半夏生ひさしく主は帰り来ず
久保東の集落を歩いて茅葺き民家の住人が帰っているだろうかと
訪ねてきたが今年もいまだに見えない
徐々に荒れてゆく茅葺きを眺めるのは寂しくもあり、哀れである。
4,5年前には夏に時々よく帰ってきた茅葺き民家の住人がここ3年ほど
前から見えなくなり、去年も、いまごろ訪ね来たことがある。
徳島市内に居られるようであるが、体調でも悪くされたのであろうか
近くの老婦は年々寂しくなったと述懐していた。
取って返して久保集落をいつものようにぶらぶらしていると老婦人が畑に出ていた
なにか植えているようなので、聞くとナスの苗を植えている
「ちょっと遅いがのう、植えといてみようかのう、花ぐらいは咲くじゃろう、あはは、、」
と笑顔で云っていた。
茄子の花咲けよ愛しむ老婦かな


久保東の集落を歩いて茅葺き民家の住人が帰っているだろうかと
訪ねてきたが今年もいまだに見えない
徐々に荒れてゆく茅葺きを眺めるのは寂しくもあり、哀れである。
4,5年前には夏に時々よく帰ってきた茅葺き民家の住人がここ3年ほど
前から見えなくなり、去年も、いまごろ訪ね来たことがある。
徳島市内に居られるようであるが、体調でも悪くされたのであろうか
近くの老婦は年々寂しくなったと述懐していた。
取って返して久保集落をいつものようにぶらぶらしていると老婦人が畑に出ていた
なにか植えているようなので、聞くとナスの苗を植えている
「ちょっと遅いがのう、植えといてみようかのう、花ぐらいは咲くじゃろう、あはは、、」
と笑顔で云っていた。
茄子の花咲けよ愛しむ老婦かな


