秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷初秋風景

2008年09月11日 | Weblog
テラオの兄さんぐらいになると自然体で生きることは難でもないことの
ようだが、それにしても欲の無さには驚くのである。

若いときに一旦都会に出て就職もして安定した生活をしていたのだが
故郷祖谷の同窓会に帰った折、M先生に東祖谷で一番賢いのは今井
の人達かもしれない、過疎を先取りして早くに街に出て行ったからと
云われて、はっとしたそうである。

そうだ!自分は故郷の加害者なのかもしれない、過疎の加害者として
生きるよりも、いま故郷に帰ってせめて加害者になるのだけは止めようと
決心して、祖谷に帰ってきたそうである。

それから十数年の年月が過ぎたが、一人で村おこしのような真似事から
始めて、紆余曲折の毎日を経ながら、今日の活彩祖谷村にまで育て上げた
のは一途に私心が無いからであり、自身が楽しみながら焦らずに柿が熟す
のをしわしわ(ゆっくり)と舵取りしたからであろう。
そのあいだ(今も)フリーターの仕事で生計を立てているのであるが
祖谷でフリーターと云われて、はて?と思われるが何のことは無い諸々の
雑用なのだが、生活費に無頓着なのか、欲が無いようで、明日の飯が
食べればいいと飄々と生きている。

コメント (2)
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