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米無人ロケットの打ち上げ失敗は初歩的で基礎的な失敗が原因だ

2014-10-31 05:48:23 | 報道/ニュース
10月29日にロイターが伝えたところでは、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ民間の無人ロケット「アンタレス」が28日、米バージニア州ワロップス島の飛行施設で、打ち上げ直後に爆発した。現在のところ爆発の原因は不明。けが人は出ていない。

爆発したのはオービタル・サイエンシズが開発し、打ち上げたロケット。2222GMT(日本時間29日午前7時22分)に打ち上げられたが数秒後に爆発し、炎に包まれ地面に落下した。
ISSへの物資輸送を米航空宇宙局(NASA)が民間に委託して以来、打ち上げに失敗したのはこれが初めて。アンタレスロケットは、これまで4度の打ち上げに成功していた。
ホワイトハウスによると、オバマ大統領にも打ち上げ失敗が報告された。

同ロケットは、2トン超の科学実験器材や食料を積んだシグナス補給機を搭載。ロケットの打ち上げは、打ち上げ軌道下の規制水域にボートが侵入したことから1日延期されていた。
オービタル社は、スペース・シャトル退役後、ISSに物資を運ぶロケットの製造を請け負う2社のうちの一つ。今回は、NASAとの契約のもとに行われた3度目の飛行だった。
ISSには米欧とロシアのクルー6人が滞在しているが、ロシアの物資補給機が29日に到着する予定であるため、物資不足がすぐに起きることはないという。

筆者がこの事故を29日のNHKニュースで視聴し、その後分析した結果、民間の無人ロケット「アンタレス」は発射点火時の速度から遅く、最初の1~2秒の時点で加速が不足していた。

ロケットは、航空機の離陸時の加速と同様に発射時の初速度と加速が最も重要である。
この時点で速度が不足すれば、墜落・落下してしまう。
ロシアのロケットは、旧ソ連時代の事故や失敗から蓮のような形状をしているのは、素材がスチール製であるだけではなく、確実に打ち上げに必要な初速を出すためでもある。
また、ロケットは飛行機と違って、一旦発射すれば、「出戻り」は出来ない。
失敗すれば、最悪の場合、「大惨事」になりかねない。
中国では、村一つが吹き飛んだ事故も発生した実例がある。

今回事故を起こした民間の無人ロケット「アンタレス」は、噴射エンジンのトラブルか、燃料系統のトラブルであろう。
日本のロケット打ち上げや宇宙輸送機HTVにとっても今回の事故は大いに教訓とすべきであろう。
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