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米露両国の外相がサウジアラビアで会談を行いました。
これだけで停戦など、有り得ません!!
何故ならば、ウクライナ抜きで、たとえ停戦や和平に向けた動きを米露で合意したとしても、侵略された当事者であるウクライナ抜きでは、ウクライナが反発し、ロシアが更なる攻撃や窮地に立たされるだけですから。
2月19日22時30分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「「ロシアの偽情報に取り込まれている」 ゼレンスキー大統領、トランプ米政権を痛烈批判」の題で「ウクライナ侵略」の特集・連載項目にて、次のように伝えました。
『(前略)
ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ウクライナ戦争の早期終結を訴えるトランプ米大統領について「ロシアの偽情報に取り込まれている」などと批判した。トランプ氏がウクライナ支援の対価として5千億ドル(約76兆円)相当のレアアース(希土類)権益の譲渡を求めていることに関しても「国を売ることはできない」とし、容認できないとの立場を示した。
首都キーウ(キエフ)で開いた記者会見の発言をロイター通信などが伝えた。過去にない厳しい発言で、ロシア寄りの姿勢を示すトランプ米政権への不満を鮮明にした。
ゼレンスキー氏はトランプ氏が18日に「ゼレンスキー氏の支持率は4%だ」と発言したことについて「事実と異なる」とし、トランプ氏はロシア発の情報をうのみにすべきではないと指摘した。直近の世論調査でゼレンスキー氏の支持率は57%とする結果が出ていた。
(中略)
ゼレンスキー氏は18日にも、ウクライナ抜きでロシアとの外相級協議を開いたとしてトランプ政権を非難していた。
19日にはケロッグ米特使(ウクライナ・ロシア担当)がキーウを訪問した。3日間の滞在中にゼレンスキー氏と会談する予定で、両国の見解相違の緩和につながるかが焦点となる。(小野田雄一)』
このゼレンスキー大統領の発言に対して、ボリズ・ジョンソン元英首相は同日、自身のXで次のように見解を述べました。
『(機械翻訳)
私たちヨーロッパ人はいつになったらドナルド・トランプに対する憤りをやめて、この戦争を終わらせるために彼を支援し始めるのだろうか?
もちろん、ウクライナが戦争を始めたわけではない。アメリカが真珠湾で日本を攻撃したと言ってもいいだろう。
もちろん、暴力的な侵略を受けている国が選挙を行うべきではない。英国では1935年から1945年まで総選挙は行われなかった。
もちろんゼレンスキー氏の支持率は4%ではない。実際はトランプ氏とほぼ同じだ。
トランプ氏の発言は歴史的に正確であるべきというのではなく、ヨーロッパの人々に衝撃を与えて行動を起こさせることが目的だ。
特に米国は、主にベルギーにあるロシアの凍結資産3000億ドルを目にすることができる。これは、ウクライナへの支払いや米国への支援に対する補償に使用できる、また使用すべき現金である。
なぜヨーロッパはプーチン大統領の現金の凍結解除を阻止しているのか?
米国はベルギー、フランス、その他の国が阻止していると考えている。それは不合理だ。我々は真剣に、そして迅速に行動する必要がある。』
ロシアの凍結資産をまだまだある訳で、財政難を理由にウクライナ支援を増やさないのは言い訳にもなりません。
また、欧州は兵器生産のみならず、工業、製造業等の力が冷戦終結後衰えており、その再建も前途多難です。
一方、ウクライナは1000km超の攻撃能力を取得し、ロシア領内の奥深くの基地や工業施設等を爆撃・攻撃し、その猛威はロシアの首都モスクワやその周辺、第二の都市サンクトペテルブルグですらも容赦無い「実績」を作り続けているのです。
そうなれば、米露間の合意などを無視すらして、戦争経済で疲弊の坂を転げ落ちているロシアをウクライナは更に追い詰めるでしょう。
【時局直言】ロシアによるウクライナ侵略が簡単に停戦は無理
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2月19日現在、ウクライナを侵略したロシアの損害
出典:ウクライナ国防省 X
既にロシア軍は86万人余りの死者を出しています。
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