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2012年09月10日 | Weblog





NAGANO NIPPO  ニュース


中ア山頂に高山植物を 中部森林管理局が復元へマット設置
更新:2012-9-13 6:01
 
中部森林管理局木曽森林環境保全ふれあいセンター(木曽郡木曽町)は12日、中央アルプスの乗越浄土から伊那前岳、木曽駒ケ岳の計18カ所で高山植物の復元作業をした。参加した一般のボランティアを含む計35人が、登山者の踏み歩きと雨や雪などによって荒廃した斜面に表土の流失を防ぎ、高山植物が成長しやすいマットを敷き詰めた。

 作業は2005年から始まった。今年で8回目。地元や静岡、愛知両県からの参加者が、1巻き5メートル、重さ3キロのヤシ繊維で出来た植生マットを駒ケ岳ロープウェイの千畳敷駅から担いで現場へ上がった。

 今年は初めて木曽駒ケ岳(標高2956メートル)山頂でも作業を行った。頂から5メートルほど下の荒地にマットを広げてピンや石で固定。県の特別許可を得て10日に現地で採取したイワツメグサなどの種をまいた。

 中ア西駒一帯は、登山道近くに自生する高山植物が減少している。2004年には現地踏査する一方、信州大学の協力で衛星写真を使った荒廃地の分析を行い、植生復元の計画を立てた。これまでに1630平方メートル分のマットを敷き、アオノツガザクラやチングルマ、ヒナガリヤスなどの植物が根付いている。

 駒ケ根市中沢から初参加した蟹沢康さん(44)は、「マットに植物が根付くとうれしい。再び見に来るのが楽しみ」と言いながら作業に汗した。

 同センターの木内重明自然再生指導官は「高山植物は一度根付いても冬場の凍(し)み上がりで枯れる場合があり、増減を繰り返しながらコロニーを形成する。これまでの作業は成果を上げている」と話していた。