AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

公開講座 2日目

2009年06月27日 | 日本語教育
「外国人児童生徒支援と日本語教育」というタイトルでの公開講座、全2回の今日は2回目でした。

こういう公開講座が難しいのは、おいでになる方の予備知識。
ゼロの人を想定すればいいのか、確実な問題意識を持っておいでの方を想定すればいいのか、今回はそこを絞っていなかったので、1回目の準備が大変でした。
第二言語習得の理論的なお話をして、相互の抱えている現状、問題点などを共有し合う時間を持ったのでした。

で、今日は2回目。
日本語で授業を受けている子供の気持ちを知ろうということで、韓国語の授業を体験しました。
韓国の小学校で使用されいている教科書のコピーを配って、それを読んで、単語を発音させて、質問をして、という形の授業。
参加してくださった皆さん、繰り返して発話するというのが、内容理解とは全く離れていることを実感して下さったと思います。
日本語教育で通常やっているスタイルでの授業も経験していただきました。その場だけかもしれませんが、自分のやっている活動が何なのかが分かる、という状況で、意味が分かって発話するという経験もしていただき、子供たちがどんな気持ちで、教室に座っているのか、また、どういった授業であれば分かりやすいのか、考えていただく手掛かりになったのではないかと思います。

「やさしい日本語」の話から、教科書リライトの体験に移り、参加者相互にどんなものを作ったのかを見ました。

土曜親子日本語教室やリソースルームも見ていただきました。

ボランティアの学生さんはちょっとビックリしたかもしれません。
でも、普段の活動を見ていただくのがいいと思ったので、特にいませんでした。今日は院生セミナーに行って、教室にはいない大学院生には話していたんですけどね。

 次回、このような講座を担当するときは、うける方の予備知識がこちら側で把握しやすいような条件をあげておきたいと思いました。

 基本的な話が多いわけでもなく、実践的な話が多いわけでもなく、理論的な話が多いわけでもなく、経験的な話が多いわけでもなく、どっちつかずの総花的なものになってしまいました。

 皆さんからいただいた感想をもとに、よりよい講座になるように研鑽をつみたいと思っています。

どうもありがとうございました。
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