AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

6月になって

2008年06月01日 | どーでもいいこと
いろいろ忙しくしております。
先週の初め、小学校と中学校にご挨拶に伺いまして、水曜日には、大学院生の勉強会に出席、M1のみなさんの関心を持っているテーマについて、お話を聞かせていただきました。
その後、地域の教育委員会や小中学校の先生方と、外国人児童生徒支援の問題についての協議会に参加しました。
で、それが終わってから、教科書のリライトとその検証についての打ち合わせが続きました。

金曜日は、4年生の担当している教壇実習が、6月いっぱい、教育実習で実施できないということで、TAの大学院生と僕とで代講をすることになっているところの教案の検討会がありました。

1年生向けの日本語教育学入門では、シラバスやニーズ分析などの話をほんのさわりの部分だけお話してみました。ほんのさわりだけ話しておきながら、こんな学習者には、どんな到達目標を置けばいいでしょうか、という課題を出して、授業中、みんなでにぎやかに話をしておりました。愛知教育大学で初めて担当する1年生ですが、勘のいい学生が多くて、今までの動詞の分類や、「ている」の意味の違い、「~たほうがいいです」の適切な会話例など、なかなかいい答えが出てきます。正解が一つではないということへの戸惑いはまだあるかもしれませんが、友達と日本語について話を重ねている様子を見せてもらって、こちらも楽しくなります。

概して、にぎやかにしゃべっている学生たちの方が、いろんなアイデアが出るようです。一人で静かに考えている学生さんはあまり筆が進みません。もちろん、それぞれの学生さんのスタイルがありますから、一概には言えません。
毎回、同じメンバーで話をするよりも、いろんな人と話をしたら、きっと面白い発見があると思うのですが、どうでしょう。ま、僕もそういうのはちと苦手ですが。

夜間の大学院の授業では、ようやく、朝鮮で使用されていた全6期分の「国語」教科書をざっと見終わることができました。
来週から、各院生が担当の巻を決めて、現代的な視点での分析を行います。言い換えれば、シラバスリスト作成です。その結果を持って、全6期分の「国語」の教科書の違いを見ていきたいと考えています。留学生が多い授業なので、歴史的仮名遣いは、ちょっと大変そうです。

で、昨日、土曜日は、科研の研究会があって下関に行きました。
植民地朝鮮で上映された映画の観賞会と、当時の絵葉書についての発表でした。絵葉書の発表は非常に面白かったです。コメントを言わせていただいて、その中では、教科書の挿絵との違いについてコメントしました。つまり、教科書にある挿絵は、「こうあるべし」という理想、教育のためのものが多いのに対し、絵葉書に取られた題材は好奇心を掻き立てるものが多いという点です。また、大学院の授業で、写真集を見比べた話も取り上げ、数多くの撮影された写真は、その時期によって、また選び方によって、使われ方が全く違うという話もしました。

愛知教育大学に転出してから初めてお目にかかる先生方も多く、ご挨拶する時間もあって、うれしかったです。

何より、博士課程時に机を並べていた崔錫栄さんに会えたことや、僕が愛知教育大学でまだ学部生だったころ、教員研修留学生として愛知教育大学にいらっしゃった李永松さんに会えたことは格別なのです。李先生、今、下関にある韓国教育院の院長をなさっています。

世界は広いようで結構狭いというか、私の関心の持ちようが、広いようで実は狭いことの表れかも、と思ったり。

そんなこんなで、先週1週間を過ごしました。

もう6月です。

教育実習に行く皆さん、がんばってくださいね。




そうそう。

今度の土曜日は、日本語教育学会の地区研究集会ですよ。
南山大学で開催されます。
転勤そうそう、司会です。

関心のある皆さん、ぜひおいでください。

質問者がいないと、司会が質問しなくちゃならないのです

だから、皆さん、ぜひおいでください。そして、質問をよろしく。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ご挨拶に | トップ | 久しぶりに »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

どーでもいいこと」カテゴリの最新記事