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防衛省が導入を進めるティルト・ローター機ではMV-22以外に有力な機種はない

2014-10-28 00:00:52 | 報道/ニュース
10月24日に江渡聡徳防衛大臣が記者会見にて、防衛省が導入を進めるティルト・ローター機について以下のような発言をした。
『あくまでもこのティルト・ローター機の取得にあたりましては、公平で公正な入札をきちんとしなければいけないという観点がございます。それ故に提案書を提出していただいて、その中身について、今現在評価を行っているところでございまして、確かにいろいろ所要が変わっているかもしれませんけれども、MV-22とこのAW609、AW609の方が提案書を出してくれば、そのことも踏まえてわが省として、しっかりと評価を行うという形になろうかというふうに我々は考えておりました。ただ、現段階においては、この提案書を提出していただいているのはMV-22のみであるということであります。』

しかし、ティルト・ローター機の取得について質問した記者には大変申し訳ないが、江渡大臣はAW609が正式に提案書を出してくるとは到底思ってもいないし、提案書を出したとしても採用の見込みはない。
それは何故か?

それは、MV-22以外で軍事用に使用できるティルト・ローター機は取得出来ないからだ。
また、それ以上に、MV-22は日本でライセンス生産して、より完成度の高い機体にすることが求められているからだ。
この2点を絶対に勘違いしてはならないのだ。
ちなみに、AW609はベル社がMV-22の開発経験を基にした民間仕様のティルト・ローター機であるが、MV-22が全備重量24トンに対して、AW609は7.62トン、ペイロードがMV-22が9トンに対してAW609は2.5トン、MV-22の定員が完全装備の兵士24名に対して、AW609は6~9名。AW609は軍用機としての非常に荒い使い方をする想定されていない。

そもそも、ティルト・ローター機の特長は、固定翼機とヘリの合いの子の性能を持ち、ヘリよりも高速で移動、かつ、航続距離も長く、空母や強襲揚陸艦などにも発着が簡単に可能な点である。
既に日米合同の島嶼防衛奪還訓練でもMV-22は日本のひゅうが型DDHに発着し、格納庫に収納する実地訓練まで実施している。
また、10月26日に百里基地で開催された航空観閲式でも、安倍首相はMV-22を視察している。

更に、どのように贔屓目に見ても、島嶼防衛などで日米が共同作戦を行う以上、どうしても共同の装備体系が必要不可欠である。MV-22の最大巡航速度は毎時443 km、大型ヘリのCH-47では毎時240kmと、お話にもならない大きな速度差があるからだ。

以上の理由から、防衛省が導入を進めるティルト・ローター機ではMV-22以外に有力な機種はない。
今後の日本政府や防衛省・自衛隊の動向に注目していきたい。

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小渕前経済産業相と宮沢経済産業相のスキャンダルは当然だ!!

10月23日にロイターが伝えたところでは、21日に就任した宮沢洋一経済産業相が、経済産業省の所管対象である東京電力の株式600株を保有していることが23日、明らかになった。ロイターの取材に対し、宮沢経産相の事務所担当者が明らかにした。
エネルギー政策を所管する宮沢経産相と、東電の株主の立場は利害が相反するがい然性が高く、同社株の保有を継続するかどうか、宮沢経産相の対応が注目される。

10月20日夜にFNNが伝えたところでは、安倍首相は、政治とカネをめぐる問題で、経済産業相を辞任した小渕優子氏の後任に、自民党の宮沢洋一政調会長代理を、法相を辞任した松島 みどり氏の後任に、上川陽子元少子化担当相を、それぞれ起用することを決めた。

その後、宮沢氏には側近が風俗店に入店していたなど、スキャンダルの嵐である。
何故か?

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