『もしもし…母ちゃん…あのな…治療しよる歯の、違うほうが痛いんよ…』
次女からの お電話。
『へえ~?大丈夫なん?』
『痛いんよ。イライラする…』
『痛いとこあったら、イライラするよなあ~わかるわかる~』
『痛み止めきかんよ~』
『歯医者さん、代えたら?』
『そうしょうか~まだ治療中なんでよ…』
『いけるわっ!そのまま歯医者さん代えない~』
そして 数日後
二番目から また 電話。
『もしもし、母ちゃん…あのな…仕事でな…上司が無茶苦茶な仕事を、やらそうとするけん、
頭、変になりそうな…』※それ以上変にはならんだろう?
しばし 続く 仕事の愚痴
母ちゃんは、家計簿とにらめっこしながら、携帯電話をテキトーに耳に当て、
ひたすら家計簿を にらみつけて おりました。
にらみつけても、家計簿は黒字には、なりません。…が にらみつけておりました。
『でな…一週間で、自分の何を変えることが出来たか、
※(自己啓発みたいな)発表させられるんよ~』
『髪型変えたって、言えっ!』
『え…?』
しばし 続く 仕事の話…
一生懸命 話す 次女。
一生懸命 家計簿を見る 母ちゃん
『ほんでな…※斯く斯く然々〇◇△◎○△』
『お風呂、入ったん?』※清潔な母ちゃんは尋ねる
『まだ』
『熱いお風呂に、入ったら、スッキリするよ』
『それでな…』
『カギ、閉めたん?』『閉めた…』
『あっ、そうそう、N○Kの集金のオッサン来たら、窓越しに言いなよ~
いますぐ映らんように、して下さい。
見てないから、N○Kの電波、流れんようにして下さいって、言いなよ。』
『わかった…』
『ほんなら、母さんは寝るな~気をつけてな~
あっ!明日ロト7キャリーオーバーじゃけん、買いなよっ!!!
宝くじ当たったら、仕事で悩むことや、ないわ~!ほんなら、おやすみ~~~』
ゴメンよ
薄情な 母ちゃんで。
母ちゃんは
自分のことで イッパイイッパイで、テキトーに聞くことしか、出来なくて。
何の甲斐性もない 母ちゃんですが、
今月の25日、土曜日に帰って来たら、美味しいお肉を お腹いっ~~~~~ぱい
食べさせてあげるからね。BBQしようね。祖谷八景で。
頭に赤いバンダナを巻いたオッサンがいても、気にしないで、BBQ食べようね。
あのオッサンは、途中から意識不明になるから、大丈夫~!
ゆっくり BBQやろうね。
夜でも 大丈夫~!
なぜか、天然照明があるからね~
そこで 一句
『働けど 働けど
我が暮らし 楽にはならず
じっと 肉を待つ』
愛する娘にザンゲっ♪
草 々