新鮮な若葉が杉の木を押しのける勢いで、フサフサ、モコモコと沸き上がっております。
と、毎年同じパターンのご挨拶ですが、長い連休を皆様如何お過ごしですか。
渋滞も無いが信号機も無い祖谷街道に 早朝から賑やかに観光客の方々が道の駅に停まっています。
愛車を工夫して、車中泊を楽しむ方々が、ここ数年増えました。
素泊まりの民宿が若者に人気だったり、なるべくお金をかけない日帰りコースを選択したり
そんな休日の過ごし方をされる人が、増えた様に思います。
(毎日観光地を通過しているから、自然に観察できる)
そんな私の、いつもの通勤の朝。
いつものセルフのガソリンスタンド。
で、ガソリンを入れる。
自動音声ガイドが、しつこい位に同じ言葉を繰り返す。
「静電気除去シートに触れてから、赤いノズルで給油して下さい」
「レシートをお取り下さい」
「お釣りをお取り下さい」
「給油キャップの閉め忘れにご注意下さい」
みたいな音声だった。いざ正確に書こうと思ったら、思いだせない。
日常の回りにある物が、割りと正確に思い出せないみたいな、それに似た不思議な感じ。
とにかく、繰り返す自動音声ガイドの女の人の声に、時々イラッとする時がある。
あの自動音声ガイドの声が、大好きな竹野内豊様のお声なら、毎日幸せに気分上々になれるのに。
そのイラッとする音声ガイドが、いつもの様に
「お釣りをお取り下さい」
と言いながら、釣り銭の受け皿に、ジャラジャラと小銭を流してくれた。
…前略…
私はケチでございまちゅる
ジャラジャラと流れた釣り銭を、とり
いつもの習慣で レシートの明細と見比べながら、小銭を数える。
……
……
「おお~!!」
「増えている~!!」
「500円混ざっとる~」
…前略…
私は 小銭に過敏に反応する病気でございまする。
小銭を乗せた左手が、気持ち良く程よく重い。
90円しか、お釣りが無かったのに、535円も、増えている。
早い話が、前に給油した人が、釣り銭を取るのを忘れていたから。
一瞬、スタッフルームにいる高齢の数名の職員の顔が過った。
「これ、535円、お釣りのボックスに残ってました」
「あ~、ありがとうね~」
と言いながら受け取り、彼等は夏場のジュース代にするかもしれない。(しないかも?しれない)
そんな事をされたら、たまらない。
彼等は定年まで働いてから、再就職してるんだもの。
ワタシはまだまだ、老体にムチを打たれ働かなければ、餌にアリツケナイ。
神様の声が、聞こえた!
「貴女のものです」
「気付いたのは、貴女の勝手!」
「このお金で、ちょっと贅沢なランチを食べなさいっ!」
神様の温かなお声に従い、私は人生初?のネコババをした。
犯罪は静かに 蔓延る。
犯罪は無意識に、蔓延る。
慌ただしさの中で、失くしてしまうのは、自分自身。
それとも
釣り銭。
535円は 思いがけないカタチで お昼休みに使ってしまった。
毎週金曜日に、他県から職場に来ているパン屋さんが、火曜日に突然振り替えて来た。
パンを買う予定にしていなくて、断ろうと思ったが、他の人が買わなかったから、気の毒に思って購入した。590円。
私は わたしは ワタクシは何をやってるんだ!?
連休に ぼーっとしたい方々。
癒しを求める方々は
是非 祖谷に来て下さいね。
本当に、本当に
新緑が 沁みるんだよ~
西祖谷からガソリンスタンドは 三ヶ所。
セルフでは ありません。悪しからず。
わたしは 心を入れ換えて明日から頑張ります。
年号が変わっても
わたしは 何も変わらない。
永遠に 何も 変わらない。
草 々