AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

ミャンマーとケニア

2006年02月17日 | どーでもいいこと
 先日、学生と「日本語で」雑談していたときのことです。
 ケニアの学生が、「私の父は、ミャンマーにいたことがあります。」といって、みんなを驚かせました。
 よくよく話を聞いてみると、それは第二次世界大戦の時のこと。
 当時は、ケニアはイギリス領。そこから植民地の兵隊としてミャンマーへ進駐して日本と戦っていたそうです。そんな話を聞いていて、ふと思ったのは、交通機関の発展した今と、第二次世界大戦の時と、果たして、世界は小さくなったのだろうかということでした。今、ケニアからミャンマーへ旅行しようとしたら、おそらく、大変な手続きが必要になるのではないでしょうか。もちろん、ケニアの学生のご家族は旅行でミャンマーへ行ったわけではありませんが、あのころの方が、国と国の間にある障壁が低かったように思えました。
 あと10日でこのクラスのメンバーともお別れです。
 全員そろう機会は、修了式28日の午前までで、それからはもう二度とないと思います。教員側も、今は徳島大学というくくりがあって徳島にいますが、今期担当した教員は徳島以外の出身者ばかりです。学生の方も、ケニア、マレーシア、中国の内モンゴル、ミャンマー、フランス、といった国ですから、本当に日本を離れたらもう二度と一緒に過ごすことはなさそうです。
 留学生教育をしていると、それも、この6か月の短いコースを担当していると、「一期一会」という言葉が身にしみます。

 徳島大学へ来て教鞭を執った第1期生は、もう徳島大学には一人もいません。4人が国へ帰り、一人は他大学で勉強を続けています。2期生は七人が帰国、一人がもうすぐ帰国、一人は勉強を続けています。帰国してしまった彼らに会う機会もこれからあるのかどうか。

 日本での留学生活が実りある物になるといいですね。
 次の世代が、「父は日本で勉強したことがあります」って、私たちの子どもたちに話して聞かせることができると楽しいと思いました。
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