冬至を過ぎると一転して春に向かって日一日と日が延びていく。あと2カ月したら春になるーそう思うと気分だって上向きになり、これから迎える厳寒期もなんとかしのげそうだ。冬至の日は毎年そんな思いになる。
小カブが野球ボールほどに大きく育ってしまった。この冬の野菜はどれもが気温が高かったせいでいつもより生育が早い。カブもそうだ。
カブがうまくなるのは、これからの厳寒期。寒さで傷んで見た目は悪くなるのだ、煮ても炒めてもとろけるような柔らかさになる。でもこんなに大きくなってしまっては、味はどうなのか。
前回の記事でアーリオオーリオを取り上げたので、それならとペペロンチーノをつくった。たびたびつくる。十八番である。シンプルさが取り柄だが、その時の気分で具合を入れたりする。その中でカブを入れるがかなり好きだ。
こんかいはこの大きなカブでつくった。小カブなら皮をむかなくてもいいのだが、育ちすぎたせいなのか包丁を入れると皮が固そうだ。そこで厚めに皮をむいた。中はいつのようにやわらかい。
カブだけでは色合いが悪い。そこでブロッコリーとベーコンを加えた。カブに透明感が出て、口の中でほろりととける。このなめらかな舌触りがたまらない。