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石牟礼道子は、いかにして石牟礼道子になったか?

   母親の見舞のため帰省する際に、新幹線の中で読みました。副題に「石牟礼道子自伝」とありますが、生まれて水俣病に出会うまでの「半生記」ですね。    水俣病と出会ってからの後半の彼女の人生は、「自伝」なんか書かなくとも、彼女の作品自体が、「ザ・自伝」ですよね。作品をして人生を語らしめよです。    昭和初年の当時の天草・八代地域の、山の生き物や海の生き物と . . . 本文を読む
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誠実に現場労働に向き合う@『ごみ収集と言う仕事』(藤井誠一郎)

     著者の藤井誠一郎さんは、「地方自治」などを研究する大学の准教授です。その気鋭の研究者が、新宿区のごみ収集業務を9ケ月間に渡り実体験した記録です。    今、「公共トイレの清掃作業員」を主人公にした映画が、ロングランを続けてますが、このごみ収集と言う仕事も、誰もが必要不可欠な仕事と頭ではわかってるけど、新卒の学生に人気の職業では、ないよね。(公務員の入 . . . 本文を読む
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村木厚子元厚労次官『公務員という仕事』を読む

     BOOK-OFFで110円で買いました。村木さんの本は11年前に『あきらめない』を読み、このブロクにも記事をアップしました(これです)。村木厚子ってどんな人?と思う方は、ググるとすぐに出てきます。    今回読んだ『公務員という仕事』は、2020年刊行で、内容は公務員志望の学生や若手公務員にむけた、村木さんの体験に基づく、前向きな希望あふれるメッセー . . . 本文を読む
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GW中に読んだ本③『末期がんでも元気です』(ひるなま)

   三冊目は、本と言うか漫画ですが、『末期がんでも元気です』。この本はタイトル通りに、プロの漫画家が、38歳で末期の大腸がんとなった自身の経験を漫画にしたものです。小生、たまたまYOU TUBEで見て、その「おもしろさ」と「リアル」さに引き込まれ、直ちに書籍を取り寄せた次第。   この作品の秀逸な点は ①内容はシリアスなんですが、漫画として面白い。たぶん作者自身が楽し . . . 本文を読む
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GW中に読んだ本② 『歴史の屑拾い』(藤原辰史)

   GW中に読んだ本2冊目は、藤原辰史の『歴史の屑拾い』です。著者の藤原さんは、京大人文科学研究所の先生で1976年生まれ(まだ40代、若い)。専門は「食と農の現代史」とのこと。    この本は、某雑誌に2年に渡って連載したエッセイをまとめたものですが、当然ながら氏の学問の根っこにあるものを、エッセイの形で著したものです。なによりこの書名が、この本の内容を物語っています . . . 本文を読む
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GW中に読んだ本① 『わかりあえないことから』(平田オリザ)

     早いものでもう5月です。月日が過ぎるのを早く感じるじるのは、5歳児のチコちゃんに言わせると「歳を取ると、日々感動がなくなるから」だそうです。まあ、あながち突飛な指摘ではないなと思います。    それでも、この年齢になっても、本を読むと新鮮が感動に出会うことが少なくありません。今年のGWで読んだ本①は、『わかりあえないことから』平田オリザ著です。BOO . . . 本文を読む
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世の理不尽を柔らかいタッチで @『自分で名付ける』松田青子

    確か岩波の「世界」だったか「図書」だったかの、誰かの文章で紹介されていて、興味を持って早速AMAZONで取り寄せた次第。小生の病院の定期受診の際の待ち時間で一気に読みました。    結婚、妊娠、出産、育児などを巡って、ご本人が体験した様々な理不尽なジェンダーギャップを、ソフトな語り口で、しかし本質をズバリつく読みやすいエッセイです。     . . . 本文を読む
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そういう読み方もあったのか @ 『多読術』松岡正剛

   多読家としてもしられる松岡正剛氏に「本を読むとは?、どのように読むか?」について、インタヴュー形式でまとめた本です。  先日、BOOK-OFFで110円で買って来ました。小生、松岡正剛の本は、60余年生きてきて初めて読みましたです。    さすがに松岡セイゴオともなると、なるほどそいう読み方もあるのかという事がちりばめられています。「読み方」と言ってもテク . . . 本文を読む
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『社長って何だ!』 @ 丹羽宇一郎

   研修会に向かう電車の中で読んだ本です。小生、いわゆる「ビジネス本」は読みません。だって大抵は「昔の武勇伝」だったり、単なる「ハウツー本」だったりしませんか。でも20年くらい前、丹羽宇一郎の『人は仕事で磨かれる』を読んだことがあります。    なんで読んだかと言うと、丹羽氏は大手商社の伊藤忠の社長ですが、名古屋大学の学生時代は、全学連委員長をしていたという経歴だからで . . . 本文を読む
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『わたしが人生について語るなら』@ 加島祥造

     先日のこのブログで加島祥造の名前を出したけど(これです)、実は小生、その著作を1冊も読んでいないわけです。かの『求めない』も、読んだことないです。    さすがにそれでは、ツラの皮が厚すぎると反省、表紙の帯の横顔に魅かれて、AMAZONで取り寄せた次第。早速、某旧国立病院の受診時に、待ち時間を使って読みました。2つの検査と診察の計3つの待ち時間、〆て . . . 本文を読む
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坂本義和『人間と国家(下)』を読む

   坂本義和の岩波新書『人間と国家』を、先日の(上)に続き、(下)を読みました。第10章、第11章が「東大紛争」なのですが、筆者は、かの加藤一郎らとともに教員として紛争打開に向けて粉骨砕身した方であり、リアルな内容に引き込まれました。と同時に、伝聞情報や推測が、非常に多かったですねえ。岩波新書で、そんなのでいいのかな~と率直に思いました。    思いましたが、「あとがき . . . 本文を読む
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坂本義和 『人間と国家(上)』を読む

   坂本義和の岩波新書『人間と国家』(上下)を読んでいます。とりあえず上巻を読み終わりましたので感想を。    本の副題に「ある政治学徒の回想」とあるように、誕生から東大紛争前までが書かれているのですが、まさに「回想」で、坂本義和の(勝手に呼び捨てにしてすいません)備忘メモのような本です。    なので、大変読みやすいですが、内容もサラサラと流れていきます . . . 本文を読む
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ロバート・ハリスの自伝 @『エグザイルス 放浪者たち』

   平日の昼にFMで放送されている「Otona no Radio Alexandria」。そのDJをしているロバート・ハリスさんの自伝です。たぶんハリスさん初の本だとおもいます。1997年出版で、かなりのベストセラーになったようです。    小生、“この手”の本を読んだのは20数年ぶりですね。以前読んだこの手の本ってのは、御多分にもれずで、村上春 . . . 本文を読む
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古い奴だとお思いでしょうが、毎月読んでます。

     6月に「定年後退職」した時、心に決めたことがありました。通常の読書とともに、「毎月一冊、雑誌を端から端まで読む」ということです。    その雑誌を何にするかは最初から想定していたものがありました。岩波の『世界』です。7月に年間購読を申し込み、大体毎月8日ごろに郵送で届きます。広告は除き、最初のページから、目次通りの順番で、最後の「読者談話室」「編集後記」まで、大体300 . . . 本文を読む
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鶴見俊輔のインタビュー形式の “自伝” @『期待と回想 上下』

   『鶴見俊輔座談 全10巻』(晶文社)が、1996年1月から刊行され、毎月1巻配本され、同年10月で全10巻が完結しました。当時、小生も、懇意にしている本屋さんに申し込み、毎月次の巻が来るのを楽しみにしていました。    で、その座談シリーズの「補完」のためか、「販促」のためなのか分かりませんが、翌1997年に、この『期待と回想』の上下2巻が同じ出版社から出されました . . . 本文を読む
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