AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

認識を改めました

2008年04月02日 | 日本語教育
愛知県は企業で働いている外国籍の方の人口も多く、それに伴う家族の生活があり、外国籍児童が多いわけです。
で、愛知教育大学は、過去3年間、現代GPを頂いてこの外国籍児童の就学に必要な教材の開発を進めてきておりました。今年度からは、政策的課題という予算を3年間頂くことになり、外国籍児童に対する教材の実地検証と改良を進めることになっています。

ということで、今日は協力していただく学校にご挨拶に伺いました。昨年まで担当していらっしゃった先生や研究代表になっていらっしゃる先生とご一緒しての訪問で、ほかにも研究を助けてくださる方、院生さんもご一緒しました。

端的にいって、まあ、私が一番事情に暗いわけです。

構内の案内にすべてポルトガル語が添え書きされているのを見たとき、頭でわかってはいても、やはり実地に見て心に響くものがありました。

外国籍児童の就学は、義務教育ではないというところに大きな問題がありますが、これは別のところで義務教育化を求める活動が進められています。

今回、協力をお願いした学校では、一学年の過半数を外国籍の児童が占めているという小学校です。学級運営がどうなっているのか、一度拝見したいと考えていますが、極端にいえば、日本語が通じない児童がクラスの半分いるというわけです。

そんな中で、学校はどう行動していくのか、現場の教員の皆さんのご負担ばかり増えるというのは、健全ではありません。せめて、大学がそういった現場の声を集約的に調査、検討して、有用な教材などを作っていけたら、というのがこれからの3年の課題になるわけです。

まだ私自身がその仕事の内容を完全に把握してはいませんが、今回、学校をおたずねし、現場の先生のお話を聞くことで、地域から寄せられている期待の大きさと、外国籍児童はもちろん、ほかの日本語を母語としている児童たち、両者を本当に真剣に考えていらっしゃるのを実感しました。

こうしてその渦中にいることになりましたが、意を尽くして、励みたいと思います。
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1 コメント

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お世話になります (terra)
2008-04-05 13:43:31
保見団地は20年近く前から
多くの外国籍の方が住んでいらっしゃるのでは。
私は知立団地には昨年までずっといましたが、
自分が子どもの頃とくらべると、
なんとなく別の場所のような気がします。

知立東小には私の友人が何人も勤務しております。
行かれることがあったらよろしくお願いします。
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