AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

日本語教育ができること、それも教員養成大学で

2017年12月02日 | 日本語教育
今日参加した心理学会のシンポジウムは、

とても刺激に満ちたもので、

ぜひ学生さんにも聞かせたいと思う内容が盛り沢山。

家に帰って、資料のメモを整理して、

また改めて記事にします。


だけど、考えさせられたことを2つ。

1つ目は日本語教育の視点から。

犯罪に巻き込まれたり、被疑者になった外国人のための通訳候補者は、

61言語 3909人。

平成26年に裁判所で判決を受けた外国人は、58360人。

このうち、通訳がついたのは4%にあたる2378人。

日本で話されている言語というのは、約150。

通訳がついても、その人の母語じゃないことも。


通訳がつかないまま、裁判が終わった外国人が全体の96%なんて。

やさしい日本語が活用できないか、という話も触れられました。

母語以外であれば、次にわかるのは日本語という外国人のほうが多いのよね。英語でコミュニケーション取れない外国人の方が多いということは知っておくべきこと。



2つ目は子ども。

子供が、社会的に自分より権威があると思っている人からの聞き取りでは、

やってないことも、相手に迎合しようとして

話を作り出してしまうことがあるということ。

今日は、実際の実験動画を見せていただいて、

考えさせられました。




私が養成に関わっている学生さんたちは、

この二重の問題がある子どもたちから、問題が生じたら話を聞かなきゃいけない。


話の聞き方の本も出されているというし、警察庁では事情聴取マニュアルを無料でダウンロードできるようにしているというので、またご報告します。


知らないことがあまりにも多い。

次に授業を受ける学生さんたちには、この情報は伝えられる。

でも、今年受けた学生さんには伝えられない。

もっと勉強しなくちゃ。

もっと、勉強したいな。

意味のないことはさっさと辞めたい。




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