AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

年々増える。どうしたものか。

2016年03月21日 | 日本語教育
4月からの授業準備をしていての愚痴。

留学生に日本語を教える実習の授業があるんですが、

授業の1回目に話す内容が年々増加の一途をたどっており、

自分が口うるさくなったのだろうかと考え直しています。


これまでは、教案指導も、黙っていても授業に対する不安もあり、2度も3度も指導を受けに来て、教材も「こんなのを作ってみました」と見せてくれたり、

この部分を説明する方法はこんな感じでいいでしょうか、

と実演してくれたり、

本を見ていたらこう書いてあったんですが、納得できないこともあって・・・・

とか、そんな学生さんのほうが多かったんですが、


どうも、そういう学生さんは減っているようで、

1年生のときから口酸っぱく「言語を教えるというのは、翻訳を教えるんじゃない」とか、「日本人だから日本語が教えられるわけじゃない」ということを話して、

繰り返し作業をさせてきているのに、

実習の間際になってようやくメモを片手に相談に来るという学生がいて、どうしたものかと。


教え方がうまいとか、へたとか、そういうことを評価しているのではなくて、誰にでもできる準備段階と、誰にでもできる授業中の自分の発する言葉への配慮といったところを注目しているんですが、

実習を担当している学生さんたちは、授業の巧拙に注意がいくみたい。うまかったとか、下手だったとか、そういう部分は確かに重要だけど、あとからついてくるもんだからなあ。


授業のときに配布するものに書き込むことが増えていく一方で、たくさん書けば伝わるというわけでもないことはよくわかっているので、以前のように、

「嘘を教えたら単位は取れないぜ」

程度で済まないだろうかと何度も文章を読み返しています。


とはいえ、授業準備は楽しい。

書類書くことに比べるとかなり。
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