AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

格差と分断に目を向ける機会に

2020年03月23日 | 日本語教育
新コロナウィルスの影響で、中国にマスクを送る人たちの温かさ、思いやりを見ることもできた一方で、日本に広がり始めると、マスクの買い占め転売といった、日本人の嫌なところをまざまざと見せつけられ、

学校の一斉休校で、女性にどれだけ社会が負担をかけているのかが見え、

外国人の入境を拒むことで技能実習生頼みの産業が動かなくなって、

内定取り消しの学生が生まれ、非常勤で働いている学校の先生方を始め収入源が閉ざされた人がいて、

在宅ワークのために残業代がなく収入と支出のバランスが取れなくなって困る人もいて、

公園で遊んでいる子供たちはお年寄りに邪険に扱われ、

お年寄りの生活が予想以上にアグレッシブであったこともわかり、

これまで見えなかったものが吹き出してきた。

これが、私たちの社会の弱点な訳だ。

政治家も官僚も、これはチャンスだ。

これを克服することができれば、日本は少々では揺るがない。

世代の分断、社会の格差をいかに防ぎ、補うか。

企業はどうやって非常勤を含めた雇用関係の方の生命を守るだけの賃金を渡せるか。

批判するだけでなく、次を見ていかなければ。

外国人の権利を守れない社会は、早々に破綻する。

もう日本では、日本人だけの労働力では維持できないんだからさ。

外国人を招く、女性の社会進出を促すのなら、安心して働ける環境を。

年配の方達は、私たちの若い頃は、と言わない。比較すること自体意味がない。そんなことまでするのか、と言わない。若い世代は、今の年配の方が享受しているような生活はできないのはわかっているんだから。

納税する人間を増やさないとね、年金は減るよ。支えられなくなるぜ、医療費も。

気持ちよくみんなが働けるように。

引きこもりの人たちが引きこもった原因となった今の社会を作ったのは、年金をもらっている人たちの作った社会だ。

少しずつ、普通の暮らしができるようにして行きたい。

僕だって、もういまの社会を作った責任を負う年齢になってる。少しでも良くして身を引きたいと思う。

今がチャンスだ。社会の脆弱な部分をみんなが共有できる時だからね。

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