秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷夏点描

2010年07月23日 | Weblog
朝涼のひと影絶えて久しけり






阿佐集落の廃家


廃家前庭には縁下に家族の履物がきちんと並んでいたのが印象的であった
何時かは帰ってくるのであろうか。






久保集落東の廃家


昨年まで上の家に住んでいた農婦だが、訪ねた時は元気であったのに、突然亡くなられ
この家も住む人が無くなった、もう日除け蓑姿も見られない。






久保集落東の廃家 大きな立派な構えなのだが、数年前にお会いして話した事があるが
中年の男性で気さくに話しずきであった。一人住まいだったが、近所の方の話では
体調が優れず、施設に入られたらしい、もう、住むことは無いだろうとのことであった。


廃家の庭には草花が咲き乱れていた、しずかである。






九鬼上部の廃家1 もう、何年も廃家の状態である、何時来ても物悲しい風景だ。
どのような事情で家を捨てたのか、何れは朽ち果てるのであろうか。







九鬼上部の廃家2 ここ最近家を出られたのか、といっても夏草が生えてない、
手入れが行き届いているので、もしかして時々帰られているのだろうか。
傷んでない立派なお家である、春に訪ねた時は閉まっていたが、直ぐ近くにある
数本の桜が綺麗であったと記憶している。
これだけ手入れされていると、夏でも涼しく感じられるものだ。

夏館通い来るひと訪ねたし






九鬼上部の廃家3 一人暮らしのおばあさんが住んでいた、5年前に庭の片隅に
風通しの良い部屋を造りたいというので、hideさんと敬四郎さんが建前をしている
のに出くわした。素人大工の二人には風通しの良い部屋はもってこいの仕事である。

なぜ二人に頼んだかおばあさんに聞こうとしたが、この日は逢えずじまいになった
今度訪ねたときには、住み心地を聞いてみようと思っていたがその機会は無くて
5年が過ぎた先日、やっと訪ねたがおばあさんは居なくて空き家になっていた。

5年の月日はお年寄りには長すぎた、もう聞くことは叶わぬであろう。

古き日に箱庭もどき部屋建てり 



屋根にへばりついたhideさんと敬四郎さん