世明寿寺へ来ました。このお寺は、東崎山と号します。世明寿寺は、一峯(元和9年1624年寂)が開山したといいます。当寺普門閣の千手観音立像は、南北朝時代の作と推定され、東松山市有形文化財に指定され、また比企西国三十三所観音霊場17番となっています。
なんとも怖そうな仁王像ですね。
いろいろな額もたくさん架かっています。
この案内板にあるように、千手観音立像、二十八部衆、算額など市の指定文化財となっている寺宝があるようです。
六地蔵というより沢山のお地蔵さんが並んでいます。
おだやかなお地蔵さんの座像、ことぶき観音と言うそうです。
世明寿寺千手観音立像(東松山市指定文化財)市内最古の千手観音像で、総高は一九五センチの立像です。本体は楠の一本造りで、眼には玉眼が入っています。複雑で装飾的な折り返しを見せる衣文構成などには宋風の影響が見られるが、動きの乏しい類型的な表現となる点から十四世紀半ば即ち南北朝時代の作と推定されます。しかし鎌倉彫刻の伝統を良く伝える作品として県内の当代彫刻のなかでも力作の一つと考えられます。
世明寿寺二十八部衆(東松山市指定文化財)二十八部衆は千手観音の侍者で、この観音と同時期に奉納されたものと考えられます。特にこの寺のものは作も観音と同様と考えられ、かなりの傑作も多く、また二十八体全部と風神、雷神までが完全に揃っている珍しいものです。
世明寿寺の算額(東松山市指定文化財)これは明治十六年じゅういちがつ、東松山市岩殿字望月の住人神能小右衛門の門人である正代の小堤幾造が難問の和算を解答し、この寺に奉納したものです。
つづく