秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ( お花見と加齢に石段・ナイスショット♪)

2019年04月10日 | Weblog

月曜日の朝、目覚めと共に左足に妙な筋肉痛を覚えた。
丸1日、その左足の痛みは仕事の支障になっていたが、決して口には出さなかった。
「わたし、左足が痛いので、今日はお休み頂きます」
「わたし、左足、変に痛いので、利用者を担げません。お昼からオイトマ致したいです」
などと 言うわけにもいかずに、頑張って働いた。
が 誰も見ていない場所では、思い切り左足を庇っていた。
左足の痛みの原因を思い浮かべた。
昨日 日曜日。
お花見?(正確に書けば旧祖谷分校の校庭の一本の桜の木の下)で
テラオのアニサンや、つむじんこちゃん一家みたいに、草野球をした訳でもなく、
私はオトベエさんとその、訳の分からない草野球を観戦?していただけなんだ。何処の身体の筋肉も、全く使っていない。
右手で割り箸を持ち、左手でつむじんこちゃんの手作りサンドイッチを食べ、背中に真夏並みの太陽を浴び、ひたすら 一匹のハエから食材を守っていた。
つむじんこちゃん一家のととは、重度の花粉症で、マスクの下でゼエゼエと息をして、とても苦しそうだった。
とても苦しそうなのに、草野球をしながら、時々、ノドが乾いたと大人の水分を摂取し、オツマミを食べ、再びマスクを被り、グローブを付け、ダッシュでマウンドに立つ。とにかくダッシュなんだ。
つむじんこちゃんの娘ちゃまが、バットに当てて、ヒットを打てば、
家族四人全員が歓喜に湧く。
解説が入れば こんな感じ。

とりあえず三回裏?
バッターつむちゃん。
この春、小学校を卒業し、その卒業式の模様がケーブルテレビで流れていました。
保護者代表挨拶をしたのが、ピッチャーマウンドに立つ、ととっ!!
挨拶はオリジナリティー溢れた素晴らしい挨拶でした。
そのととの挨拶の間中 隣に立ち、涙を拭っていた つむじんこっ!
その、つむじんこ、今日は外野観戦しながら、手を叩いて歓喜に湧いていますっ。
「ナイスショット!!すごーい、とと~」

一塁も二塁も無い
完全な 無法地帯。
ホームランを打てば 全てが終わる草野球…
ホームランとは 早い話が一個しか無いボールが 塀の向こう側の祖谷川に流れて行くから。
ホームランを打たない様にヒットを打ち 架空の得点を重ねなければナラナイ、究極の技術。
右に左に
前に後ろに
打っては投げ 投げてはボールを草むらで探し、バッターはコロコロ代わり
本当に本当に まるで草野球の見本。
つむじんこちゃんは、祖谷で生まれた人以上に 祖谷に溶け込んでいて、
いつも家族愛がギュウギュウに詰まっていて、その愛の溢れた分で周囲を潤す。
どんなに育てたら、こんな真っ直ぐな母親になるんだろう!?と 妙に感心してしまう。

で 1日が過ぎ
左足の痛みはすっかり治った。
痛みの原因?
座り過ぎか!?って。
違うのですよ。
原因は、
「お・で・ん」

大量に炊いたおでんの重たい大鍋を、転ばないように慎重に傾斜のキツイ石段をゆっくり降りて
その極度の筋肉の緊張が、知らない内に 疲労していたのでした。
オソマツなワタシの筋肉。
次回からは、一番乗りで行くのはヤメヨウと、強く決意致しました。

働くと言うことは
人間対人間。
人間対人間を避けるみたいに、ネット社会が急激に進化した。
話さなくても、不便で無くなっていく進化した社会は、言葉を必要としなくなる、ある意味不安さえ、感じてしまう。
誰かの肩を軽くポンと叩いて、優しい声のトーンで、
「大丈夫だよ」
と伝えていたのは、温度を持つ生の言葉のチカラではなかっただろうか…?
優しい言葉の変わりに、打ち込まれていく携帯の画面文字は、人間味を奪いとってしまう。
古くさいと思われても構わない。
私は古い人間で ございます。
祖谷は今から春本番。
頭を休めたい人は、この何も無い場所に、休みに来て下さいね。
ヤマガラ文庫を一発で探すことが出来たら、あなたは祖谷通になれます。
そして 悦ぶそんな貴方に 村人は言います。

「それが・どしたんぞっ」
かしこ





























コメント
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