秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(反省と懺悔のお時間です♪)

2020年12月21日 | Weblog
前略。
まいったー。どうしよう。
金額の高いテントを、無駄にしてしまいました。
ウシを描くつもりが、ウルトラマンになってしまった。

もう、言い訳は致しません。可愛いウシのイラストは書いていたのですが、
どうみても、幼稚な絵に見えたので、却下致しまして、ギガがもったいないから、
テラオの兄さんのスマホで、資料館のホールで、ひたすらウシのイラストを検索する。
小さなハガキになら、楽に描ける。

が、5メートル7メートルのテントに、それを感覚で描くのは、ちょっと難がある。※(前半の言い訳)
テラオの兄さんが、これがええ、これが面白いと、スマホの画面を見せる。

ドアップの牛のリアルな顔があって、色とりどりの色彩で、ピカソの絵画みたいに顔が塗られているイラスト。
『でも、これにしたら、文字の色が見にくいよ、肝心の文字の色がかすむんじゃあないん?』
無言になる、テラオの兄さん。
不満気である。こいつは不満な時に、口角が、一気に下がる。

で、文字の配列を考えながら、牛の顔を書くことにした。
ウシの全身を書くと、テントの上の部分が、空きすぎる。
テントを全体に使いながら、ウシを描く。間違えれば、豚になる。
以前描いた豚を、思い出した。ゾッとした。
あの失敗は繰り返したくない。

頭でイメージは浮かんでいたが、それを油性のペンキで、一発で描けない。※(2番目の言い訳) 
で、ウシの顔を、適当にペンで書く。
問題は、鼻の位置と目の位置とカタチ。
何も決まらず、2時間半経過。

途中で、コーヒー二杯。お菓子数枚。
『なあ、なあ、いつも大凧書くときに持ってきとる、干支の本は?』
とテラオの兄さんにチラッと聞いた。
「なんぞ?そんなん持ってないぞ」
と応える。

『えー!いつも持って来とったでー』と必死で訴えるわたし。
『なんぞ、知らんぞ?』
※一瞬、ヴヴヴ星人と話しているみたいな感覚に襲われた。
「本よ。本になっとるやつ」 

『あー、あれか、あれは、今日は持って来てないわ。絵は決めとるっていよったでえー』
私はブログの主様に話した記憶はあるが、目の前のオッさんに話した記憶がない。(※3番目の悲劇)
で、ネタ帳に頼れない。もう自力で書くしか道はない。
今年大流行した色は入れたかったが、これも失敗。

緑と黒とピンク。ウシには無理があった。最初に考えていたのは、
ウシちゃんにピンクの振り袖を着せたイラスト。
時は刻々と過ぎていく。
窓の外はチラチラ雪。
大ホールのスピーカーから、音楽が流れてくる。

テラオの兄さんが、ホールのオーディオに入っていた、カセットテープを流す。
明らかに年代の古い音楽。老人会の方々が聞いていたのか?音量を低くして頂いて我慢しておりましたが、
『なあーなあー、音楽止めてもええ?なんか、利用者の家におるみたいで、休んだ気にならんけん』
とお願いして、ホールはしずかになった(※4番目の悲劇)

そして、最終の悲劇は、今年のテントの質がいつもと違って、ラッカーで消すと、
一発で消せなくて、滲んで黒くなってしまう。だから、余り描き直しが出来ない。
テント業界もコロナの影響を受けている。グッと我慢する。

で、なんだかんだ言いながら、書き終えて、ジーと絵を見ていて、気がついた。
『ウルトラマンじゃあないか!!』
これは、ウシではない。ウルトラマンだ。もう、決めた!
そうです。来年は、ウルトラマンの時代です。
ウルトラマンが、地球を救うんだ!
コロナ、退散!疫病許さん!

で、ラインを送り、落ち込んでいると、つむじんこちゃんが優しい言葉を送ってきてくれた。
【いつも味がある絵で良いよ♪菜っちゃんにしか描けないよ】
って、ありがとう。つむじんこちゃんっ!
こんな絵は、こんなウルトラマンは、わたしにしか、絶対に描けませんっ!

都会で頑張る友や、全ての方々への想いを込めて、来年は帰って来れることを願い、
また、もんてこいよ
そして、祖谷で繋がる大切な方々との想いを込めて   絆
を入れさせて頂きました。

本当にすみませんでした。
こんな絵を、数人のボランティアの時間を頂き、掲げる次第になりました。深く深く、反省致します。 
どうぞ、今年の絵を誰かに聞かれたら、こうお答え下さい。

『あー。今年の凧の絵かー、あれはウシじゃないらしい。ウルトラマンじゃと。上手いこと描いとるわ。
ウルトラマン!!』

シュワッチ!
          草草




































コメント
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