調べて見ました。曹洞宗のお寺で全龍寺は、安松山と号します。慶長18年1613年に玉室應珍が開山、並木主水安松(法号宅翁常久、正保4年1647年死)が開基となり創建されました。江戸時代には寺領15石の御朱印状を拝領したといいます。武蔵野三十三観音霊場6番です。
左右に仁王像が立っています。
怖い顔をした阿吽の像でした。周辺を見て見ましょう。
これは、何かに乗った観音様ですが一葉観音というそうです。そういえば一枚の葉っぱに乗っているようにも見えますね。前に由緒書きがありました。それによると、蓮の葉、つまり蓮華です。曹洞宗の宗祖、道元が中国での修行の帰りに海上で暴風雨に見舞われた時、一心に観音経を唱えると、蓮華に乗った観音様が現れ、忽ちに暴風雨が治まったとされ、交通、水難厄除の観音様として信仰を集めることになりました。この今の水害の多い時期には大切な観音様、しっかりとお祈りして行きましょう。
近くには、こんな賑やかな七福神像があります。さらにまた
その横には亀に乗った七福神です。これは「回し七福神」と言って、甲羅の上の七福神をクルクルと回して拝めます。
梵鐘堂や六地蔵もちゃんと安置されています。面白いのは羅漢像の方ですね。
塀に沿ってずらりと表情豊かな石像が並んでいます。
その中の一つですが、この像に注目しました。みなさんにはどの様に見えたでしょうか?私には、「この今のコロナと水害を何とかしてやってくれ」と刹那さそうにお願いしてくれているような嘆きの像のようでした。
つづく