長く続く秋霖のトンネルは鬱陶しく、暗い気分にさせる秋らしい雨である
そのなかを、黙々と、歩き、を楽しんでいる、ぼくのいのち、は何故か
傘からずり落ちてくる雨だれの音を聞きつつ、山のしっとりとした風情を
木々や草花の生き生きをした喜びに、感動して、ひとひとりがやっと通れる
道にほっとする、ぼくにとって通れる道はこれぐらいがこころが安らいでよい
ひとひとりが通れる自然豊かな道があれば、ぼくにとってそれ以上のものは
必要としないのではないか、
路傍の名も判らない見向きもされない草花のように片隅でひっそりと生きていたい