ついこのあいだまで畑は茶色だった。それがこの2カ月ですっかり変わった。タネをまき、苗を植えて、若い緑におおわれるようになった。努力の成果に満足し、さらに生命の息吹を感じて、眺めているだけでもなかなか気持ちがいいものである。
いま世話に追われているのがソラマメだ。3日にあけず殺虫剤をまいている。相手はアブラムシである。やはり今年もやってきた。憎き相手だ。格闘が続いている。アブラムシの繁殖力は驚くほど旺盛だ。ちょっとでも油断していると葉から茎まで真っ黒になる。株が弱ってサヤをつけなくなる。
このソラマメにはテントウムシが多く集まっている。アブラムシを食べてくれる。殺虫剤をまくときはこの益虫には気を遣う。いまちょうど、テントウムシが左からやってきて、右手の黒いアブラムシを食べにいくところだ。しかし、アブラムシ退治はテントウムシだけでは到底間に合わず、殺虫剤に頼るほかない。
ソラマメがサヤをつけてきた。まだ小さい。これにアブラムシがつくと、サヤは真っ黒になって縮み、萎れていく。ソラマメは空に向かってサヤが伸びて行くイメージだ。このままの状態で育ってほしいと願っている。きょうも見回って、殺虫剤をまかなければならない。