小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

根岸のころの九鬼周造

2016年06月29日 | まち歩き
      『いきの構造』で知られる哲学者九鬼周造は、東京の芝あたりで生まれ育ったものと思い込んでいた。(松岡正剛の何かで読んだ)最近、未読であった九鬼の随筆集(岩波文庫)を読み、年少の頃根岸で暮らしていたとある。最初に「根岸」、最後に「岡倉覚三氏の思い出」を配した随筆集。なんと、菅野昭正による編纂であったとは迂闊、もっと早く読むべきだった。 さて、この二つの . . . 本文を読む