秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(お彼岸なカマと長靴・キンチョール)

2012年09月26日 | Weblog
ブログの主様から、メールが届いた。『祖谷入りするから
二日間はエッセイをアップできません』
とのご連絡。
で チト焦って本日のおしゃべりとなりました。

写真は、プチ登山でも、杉の間伐現場でもありません。あしからず。

早い話しが、この道は、
《お墓》
に続く 山道でございます。
都会の皆様には、絶対の絶対にピンとこないでしょうが、
祖谷には、整備された共同墓地は、ありません~
集落ごとに墓地が、固まってあります。
しかも、集落の上に位置する場所が多く、周りはほとんどが、杉、杉、杉、ときどき松の木
今でこそ、農道がついて、車で楽に行けますが、昔は歩いて墓地まで行っていました。
1キロ~3キロは、歩いていました。
高齢化になって、過疎になって、今では集落の墓地の中の半分が、掘り起こされ、代々墓になり
自宅の敷地に、集められています。祖谷山を、車で走っていると、あちらこちらの家の横に
豪華なお墓が建っているのを見かけますね。ほとんどが、代々墓です。
そんな訳で、お彼岸の一人プチ登山?
袋の中には、お供え。お水。お線香。

そして…
キンチョール~!
右手には…
鎌…
両足には…
長靴…

お墓に到着
スギシバの洗礼…
※写メはありません。バチが当たる気がして、躊躇しました。
最近のワタシ 慎重に歩いております。

お墓といっても、50年以上、軽ーく超えているご先祖様もあり、今だにご先祖様を拝んでいるのか、石を拝んでいるのか?解らなくなっております。

墓石と墓石の隙間は、スギシバ
周りは、伸びすぎたハナシバで太陽が届かないで、暗い…不気味…
何かの視線を感じて、チラッと前を見ると、
《お地蔵様》
※写メはやっぱり、撮れません。リアルなお顔だから。

杉の切れ端をホーキ代わりにして、お掃除をする。
周りは、やたらと掘り起こされたお墓が目立ち、積まれた石が、剥き出しになっている。
※骨…残ってるかも…?
薄暗ーい 墓地
ワタシが、1番恐ろしいのは、白バイとパトカーだけど、今1番怖いのは、
《蜂》
会話の出来ない 蜂。
「真面目に生きているから、お願いだから刺さないで~!」
なんて、通じない。
《蜂》は問答無用に、襲ってくる。

無事に一つ目のお墓参りを済ませ、次のお墓のある場所に、下りる。
一つ目の場所には、お参りするお墓が8つ。
二つ目の場所は、集落の中腹の場所。
お参りするお墓は14こくらい

次に三つめの 場所。
ヴヴヴ星人の、お家の敷地。
主人 両親 じいやん おじやん 従姉妹
※詳しくは、二年前の彼岸に寄せてシリーズを、お読み下さい。

そして、向こう側に、文化の時代の、墓石。お坊さまのお墓が、10こ以上は、軽~くある。
お墓で、半日を過ごしたわたくしは、本日も雑草とスギシバと戦い、休日を終えました。
従姉妹のお墓の周りの雑草を抜くのに、じいやんの墓石に、左手を置く。
※じいやんの頭を押さえながら、作業をする…?
無礼な孫に、祟らないでね…

最近の休日は、ほとんどが雑草との 戦い
雑草と再婚した みたいな…?
バーナーで焼くことにも、はまり…なんか楽しい。

ねっ、祖谷山に残り、生きていく現実って、都会暮らしとは、全く異なるでしょう。
毎日、毎日が何かしらと、ガッツリと向き合うみたいな。

『これからも…真面目にお掃除にきます…きますから…お願いがあります……
宝くじ当たらせて…ついでに娘達が健康で、公務員と結婚出来ますよ…う…に…』
とやっぱり、仏様にお願いをする、馬鹿母ちゃんでした。

朝夕が、寒くなりました。
朝霧、夕霧
ウナるくらいに キレイですよ~!
幸せを実感しながらの、通勤日和でごさいます。
祖谷山の美しさは、自分で実感しないと、解りません。
実感っ!実感っ!
実感こそが、感性を完成させる
そんな ワタシが歓声をあげる 祖谷山大好き~!
草 々