミサイルや1000km以上の長射程の弾道ミサイルや弾道ミサイル型対艦ミサイルを開発や配備していることに対抗するためである。また、地上配備型のPAC-3の能力ミサイル迎撃能力だけでは日本国土の防空は事実上不可能であり、現在開発が進んでいる射程数十kmの03式中SAMの改良型や、THHADミサイル、そしてSM-3の地上発射型ミサイルが不可欠であるからだ。

確かに、イージス艦に搭載し発射できるSM-3は改良も進み、将来的にはICBMの迎撃も可能になるミサイルやそれを支えるレーダー等の探知通信システムも出来る予定ではあるが、移動できる艦船とはいえ、イージス艦の内部は約290人もの乗員が必要であり、かつ他の兵器や居住スペース等も押し込まれているので、SM-3ミサイルの搭載数や予備ミサイルの搭載にも限界がある。
また、イージス艦は非常に高価な艦船であり、対艦ミサイルや砲爆撃、機雷、魚雷攻撃などへの対処も考慮しなければならず、整備の面や費用対効果の面でより運用しやすい地上配備型のSM-3を求める声は次第に高くなっている。
米国は欧州のミサイル防衛の一環として、ルーマニアに日米が共同開発したSM-3ブロックIIAの地上配備型ミサイルを2015年に配備する計画である。

一方、GBIミサイルはSM-3やTHHADミサイルに比べて信頼性が低く、固定基地運用であるので扱いにくい欠点がある。日本などの運用には適さないと言えよう。

防衛省のミサイル防衛の強化策であるTHAADミサイルとSM-3の地上発射型ミサイルの配備が探知レーダーの向上や通信システムの向上と共に、各地域に、それぞれ100基、200基の数量が配備されれば、日本のミサイル防衛力も飛躍的に向上し、世界に先駆けて鉄壁の防空体制を築けるだろう。
日本の防衛力強化のためにも、一日も早く実現して頂きたい。

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北朝鮮が300mmKN-09ロケット砲の射撃実験は、韓国向けの南北統一への強力な圧力と中国に対する反撃能力の誇示だ

6月27日、小野寺防衛大臣は記者会見で、26日夕方5時頃、北朝鮮が元山付近より日本海に向けて短距離ロケット3発を発射したという報道について把握しており、日々様々な情報収集や警戒監視にあたっているが、日本の安全保障には問題はないと公表した。
また、7月1日には日朝の政府間協議が北京で開催されることには影響はないとの見解を示した。

これに関しては、27日のmsn産経ニュースが報じたところでは、北朝鮮の朝鮮中央通信が同日、金正恩第1書記が「新たに開発された戦術誘導弾」の試験発射を視察したと報じており、韓国国防省ではこれが26日に発射された短距離ロケットに関する報道であり、その射程は190km程度であったとしている。

射程が190kmもあることなどから、この短距離ロケットは、北朝鮮が開発に力を入れてきた「300mmKN-09ロケット砲」と見られ、このロケットはGPS精密誘導も可能なものであると言われている。
何故、今、このような発射を行ったのであろうか?

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