AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

ふと思ったこと

2007年03月07日 | 日本語教育
昨年度、ケニアの学生の日本語教育を担当していました。

ミャンマーの学生もいたのですが、日本語を勉強し始めて4か月を過ぎた頃でしょうか、歴史の話になりました。

そのケニアの学生のおじいさんがミャンマーへ行ったことがあるというのです。
みんなでびっくりして話の先を促すと、次のような話でした。

おじいさんがミャンマーへ行ったのは、第二次世界大戦の時のこと。
当時ケニアは大英帝国の植民地で、そこから派遣された兵隊としてミャンマーで日本と戦った

一般に、日本は中近東、アフリカ諸国とは戦争をしたことがなく、「手が汚れていない」といいますが、東南アジアで、日本と戦った人は確実にいるようです。

知らないことがまだまだあるなあと思いました。

最近、首相や閣僚が従軍慰安婦の問題について発言をしていますが、知らないことを先入観で話さない方がいいと思いますよ。
それよりも、この時代を研究している研究者に、大学院生に、国内外の機関にもっともっと研究費をつぎ込んで、事実を記録するための作業に本腰を入れてはどうでしょうか。

生きている方が残っているうちにしておかなければならない作業だと思いますが。
生きている方がいなくなってしまったら、どんな内容でも「書かれた記録=真実」になってしまいます。

もう時間的な限界に来ていると思います。
まだまだ分かっていないことは多いんですよ。
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2 コメント

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Unknown ()
2007-03-13 15:00:24
とにかく慰安婦問題については、小林よしのり著「戦争論2」の「総括・従軍慰安婦」を読んでみてほしい。
あらゆる関連本の中で一番良い。
この問題の全容も把握できる。
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ありがとうございます (管理人)
2007-03-13 16:08:47
あさん、コメントありがとうございます。
そうですね、時間を作って読んでみます。
とにかく、いろんなものを読んで、知ることから始めなければというのが僕の基本的な考え方なんです。

でも、小林よしのりさんのはちょっと苦手です。論調がどうこうというのではなくて、絵やコマワリという漫画自体が苦手なんですよね。昔から。

『ゴーマニズム宣言』なんかも、読んでましたけど。
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