あれに似てる。あれ。ああ。。。

さて。

はるどんは、気配を消すのがうまいです。

自室に閉じこもっているときも、物音ひとつさせず、

買い物や仕事から帰ってきたお父ちゃんは、リビングで数時間本を読んでいたりしても、はるどんがいるのに気づかない、ということがざら。

先日、

お父ちゃんは揉んでほしくて、寝室のドアをあけ放って転がっていたのですが、

はるどんは、そのドアの前を、気配を消し、素早く、通り過ぎていったのです。お父ちゃんの視界には何も入らず、お母ちゃんが、「何かが横切ったような気がした」というコメントを寄せるくらいの感じで。

別の日、

お父ちゃんがリビングでオンライン授業の準備をしていると、キッチンで何か音がしました。

キッチンの方をじーっと凝視するのですが、何も動かず、何もにおわず、「気のせいか」と思ってパソコンに目を移すと、キッチンの方からやはり何かの音がします。

もう一度、キッチンの方を見るのですが、やはり、気配も音もありません。

しばらくしてはるどんが、コーヒーを注いだまぐを持って出てきました。

とにかくあの女、気配を消すのがうまい。こっちが気配を伺っているのを知ってか知らずか、動きが読めない。

てなことを、お母ちゃんと話していて、何かに似ているという話に。

失礼じゃがな、お前、あれに似てる。

視界を横切る黒い影。

え？と思って、家具の隙間を見るけど、何も動かない。

目を離すと、かさかさっと音を立てる。見ると、何もいない。

あれだよ、あれ。あの、気配の消し方、音の立て方、その「間」の取り方が非常に似ているのだ。

失礼じゃがな。