AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

悩みはつきないのだ

2005年09月29日 | 日本語教育
 月曜日から授業が始まります。ふたを開けないと、何人の学生が受講するのかわからないし、受講する学生の日本語能力は最低ラインは一応わかってはいるものの、日本語という授業と言うだけで、その学習背景も、知っている語彙も、関心のあることも、バラバラなんですよねえ。ま、語学の授業というのはみんな同じか。

 前期は与えられた資料を以下に早く消化していくかという作業が中心でしたが、今回は、資料を以下に早く探し出すか、入手するかに重点を置いてみようと思っているのです。で、そのための準備をしています。

 前期の授業を通して驚いたのは、調べ物の宿題を出してみたら、調べてきた学生はみんな、インターネットを利用していたということです。本を当たるということをした学生は、いなかったんです。

 前にも書きましたが、辞書や雑誌、新聞をめくって資料を集めるのは、知識や考え方の幅を広げるいいチャンスなんですよね。知りたいことだけの情報を集めるのは、効率という見方では確かにいいことなんですが、どうして勉強するのか、どうして研究するのかという学問の本質という見方からすると、いいこととは言い切れないような気がします。

 知識にも、考え方にも有る程度の幅があって、アソビの部分も必要だと思うんですけどね。

 今日は午后が会議でつぶれますから、午前中が勝負ですな。
 全体の流れは決まったんですが、一つ一つの授業ネタで悩んでいます。あんまり精密に組み立てておいても、どんな学生が来るかで組み直しということも十分ありますからねえ。
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