秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

阿佐集落は平家屋敷

2006年09月03日 | Weblog
祖谷大枝名に落ち延びた平国盛主従は阿佐名に移り屋敷を構え阿佐氏を姓とした
平家屋敷は前方が明るく開けた平坦地で南は阿佐谷に臨んで急斜面、北、東は高く
険しい山を控えた天然の要塞となっている。

祖谷の人々は昔お屋敷のご主人を「おやかた様」と呼び道で出会ったときなど
邪魔にならないように脇によけ土の上に座って挨拶したようだ。

いまの平家屋敷は文久二年(1862)に再建されたもので東祖谷の文化財に指定されている。寄棟造、茅葺きで桁八間半、梁行五間半、下手に一間半に三間半の庇がついている。
間取りは一般民家と異なり中廊下が中央梁通りにあり前後に分割され、奥が生活の場所となり前は役所目的に使用されていたようである。
正面中央に大玄関があり正客の出入り口、下屋敷、上屋敷と続き右に上段の間があり当時の格式を示している。
阿佐家八屋敷のうち、現存しているのはこの平家屋敷と西祖谷の徳膳屋敷のみのようである。(祖谷の語りべ)から抜粋
コメント (4)
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