AWA@TELL まいにち

南山大学で、日本語教育に携わる人材の養成を行っています。ホームページも是非ご覧ください。

さて、どうしようか。

2017年11月24日 | 日本語教育
日本語初級の授業で、毎日日記を日本語で書かせています。

書ける内容なんて、語彙も文型も少ないのですから、決まりきったものになりますが、それでも毎日日本語を書く、ということを大切に考えての宿題です。



ただ、1か月が過ぎて、非常に気になることがあります。

この授業は、私の指導力のなさが原因ですが、来日1か月目の学習者と来日1年1か月の学習者と、来日2年1か月の学習者が混在しているというクラスです。


たかだか週2時間の授業なので、定着するものも定着しないということで、レベルを上げるテストをしても、乗り越えられないままに来ています。なんとかしたいんですが、週2時間の壁は意外と厚くて高い。


それはそれとして、それらの日記、気になることがあって、「さて、どうしようか」と思案中。


日記を書かせるのは久しぶりで、特に、今のクラスの学生に書かせるのは初めてのこと。



日本人が全く登場しないんですよ。


ご飯を食べに行った、夜友達と散歩をした、買い物に行った、という話はいつもそのクラスにいる同国の学習者とのこと。

たまに出てくる日本人は指導教員なので、別にしてしまうと、全然日本人が出てこない。



つまり、

日本人とのかかわりが全くない。ということなんです。

指導教員と英語で話していたら、彼らは日本語を使う場面がないという状況で、そりゃ、学習動機が維持できるわけもなく、どうしたものか、と。


紅葉狩りに行った話も、回転ずしに行った話も、週末遠出して買い物した話も、日本人の影はない。


チューターさん、いると思うんだけど、何してるんだろう?

若干、年配の留学生なので、若い留学生や日本人学生が声をかけにくいというのはあるんだろうなあとは思うのですが、

これほど日本人の名前が出てこない日記を見るのも久しぶりで。


地域との交流活動にもっと出るように促せばいいのかもしれないけど、僕自身が、その週2回の授業でしか彼らとはかかわっていないわけで、

いろいろ思い悩むわけです。



そんな心配もあって、日本語の授業のスタート時には自己紹介して日本人の知り合いを増やすという活動を入れたんだけど、あまり効果を発揮していない様子。


使わなきゃ伸びないし、使う必要なければ勉強もいらないよなー。


ちょっとね、戸惑いながらも、いろいろ検討中。
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