AWA@TELL まいにち

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アジア共同体論

2017年10月02日 | 日本語教育
今日は、下関市にある東亜大学へお邪魔し、

ワンアジア財団の寄附講座の、アジア共同体論で、お話しさせていただきました。

博士課程の時にご指導いただいた崔吉城先生主催のプログラムで、学生さんだけでなく、地域の方も御出でになるという90分。

自分の先生の前で喋るのはやはり緊張します。

日本語と国語

というテーマをいただいていたのですが、

植民地での国語教育の研究は、恥ずかしいのですが、愛教大へ移ってから、ほとんど時間が割けず、

10年前の水準で時間が止まっています。

先生にせっかくいただいたお題なので、

当時の教員と、今の教員という視点で、

自分が教える子供の実態をどう認識しているのか、という話をさせていただきました。

母語としての教材と、日母語としての教材ですから、単純な教科書比較はあまり意味がありません。

でも、自分が教える子供がどういう背景の子供かを考えた教材や、配布物の作成を当時の先生方がなさっていたことは事実です。

そんな話をしておりました。

私の発表に対し、大学院で一緒に学んだ山田さんがコメントをしてくださいました。

言語権の話でしたが、

今の日本で母語を学ぶ権利は主張されても、日本語を学ぶ権利はあまり主張されていない、

当時の朝鮮半島では、朝鮮語の学習の権利は注目されているが、日本語を学ぶ権利はどうだったのか、という問題提起で、考えさせられました。

先生の研究室で、打ち合わせを兼ねて色々議論したのが、院生時代を思い出してとても懐かしかったのです。


1つショックだったのは、帰りに山田さんとおしゃべりしていて、山田さんが五十歳以上になったら使える割引の話をしてくださったこと。

自分ももう直ぐ50かと、なんか辛い気持ちに。さっきまで、二十五歳くらいの院生の気分だったのに。



それはさておき、いい時間をいただけました。

ありがとうございました。

上田崇仁
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