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久しぶりに読んだ佐和隆光の本@『経済学への道』

 

 佐和隆光は、80年代に、一般向けの経済書がベストセラーになりましたよね。僕も岩波新書の『経済学とは何だろうか』を当時読みました。

 5月3日の横浜に行く新幹線の中でこの『経済学への道』を読みました。(何で横浜かはこち)この本、佐和の自伝ですね。経済学研究者としての歩みなんですが、同時に、戦後民主主義の時代を生きた(佐和は1942年生れ)一人の日本人のあゆみでもあります。

 大学教育における、歴史、倫理、哲学などのいわゆるリベラルアーツの軽視が、知の衰退をもたらすという指摘は、思わず、膝を打った次第です。

 佐和が経済学を志した訳は、小学生の時の同級生の、「欠食児童」の実体験とのこと。そう言えば、小生の母親も、「欠食」ではなかったけど、コメの弁当ではなく、イモの弁当しか持ってこれず、それが恥ずかしくて、弁当箱の蓋で、弁当の中身を隠して食べていたとよく言ってなあ。

 経済学の目的は、昔も今も「みんなが豊かになること」ですよね。「自分が金儲けをすること」ではなくて。

 

 

 

 

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