秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

道後湯の町春点描 湯の町暮らしに三月の風の匂いに包まれて

2016年03月04日 | Weblog

三月の声を聞くとなんとなく春だよなあと、風の匂い、空の空気など急に寛いだ気分になる
寒気と暖気の入れ替わりの時期に来ているのだろうか
子供たちの行事も急に多くなり、ももの節句の雛まつり、学業の卒業、さくら祭りとなにかと
華やいだ空気に気分も高揚してくるものだ

明日は二十四節気のひとつ、啓蟄にもなり土中で冬眠していた蟲たちもそろそろ這い出して来るころで
このところ、気温も高めになって、林道にさしかかるあたりにあるコブシの木の花が咲き始めて
青空に白い花びらが陽光にまぶしくかがやいている、林道を歩いていてこのあたりでは珍しい山茱萸の
黄色い花がほころびだして、やすらかな気分を満喫して歩くのもうれしいものだ

歩いていてもほとんど目にすることもなかった道端の小さな、普通の草から茎が伸びて可愛らしい
花のほころびを見せてくれて、あれ、これはなんだ、などと名も判らない草花に愛しさを覚え
そっとカメラに収めてみたりと道草の多い歩きは遅々として捗らないのも、いままでとは違って
新鮮味を覚えて、やっぱり、春なんだと納得するのである

小鳥たちのさえずりも活発になり、うぐいすも初鳴きからずいぶんと上手になり多くの鳴き声が
聞こえてきて、華やかである、ほかの小鳥たちも林道の枝から枝へと忙しげに飛び回って鳴くのも
可愛らしく、なかには道案内よろしく4,5、m前をちょんちょん飛んで横に逃げないのも可愛いものだ
遠くの林の中から啄木鳥のドラミングしている音も聞こえ始めたりして退屈しないのもうれしい

林道沿いには、みかん山、竹林、キュウイ畑、野菜畑などが点在するが、春ともなれば農作業も忙しく
多くの人たちが、木の選定、消毒、美味いたけのこを収穫するのに竹林の土耕し、などなど、立ち働いている
一服している人たちとの世間話などをするのも歩いていても楽しみなものである


久闊に廃家わびしき山茱萸黄

啓蟄と云ひて出づれば羽織けり

竹林に鍬打つ農夫春めきて

三月や善き日にかの地旅気まま










コブシが咲き始めた















































































山茱萸はかすかにほころびだした











































































コメント (2)
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