郵便ポストがあるここは何処なのだろう?
周囲を見て、「小平ふるさと村」とわかりました。そういえば、小平市は郵便ポストでも有名ですね。小平ふるさと村は江戸初期から中期の建物を復元した開拓ゾ-ン、江戸後期の建物を復元した農家ゾ-ン、明治以降の近代ゾ-ンを配置し、時代を追って見学できるようになっています。また、年中行事の再現や各種イベントなどを行っているという解説がありました。また、郵便局については、局舎は、明治41年(1908年)建築の和風建築で、わが国に現存する郵便局舎の中でも、古いものの一つです。当初は集配業務を行い、また昭和初期からは電話交換業務も行っていました。和風平屋建、赤茶色の屋根、窓口は鉄格子、屋根の2か所に〒マークがあります。明治末期から大正期にかけての郵便局の様子を知ることができる貴重な建物です。昭和58年1月まで地域住民に親しく利用されていました。市指定有形文化財第1号(昭和58年3月31日指定)にもなっているんですね。
何やら民家の建物ですが、相当古いかやぶき屋根の建物ですね。この建物は、旧小川村及び小川新田村の開発事業の中心的役割を果たしてきた、名主の小川家に代々継承されてきたものです。創建時の棟札によって、この建物が文化2年(1805年)3月13日着工、同年5月25日に完成したことが明らかになりました。この玄関は主屋とは別棟として建てられ、主屋と廊下で接続していました。一般の名主宅に見られる形式とは異なり、小川家の格式の高さと江戸時代における当家の実力を示しています。市指定有形文化財第10号(平成5年3月1日指定)ということだそうです。
中に入ると、蚕の繭玉が飾ってありました。養蚕をして織物を作っていたのでしょうね。
庭の片隅には、お地蔵様もありました。
周りを見て見ましょう。
おやっ、水車もありますよ。明暦2年(1656年)小川村が開かれると、玉川上水から樋口一尺四方の分水をうけ、村の入り口で青梅街道の南と北の水路に分かれ、村の飲料水として利用されていました。享保年間以降に小川新田・大沼田新田が開かれると、その末流が村々の飲料水になりました。この分水には水車が盛んに仕掛けられるになりましたが、そのほとんどは自家用ではなく商売用として脱穀・製粉するためのもので、「上水記」によれば、天明8年(1788年)の調べで、玉川上水の分水にかかる水車は33か所にものぼりました。随分たくさんの水車があったようです。
最後に、「ふるさと村」からのお知らせです。平成22年2月に小平市の観光案内拠点として改修しました。文化財のビデオ視聴やベーゴマ、けん玉、郷土かるた、古文書などのグッズや小平の特産品の販売をしています。小平の歴史がわかる資料もそろえていますので、どうぞお立ち寄りください。さぁ、子どもたちには勉強になることがいっぱいありそうですよ。
つづく